「ジョン・ポープル」の版間の差分

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== 研究 ==
主な業績は[[分子軌道法]]の理論を作ったことである。[[1953年]]に[[ルドルフ・パリサー]]、 [[ロバート・パール]]とともに[[パリサー・パー・ポープル法|パリサー・パー・ポープル法]](PPP近似)と呼ばれる[[π結合|π電子系]]の近似法を考案した。[[1965年]]頃からは同じく[[半経験的分子軌道法]]の、[[分子]]の主要構成[[価電子]]全体をあつかう[[CNDO法]](Complete Neglect of Differential Overlap法)、[[INDO法]](Intermediate Neglect of Differential Overlap法)を開発した。
 
一方で、半経験的なCNDO法やINDO法には、同時に複数のパラメータの信頼性を上げる事や[[D軌道|d電子系]]への応用などが困難だという欠点があった。これを克服する手法として[[非経験的分子軌道法]](ab initio methods)の開発を進め、[[1970年]]には[[GAUSSIAN|GAUSSIAN 70]]を開発している。GAUSSIANは量子化学交流プログラム機構を通じて世界中に普及し、4年ごとの改訂では[[ウォルター・コーン]]の提唱した[[密度汎関数法]]を取り入れるなどの改良が続けられた。今日、[[ab initio]]計算プログラムとして最も広く用いられている。