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{{暫定記事名|代案=<br>ロンドンの自治区 (バラ)<br>ロンドンの区 (バラ)<br>ロンドンの区<br>ロンドンの[[バラ (行政区画)]]<br>ロンドン・[[バラ (行政区画)]]|date=2020年6月}}
{{改名提案|ロンドンの行政区|date=2020年7月}}
{{Infobox subdivision type
| name= ロンドン特別
| map= [[File:Greater London in England (wo City of London) (zoom).svg|イングランド内のグレーターー・ロンドン|200px]]<br />[[イングランド]]の中のロンドン32区
| category= {{仮リンク|イングランドのディストリクト|en|Districts of England|label=ディストリクト}}
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| population_range= 150,000–300,000人
| area_range= 15–150 km<sup>2</sup>
| government= ロンドン特別カウンシル議会 (32)
| government1=
| government2=
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| subdivision4=
}}
'''ロンドン自治特別区'''(ロンドンじちとくべつく、{{lang-en|London boroughs}})は、[[イギリス]]および[[イングランド]]の[[首都]][[ロンドン]]([[グレーター・ロンドン|大ロンドン]])における32の主要な地方自治区域であり、各自治特別区は[[ロンドン特別カウンシル議会]] (London borough council) により運営される。ロンドン自治特別区は全て[[1963年ロンドン政府法]]により、1965年4月1日にグレーター・ロンドン(大ロンドン)が設立されると同時に設置された{{仮リンク|イングランドのディストリクト|en|Districts of England|label=地方政府区域}}の一種である。[[シティ・オブ・ロンドン]]とそれを取り巻く12の自治特別区は[[インナー・ロンドン]]を形成し、インナー・ロンドンの外側にある20の自治特別区は[[アウター・ロンドン]]を形成している。
 
各ロンドン自治特別区の人口は、およそ15万人から30万人程度である。インナー・ロンドンの自治特別区は、人口・面積の双方の点において、規模が小さい傾向にあり、アウター・ロンドンの自治特別区よりも人口密度が高い。1960年代以降、インナー・ロンドンの自治特別区の人口は、域外への人口流出により大いに減少した。
 
ロンドン特別カウンシル議会は、大ロンドン全域において限定的な権限を有する戦略的な[[グレーター・ロンドン・オーソリティー|大ロンドン庁]]と対照的に、地方行政サービスの大部分を提供する。各自治特別区は幾つかの{{仮リンク|グレーター・ロンドンにおける選挙区一覧|en|List of electoral wards in Greater London|label=選挙区}}に分割され、各カウンシル議会において、定期的な見直しという条件で、4年ごとに実施される選挙により議員が選出される。第1回選挙は、1964年に行われた。直近の選挙は{{仮リンク|20142018年ロンドン地方選挙|en|2018 London local elections, 2014|label=20142018年に実施}}され、次回選挙は20182022年に予定されている。
 
ロンドン特別カウンシル議会の政治会派は、[[保守党 (イギリス)|保守党]]、[[労働党 (イギリス)|労働党]]、[[自由民主党 (イギリス)|自由民主党]]の3党が支配的である。28の区のカウンシル議会は、議会から選出されたリーダーが率いる内閣が政策決定を行う「リーダーと内閣」制を採用しており、さらに、ハックニー区、ルイシャム区、ニューアム区およびタワーハムレッツ区では、区長は直接公選される。なお、シティ・オブ・ロンドンは、[[シティ・オブ・ロンドン・コーポレーション]]ならびに[[インナー・テンプル]]および[[ミドル・テンプル]]により統治される。
 
== 歴史 ==
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1930年代半ば頃から、大ロンドン地域は{{仮リンク|カウンティ・バラ|en|County borough}}、{{仮リンク|ミューニシパル・バラ|en|Municipal borough}}、{{仮リンク|アーバン・ディストリクト (グレートブリテン及びアイルランド)|en|Urban district (Great Britain and Ireland)|label=アーバン・ディストリクト}}、{{仮リンク|ロンドン県のメトロポリタン・バラ|en|Metropolitan boroughs of the County of London|label=メトロポリタン・バラ}}の4種の地方政府当局から構成されていた。大きなカウンティ・バラは全ての地方行政サービスを提供していた上に、通常はカウンティ・カウンシルにおいて与えられる権力を有していた。ミューニシパル・バラおよびアーバン・ディストリクトの当局はより少ない権力しか持っていなかった。この状況はカウンティ・カウンシルが初等教育や図書館運営のような機能をミューニシパル・バラとディストリクト・カウンシルに委譲できたことにより、より複雑化し、各サービスがバラバラに実施されることになった。ロンドン地方政府の改革により、この取り決めを調整しようとした。
 
