「DRAGON QUEST -ダイの大冒険- の登場人物」の版間の差分

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== 諸王国の関係者 ==
=== パプニカ王国 ===
; バダック(兵士)
: 声 - [[田原アルノ]]
: パプニカ王国でレオナ姫付き護衛兵士を務める男性。58歳。一人称は「ワシ」。娘夫婦と孫が一人いる。手先が器用であり、武器・防具の修理や、爆弾を開発するなどしてダイたちに協力した。自称「パプニカ一の剣豪」「パプニカの発明王」。昔から彼らの目を盗んで突拍子もない行動をとるレオナに苦労させられている模様。
: 相手がモンスターであっても正しい心の持ち主なら分け隔てなく接する懐の深い人物で、クロコダインの必殺技「獣王痛恨撃」を痛々しい名前でイメージが悪いからと「獣王会心撃」と改名を勧めて以来、彼とは友人の間柄である。その後もパプニカ解放後の宴で周囲に遠慮して一人でいるクロコダインに「勝利の立役者に人間も怪物も関係ない」と自ら酒を薦めたり、ザボエラを倒した後に複雑な心境を述べた彼を「自分が誇るべき友人」と呼んで励ましたりと良き関係を築いている。
: また、最終決戦直前にはチウのために「ズタズタヌンチャク」を開発し、お世辞にも出来はいいとは言えないものであったが、「その心遣いが嬉しい」と感激したチウはこれを使ってダメージを受けながらも最終決戦を戦い抜いた。
; テムジン(司教)
: 声 - [[増岡弘]]
: パプニカ王国の司教。
: その本性は、レオナを亡き者にして権力を握ろうと目論む佞臣。手始めにレオナを連れてデルムリン島を訪れ、王女殺害の罪を怪物たちに被せようと画策。バロンに命じてレオナに魔のさそりをけしかけさせる。しかしダイがレオナを連れて生還したことから悪事が露見してしまう。直後、キラーマシンの力に魅入られ暴走したバロンから用無しと張り飛ばされ、事件解決後に兵士たちに捕縛される。パプニカ陥落後の行方は不明。
; バロン(賢者)
: 声 - [[塩屋翼]]
: パプニカ王国の賢者。
: テムジンと組み、レオナ暗殺のために活動。魔のさそりをダイに倒されながらもダイとレオナを地の底に落とした後、キラーマシンに乗り込み、ブラスたちを蹴散らしていくが、キラーマシンの力の虜になってしまい、結託していたはずのテムジンをも張り飛ばす。生還したダイとの戦いの末、キラーマシーンの亀裂から、ベギラマの熱を注入するダイの機転に敗北。テムジン一派と共に逮捕された。パプニカ陥落後の行方は不明。
;パプニカ[[重装歩兵]]
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==== パプニカ3賢者 ====
; アポロ(賢者)
: 声 - [[緑川光]]
: パプニカ3賢者の一人。正義感が強い男性。一人称は「私」。呪文は火炎系や防御呪文を得意とし、「太陽」のシンボルを与えられている。20歳。
: 名前の由来は[[ローマ神話]]の太陽神[[アポロン|アポロ]]から。また3賢者とバロンの服装は『ドラゴンクエストIII』の賢者の服装を基本にしている。
; マリン(賢者)
: 声 - [[江森浩子]]
: パプニカ3賢者の一人。エイミの姉。一人称は「私」。呪文は氷系呪文や回復呪文を得意とし、「海」のシンボルを与えられている。20歳。バルジの塔に乗り込んできたフレイザードに顔を焼かれる。その後レオナのベホマで治癒される。その後、ポップに不可抗力でミニスカートをずり下ろされた後、張り手を浴びせたことがある。妹のことは姉として気にかけており、魔王軍に囚われたヒュンケルを心配していた姿を見た際は励ましている。
: 名前の由来は「marine(海の)」から。
; エイミ(賢者)
: 声 - [[冬馬由美]]
: パプニカ3賢者の一人。マリンの妹。一人称は「私」。攻撃呪文、回復呪文を得意とし、「風」のシンボルを与えられている。18歳。ダイたちがパプニカの都で誤爆した信号弾を発見し、彼らをバルジの塔に案内する。当初は祖国を滅ぼしたヒュンケルを恐れていたが、いつしか好意を持つようになり、告白したが断られた。しかしその後も想いが変わることはなく、戦いの中に生きる彼と運命を共にする事を誓う。そして決戦後はヒュンケルとラーハルトの後を付いていっている。
: 物語終盤でダイがレオナに対し「女の子だから危険な戦いには連れて行きたくない」という旨を語った際は、女の子でも戦うことはできると怒って抗議している。
: ダイたちが最初に出会った3賢者の一人であり、ポップは彼女と出会うまで3賢者は老人ばかりと想像していた。
 
=== ロモス王国 ===
; シナナ(ロモス国王)
: 声 - [[あずさ欣平]]
: ロモス王国の国王。58歳。一人称は「ワシ」。ゴメちゃんを奪回に来たダイの勇気を知り、未来の勇者と見込んで覇者の冠を授ける。オリハルコンで造られたこの冠は、後に「ダイの剣」へと生まれ変わることになる。温和で寛大な国王である一方、クロコダイン率いる百獣魔団の総攻撃を受けたり、超魔生物ザムザが暴れだしたりしても逃げることなくその場に留まり、怯まずに部下の士気を鼓舞するなど判断力と気骨を兼ね備えた人物でもある。家族は、母親・妻・息子3人・娘1人がいる。
: なお、ロモス王国には覇者の冠の他にも冠と対になる武器「覇者の剣」が保管されていたが、武術大会開催の際にハドラー達に盗まれた上に偽物にすり替えられていた。
; ネルソン(船長)
: ロモス王国の船長。ダイ達一行とシナナを、それぞれパプニカへ案内した。鬼岩城出現の際は、自己の判断でベンガーナ軍と共に鬼岩城を艦砲で攻撃するも、反撃され船を撃沈された。
 
