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{{出典の明記|date=2011年3月}}
[[File:Todaiji06.JPG|thumb|頭が螺髪になっている東大寺大仏]]
'''螺髪'''(らほつ<ref>[[広辞苑]]や[[大辞林]]など、"髪"を[[呉音]]で「ホツ」と読む辞典が多い。</ref>)は、[[仏像]]の丸まった髪の毛の名称。[[三十二相八十種好]]のひとつ。額の毛は[[白毫]]と呼ぶ。
 
==概要==
螺髪とは仏像の頭上に現れている右巻きの髪型を指す名称である<ref name=":0">{{Cite journal|和書|author=金炳悟|date=1989|title=螺髪考|journal=印度學佛教學研究|volume=38|issue=1|pages=275-277|publisher=日本印度学仏教学会|ref=harv|doi=10.4259/ibk.38.275}}</ref>。
三十二相八十種好の一つである毛上向相(もうじょうこうそう)を表現したもの。知恵の象徴である。螺髪の「螺」は[[巻貝]]のことで、仏像によってその数は異なる。すべて右巻きになっている。<!--※鎌倉大仏の螺髪は左巻きらしいです。どなたか、フォローをお願いします。-->三十二相八十種好は[[悟り]]を開いた[[仏]]の特徴を現したものであるため螺髪が見られる仏像は[[如来]]像に限られる。鎌倉大仏だけ左巻き。理由は不明。
 
[[仏陀|ブッダ]]の個人的特徴を表現したものという説は否定されている<ref name=":1">{{Cite journal|和書|author=定方晟|date=1978-07|title=螺髪の起原|url=https://opac.time.u-tokai.ac.jp/webopac/TC20001794|journal=東海大学紀要文学部|volume=29|pages=15-24|publisher=東海大学文学部|ref=harv}}</ref>。[[定方晟]]は[[パルミラ]]美術に見られた螺髪の様式が[[マトゥラー]]に伝わったとする<ref name=":1" />。螺髪と仏像が結びつくのはマトゥラー仏が初めてである<ref name=":0" />。マトゥラー仏では、紀元前2世紀前後に螺髻・螺髪・僧頭の三形式が出現した<ref name=":0" />。
== 螺髪の誕生 ==
[[ギリシャ]]の影響が強かった[[ガンダーラ]]では、髪の毛は波状だったのだが、[[マトゥラー]]では渦巻状になるようになった。
 
後の時代になると、インドガンダーラ地方では螺髪が菩薩や貴婦人、供養者像などにも表現されるようになる<ref name=":0" />。しかし、中国では仏像以外に螺髪は見られない<ref name=":0" />。
== 個数 ==
*[[東大寺]]大仏は492個<ref>[https://www.sankei.com/west/news/151203/wst1512030080-n1.html 奈良・東大寺大仏の髪は966個→492個 定説の半分…レーザー解析で判明] - 産経ニュース</ref>。
*[[飛鳥大仏]]は700個。
*[[鎌倉大仏]]は657個。
 
*大仏の螺発の個数は定まっておらず、[[東大寺]]大仏は492個<ref>[https://www.sankei.com/west/news/151203/wst1512030080-n1.html 奈良・東大寺大仏の髪は966個→492個 定説の半分…レーザー解析で判明] - 産経ニュース</ref>、[[飛鳥大仏]]は700個、[[鎌倉大仏]]は657個である
== 大きさ、高さ ==
直径約18[[センチメーター|cm]]、高さ約30cm([[東大寺]]大仏)
 
==脚注==