{{仮リンク|グレーター・ロンドンにおける地方政府に関する王立委員会|en|Royal Commission on Local Government in Greater London}}が1957年に設立され、1960年10月19日に報告書が公表された。その報告書の中で、10万人から25万人の人口を持つ52の大ロンドン自治特別区 (Greater London Boroughs) が提案された<ref>{{Cite book | title= The Report of The Royal Commission on Local Government in Greater London | year=1961 | last= Sharpe |first=LJ}}</ref>。これは、その時点で存在していた全ての自治体が入り混じったもので構成され、2つないし3つの地域が合併し、分割の結果、2つの自治特別区が形成された。1961年12月、政府は52区よりも34区にするよう提案して、それらの境界について詳細に述べた。1962年には、提案された区の数は、さらに32区にまで減らされた。
 
1965年4月1日、全32区のロンドン自治特別区と[[グレーター・ロンドン]]が[[1963年ロンドン政府法]]により発足した。旧ロンドン県地域の12区は[[インナー・ロンドン]]に、残りの20区は[[アウター・ロンドン]]に、それぞれ指定された。アウター・ロンドンの区カウンシル議会は{{仮リンク|地方教育当局|en|Local education authority}}であったが、インナー・ロンドンの区カウンシル議会は当初、旧ロンドン県の多くの小規模な地元当局は珍しく教育を提供した歴史がないということを指摘した野党および政府に称賛され、{{仮リンク|インナー・ロンドン教育当局|en|Inner London Education Authority}}を存続させるように指定された。[[シティ・オブ・ロンドン]]は継続して[[シティ・オブ・ロンドン・コーポレーション]]ならびに[[インナー・テンプル]]および[[ミドル・テンプル]]により治められることになった<ref group="注釈">地方政府の立法は、シティ・オブ・ロンドン・コーポレーション、インナー・テンプルおよびミドル・テンプルが、それらの地域においてロンドン区カウンシル議会の機能を発揮するために、特別規定を用意する。</ref>
 
第1回選挙は、{{仮リンク|1964年ロンドン地方選挙|en|London local elections, 1964|label=1964年5月7日に実施}}され、新しいカウンシルは翌年に正式に権限が委譲されるまでの間、影の当局として非公式に行政の運営にあたった。
 
=== グレーター・ロンドン・カウンシル ===
1965年から1986年までの間、ロンドン自治特別区は二層構造の行政組織の一部であり、[[グレーター・ロンドン・カウンシル]] (GLC) と権限を共有していた。権限と機能の分割は、GLCが消防・救急・水害対策・ゴミ処理などの広域サービスを担当する一方で、ロンドン区カウンシル議会が社会的ケア・図書館・共同墓地・ゴミ収集などの個人向けサービスを担当することを意味した。1986年4月1日にGLCが廃止され、それまでGLCが提供していた、下水処理などの幾つかのサービスに関する権限を区カウンシル議会が得ることになった。インナー・ロンドン教育当局は臨時の当局として存続したが、1990年に廃止され、インナー・ロンドンの区カウンシル議会が地元の教育当局となった。
 
=== グレーター・ロンドン・オーソリティー ===
2000年、[[ロンドン市長]]と[[ロンドン議会]]で構成される[[グレーター・ロンドン・オーソリティー]] (GLA) が設立された。戦略的な当局として、GLAは主要な幹線道路計画戦略など、限られた権限のみを区カウンシル議会から吸収した。
 
== 区の一覧 ==
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| {{London boroughs imagemap}}
| <ol>
<li>[[シティ・オブ・ロンドン]]<ref group="注釈">ロンドン自治特別区 (London borough) には含まれない。</ref></li>
<li>[[シティ・オブ・ウェストミンスター]]</li>
<li>[[ケンジントン・アンド・チェルシー区|ケンジントン・アンド・チェルシー]]</li>
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|}
 
区の名称にロンドン自治特別区 (London Borough) を含まない区が全部で4区ある: [[シティ・ステータス (イギリス)|シティ]]・オブ・ウェストミンスターと、キングストン・アポン・テムズ、ケンジントン・アンド・チェルシー、グリニッジの3つの{{仮リンク|王室特別区|en|Royal borough}}である。
 
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
* [http://londonboroughsmap.co.uk/ ロンドン自治特別区の地図]{{en icon}}
* [http://www.natwest.com/personal/mortgages/area-comparison/london.ashx ロンドン自治特別区の比較ツール]{{en icon}}
 
{{London}}