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{{基礎情報 中国君主
'''献公'''(けんこう、? - [[紀元前651年]])は、[[中国]][[春秋時代]]の[[晋 (春秋)|晋]]の君主(在位:[[紀元前676年]] - 紀元前651年)。[[姓]]は'''姫'''、[[諱]]は'''詭諸'''。[[武公 (晋)|武公]]の子。
|名 = 献公 姫詭諸
|代数 = 19代
|呼称 = [[公爵|公]]
|画像 =
|説明 =
|王朝 = [[晋 (春秋)|晋]]
|在位期間 = [[紀元前676年]] - [[紀元前651年]]
|都城 =
|諱 = 姫 詭諸
|蒙文尊称 =
|満文 =
|字 =
|小字  =
|諡号 = 献
|廟号 =
|生年 = 不明
|没年 = [[紀元前651年]]
|父 = [[武公 (晋)|武公]] 称
|母 =
|子 = * {{仮リンク|申生|zh|申生}}
* [[文公 (晋)|文公]] 重耳
* [[恵公 (晋)|恵公]] 夷吾
* [[奚斉]]
* [[卓子]]
* [[穆姫]]
|皇后 = * [[斉姜 (晋献公夫人)|斉姜]]
* [[大戎狐姫]]
* [[小戎子]]
* [[驪姫]]
* [[少姫]]
|陵墓 =
|年号 =
|注釈 =
}}
 
'''献公'''(けんこう、? - [[紀元前651年]])は、[[中国]][[春秋時代]]の[[晋 (春秋)|晋]]の君主(在位:[[紀元前676年]] - 紀元前651年)。[[姓]]は'''姫'''、[[諱]]は'''詭諸'''。[[武公 (晋)|武公]]の子。
==生涯==
[[西カク|虢]]・{{仮リンク|虞 (春秋)|label=虞|zh|虞国}}・[[魏 (春秋)|魏]]等の国を攻め滅ぼし、「十七の国を併呑し、三十八の国を服属させた」とある。
太子として、父の武公の晋再統一戦で活躍した。即位してからは、謀臣で[[大夫]]の[[士イ|士蔿]]の献策のもとで、宗家の威勢を脅かし始めた[[桓叔]]・[[荘伯]]を祖とする公族<ref>辺境の食邑から動かなかった[[韓 (戦国)|韓氏]]を除く。</ref>を滅ぼして宗家の権威を確立し、晋を隆盛させる契機となった。この功により[[士イ|士蔿]]を大[[司空]]に任命した。献公9年、[[カク (春秋)|虢]]に攻め込まれた。これは、滅亡させた晋の本家の公子たちが虢へ亡命し、訴願したことによる。献公は虢を攻めようとしたが士蔿の諫言を容れ止めた。献公16年、軍を増やして二軍とし、献公自身が上軍の将となり、太子{{仮リンク|申生|zh|申生}}(共太子)を下軍の将に、献公の御者に[[趙夙]]、車右を[[畢万]]として、周辺諸国の小国[[霍 (春秋)|霍]]・[[魏 (春秋)|魏]]・[[耿]]を攻め滅ぼし、耿を趙夙に魏を畢万にあたえた。献公17年、申生に命じて東山氏を伐たせた。これで近隣の平定を終えたと見た献公は、献公19年、虢を誅つために[[荀息]]を[[虞 (春秋)|虞]]に遣わせて道を借りた([[仮道伐カク|仮道伐虢]])。この虢攻略には3年かかったが、ついに攻め滅ぼした。帰還の途中に虞も滅ぼして併呑し、領土を拡大させた。
 
== 生涯 ==
太子として、父の武公の晋再統一戦で活躍した。即位してからは、謀臣で[[大夫]]の[[士イ|士蔿]]の献策のもとで、宗家の威勢を脅かし始めた[[桓叔]]・[[荘伯]]を祖とする公族<ref group="注">辺境の食邑から動かなかった[[韓 (戦国)|韓氏]]を除く。</ref>を滅ぼして宗家の権威を確立し、晋を隆盛させる契機となった。この功により[[士イ|士蔿]]を大[[司空]]に任命した。献公9年、[[カク (春秋)|虢]]に攻め込まれた。これは、滅亡させた晋の本家の公子たちが虢へ亡命し、訴願したことによる。献公は虢を攻めようとしたが士蔿の諫言を容れ止めた。献公16年、軍を増やして二軍とし、献公自身が上軍の将となり、太子{{仮リンク|申生|zh|申生}}(共太子)を下軍の将に、献公の御者に[[趙夙]]、車右を[[畢万]]として、周辺諸国の小国[[霍 (春秋)|霍]]・[[魏 (春秋)|魏]]・[[耿]]を攻め滅ぼし、耿を趙夙に魏を畢万にあたえた。献公17年、申生に命じて東山氏を伐たせた。これで近隣の平定を終えたと見た献公は、献公19年、虢を誅つために[[荀息]]を[[虞 (春秋)|虞]]に遣わせて道を借りた([[仮道伐カク|仮道伐虢]])。この虢攻略には3年かかったが、ついに攻め滅ぼした。帰還の途中に虞も滅ぼして併呑し、領土を拡大させた。
 
しかし、晩年は愛妾の[[驪姫]](異民族の驪戎の娘)の讒言を信じ、太子申生を殺し、公子重耳(後の[[文公 (晋)|文公]])・公子夷吾(後の[[恵公 (晋)|恵公]])などを遠ざけたために、晋は大きく混乱した。これを『{{仮リンク|驪姫の乱|zh|驪姬之乱}}』と呼び、これ以後晋は太子以外の公子を国外に出す伝統を守り、このため公族の力が非常に弱くなっていった。
 
== 家庭 ==
父親:
* [[武公 (晋)|武公]] 称(第18代晋公)
 
兄弟:
* [[伯喬]]([[羊舌氏]]祖)
 
妃:
* [[斉姜 (晋献公夫人)|斉姜]](申生・穆姫母、元武公[[妾]])
* [[大戎狐姫]]([[狐突]]族女、文公母)
* [[小戎子]](大戎狐姫姉妹、恵公母)
* [[驪姫]](奚斉母)
* [[少姫]](驪姫妹、卓子母)
 
子女
* {{仮リンク|申生|zh|申生}}(共太子)
* [[文公 (晋)|文公]] 重耳(第24代晋公)
* [[恵公 (晋)|恵公]] 夷吾(第22代晋公)
* [[奚斉]](第20代晋公)
* [[卓子]](第21代晋公)
* [[穆姫]]([[秦]]の[[穆公 (秦)|穆公]]の夫人)
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{Reflist|group="注"}}
=== 脚注 ===
{{Reflist}}
 
{{S-start}}
{{S-hou|[[晋 (春秋)|晋]][[公爵|公]]|不明||紀元前651年|||name=献公}}
{{Succession box
| title = [[晋 (春秋)|晋]]の君主([[公爵|公]])
| years = [[紀元前676年]] - [[紀元前651年]]
| before = [[武公 (晋)|武公]] 称
| after = [[奚斉]]
}}
{{S-end}}
 
{{晋の君主|19代|前676年-前651年}}