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なお、これと並行して司馬は、新選組副長[[土方歳三]]を主人公とした長編『[[燃えよ剣]]』を、[[1962年]]11月から[[1964年]]3月にかけ『[[週刊文春]]』に連載している。
各話ごとに異なる、実在と架空の隊士が主人公となりる群像劇の構成であるが、主同時にまた土方歳三と[[沖田総司]]がストーリーの主要登場人物となり構成されっている。各話は時代順に並んではおらず、また、その編中の時間軸では未来の出来ごとである戊申戦争尾時代や明治時代のエピソードまで言及されることもある。局長の[[近藤勇]]も多く登場するが、土方、沖田に比べるとやや脇役的存在となっている。隊士の中では[[斎藤一]]と[[山崎烝]]<ref>この短編集においては全編にわたって「山崎'''丞'''」と表記されている(中公文庫1996年新装版、ISBN 4122025761 で確認)。なお『[[燃えよ剣]]』でも、下巻にいくつか「丞」になっている箇所がある。</ref>も登場回数が多い。
司馬が最も脂が乗っていた時期の作品で、巧みな文章とストーリー構成、キャラクター造形で高い評価を受け、新撰組物の定番小説として非常に長い間版を重ね、現在に至るまで書店に並び、愛読されている。
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