「荒川稔久」の版間の差分

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== 作風 ==
荒川自身は、戦うことに特化した人物が主人公の王道バトルアクションものは苦手であり、ベクトルとしても自分の中には無いと語り{{R|豪快演義}}サブライターとして参加した際の自由度の高い作品や変化球的な作品が書きやすいと述べている{{R|豪快演義}}{{R|21st}}{{efn|スーパー戦隊シリーズでは、やりやすかった作品として『[[五星戦隊ダイレンジャー]]』と『[[電磁戦隊メガレンジャー]]』を、苦戦した作品として『[[恐竜戦隊ジュウレンジャー]]』と『[[星獣戦隊ギンガマン]]』を挙げている{{R|21st}}。}}。
 
[[スーパー戦隊シリーズ]]では全員で力を合わせることやメンバーの役割分担を明確にすることが多い{{R|動物読本}}。他者からは「5人にこだわる」と評されるが、荒川はそれこそが「スーパー戦隊」であると述べている{{R|動物読本}}。その一方で、脚本家になったきっかけは『[[ウルトラシリーズ]]』の執筆を志願していたため、「やっぱり戦隊は苦手です。いまだにアウェー感があります。」とも語っている{{R|豪快演義}}。
 
『[[鋼鉄天使くるみ]]』『[[りぜるまいん]]』など、自分の手がけたヒロインアニメの主題歌作詞を自ら手がける。
 
== エピソード ==
[[仮面ライダーBLACK]]』への参加は、仕事のない時期に同番組の脚本家の一人である[[山田隆司]]からの誘いを受けてのものであった{{R|20th93}}。提出したプロットは、自身が多分に影響を受けた脚本家・[[上原正三]]に似た作風のものばかりだった。東映プロデューサーの[[吉川進]]に「上原正三は二人も要らないんだよ」と一喝され、それらはことごとく没になったという。後年、上原との対談では「若い頃の苦い思い出だが、おかげで独自の作風を編み出さなければならないと思った」と語っている{{R|宇宙船}}。
 
[[スーパー戦隊シリーズ]]には『[[鳥人戦隊ジェットマン]]』で初参加{{R|SPB|20th93}}。同作のメインライターだった[[井上敏樹]]の招きだった<ref>悪の特撮キャラクター 特撮人大アンケート 『別冊[[映画秘宝]] 特撮秘宝 Vol.8』[[洋泉社]]、2018年10月18日、ISBN 978-4-8003-1545-8、38頁。</ref>。最初に担当した第10話は、プロットが次々と没になり、既存の怪人スーツから発想することとなった{{R|20th93}}。そして、焦りが募る中で開き直って自分の好きな要素を詰め込んだ結果、東映プロデューサーの[[鈴木武幸]]から認められたという{{R|20th93}}。ドライヤージゲンと『[[五星戦隊ダイレンジャー]]』のゴーマ3ちゃんずは、初期にデザインされていたもののスタッフの誰もが使わずにいたので、それを見た荒川が「あぶれもの」を引き取り、登場する脚本を書いた<ref>宮島和弘編「仮面の世界〜MASKER WORLD〜 第2回ゲスト〔荒川稔久〕」 『東映ヒーローMAX 2002 Vol.3』[[辰巳出版]]〈タツミムック〉、2002年12月10日、ISBN 4-88641-829-5、61-62頁。</ref>{{R|20th93}}。
 
『[[帰ってきたウルトラマン]]』([[1971年]])のファンでもあり、東映プロデューサーだった[[高寺重徳|髙寺成紀]]の回想によれば、『[[仮面ライダークウガ]]』のシナリオの打ち合わせで行き詰まったとき、同作に出演していた[[藤田進]]の物真似で「MATは解散だ」と言ったこともあったという。スーパー戦隊シリーズで監督を務める[[加藤弘之 (テレビドラマ監督)|加藤弘之]]は近い世代でありウルトラシリーズのファンであることから、荒川のオマージュを汲み取っていたという{{R|動物読本}}。
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<ref name="宇宙船2">{{Cite journal|和書 |editor=小川雅久 |title=『シャンゼリオンバイブル番外編』木下健(荒川稔久)インタビュー |journal=[[宇宙船 (雑誌)|宇宙船]]|issue=2002年 Vol.103 |pages=120}}</ref>
<ref name="max">宮島和弘編「特捜戦隊デカレンジャー INTERVIEW 塚田英明(東映プロデューサー)」 『東映ヒーローMAX 2004 Vol.8』 [[辰巳出版]]〈タツミムック〉、2004年3月10日、ISBN 4-7778-0000-8、13頁。</ref>
<ref name="豪快演義">{{Harvnb|豪快演義|2012|pp=80|loc=「WRITER INTERVIEW 01 荒川稔久」}}</ref>
}}
== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書|date=2017-03-252012年4月|title=スーパー海賊戦隊 Official Mook 21世紀 Vol.3 [[爆竜戦隊アバレンゴーカイジャー]]公式読本 豪快演義|publisher=[[講談社グライドメディア]]|series=講談社シリーズMOOKグライドメディアムック73|isbn=978-4-06-509514-04813081739|ref={{SfnRef|スーパー戦隊21st豪快演義|20172012}}}}
* {{Cite book|和書|date=2017-03-25|title=スーパー戦隊 Official Mook 21世紀 Vol.3 [[爆竜戦隊アバレンジャー]]|publisher=[[講談社]]|series=講談社シリーズMOOK|isbn=978-4-06-509514-0|ref={{SfnRef|スーパー戦隊21st|2017}}}}
 
== 外部リンク ==