=== テラン王国 ===
; フォルケン(テラン国王)
: テラン王国の国王。80歳。一人称は「ワシ」。世界中の伝説や[[神話]]に通じ、かなりの博学。生涯独身を貫いている(国を誰に継がせるつもりかは不明)。登場時すでに病んでおり、自分の命が長くないであろうことを悟っていた。厭戦の考えを持ち、そのことから国民に争いに繋がる武器等の開発を一切禁じたため、テランの国力は衰退、わずか50人ほどの小国家となった。しかし魔王軍から「侵略する価値なし」と判じられ戦火を免れたり、戦いを嫌う彼の考えを支持する者もおり、国王としてのカリスマを感じさせる部分もある。レオナ姫たちから事情を聞き、バランと接触させないようにダイを牢屋に隔離する形で協力した。その後、ダイとバランの竜の騎士同士の戦いに戦慄する。最終決戦前にミナカトールの古文書をダイ達に送った。
; メルル(占い師)
: 声 - [[南場千絵子]]
: テラン王国の占い師でありナバラの孫娘。15歳。一人称は「私」。内気で大人しい性格ながら、日々成長するその占いの才能は祖母をも凌駕するに至った。その力は祖母ナバラに「ほぼ百発百中で気味が悪いくらい」と評されるほどで、占いというよりは近未来予知に近い。ただし、水晶玉の扱いに関しては、まだ祖母ほどの実力は無い。予知の力で祖母と共に魔王軍の戦火から逃げ続けていただ、そんな勇気のない生き方を恥じていた。ポップたちと一時的に旅をする中で祖母に反発し、逃げることをやめ勇者一行に協力する道を選んだ。
: 彼女の占いがポップを故郷ランカークス村にいる両親と再会させ、ダイたちがロン・ベルクと出会うきっかけとなった。気配を察知する能力と回復呪文でダイたちをサポートする。なかなかの美人であり、ポップのことが出会った時から好きであった(想いを察したマトリフは鈍感なポップを見て「勿体ねえ」と心中で呟いている)。以後は占い師としての素養をメキメキと開花させていき、祖母からも「もう自分より当たる」と呆れられてしまっている。物語終盤付近でポップをかばいザボエラの毒牙の鎖の攻撃を受けて瀕死の重傷を負い、自分の死期を悟った彼女はポップに想いを打ち明ける。その想いは届かなかったものの、その直後に賢者の力に目覚めたポップが放ったザオリク級の回復エネルギーにより回復、それをきっかけに「ポップと[[テレパシー]]で交信する(いつもポップのことを考えていたから、らしい)」という新しい能力に目覚め、バーンパレスのポップと交信し、逆転劇のきっかけを作る。最終決戦後はポップ、マァムとともに旅に出ている。
: 名前の由来は「いつも目がウルウルしているような女の子」ということから。登場した当初は完全に黒目のみであった。
; ナバラ(占い師)
: 声 - [[江森浩子]]
: テラン王国の占い師の老女でメルルの祖母。一人称は「私」。主に水晶占いを行なう。厭世的で、やや毒舌の傾向がある。竜の騎士が人間の味方であるとは思っておらず、竜の騎士が人間を滅ぼすのなら、それも仕方ないと考えている。メルルの腕が上がりすぎて隠居状態と語っており、ランカークス村以降はメルルと同行することはなく、テランで暮らしている。72歳。
: 最終決戦の前日には水晶玉に未来を映そうとしたが、自分の力でも未来を知ることは叶わなかった。
; カナル(兵士)
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=== カール王国 ===
; フローラ(カール王女→カール女王)
: カール王国の女王でレオナの憧れの人物。29歳。一人称は「私」。10代の頃には病床の国王に代わってカール騎士団を率い魔王ハドラーの侵略に抵抗しており、その美しく勇ましい容姿もあり世界の“希望の女神”ともいえる存在だった。当時カール騎士団の一員だったアバンを信頼し、彼が魔王軍打倒の旅に出て以降も想いを寄せ続けていた、その後王位を継承しカール女王となる。
: 魔王軍復活後カール王国は超竜軍団に滅ぼされてしまい本人も生死不明となっていたが、実際には一握りの騎士たちと共に難を逃れ魔王軍への反攻の機会を窺っており、ダイ達をはじめとする世界中の有志と遅れて合流、レオナに代わり最終決戦に向かうレジスタンスの指導者となった。武器はチェーンクロス(ゲームにも登場する鎖の鞭)を使用する。カール王国の危機の際アバンが姿を現さなかったことから彼の死を察していたため、実は生きていたアバンと再会した際には卒倒してしまった。最終話では自分の下に寄り付かず消息を絶っていたアバンを指して「勇者なんてものは事が片付いたらすぐどこかに姿を消してしまう」と皮肉っており、アバンもたじろいでいたが、エピローグでは2人揃って玉座に着いた姿が描かれている。
; ホルキンス(騎士団長)
: 声 - [[梁田清之]]
: 最強と謳われたカール王国騎士団のロカ亡き後の団長。超竜軍団に攻め込まれた際にバランと交戦した。隣国にも知らぬ者はいないという王国最強の英雄であり、剣のみの勝負ではバランにひけをとらなかったほどの実力者だが、手強しと判断したバランに紋章閃を撃たれ死亡。
: その後、生き残ったホルキンスの弟から頼まれたヒュンケルの手でホルキンスの遺体は弔われたが、鎧には竜の紋章の跡が残っており、ヒュンケルがダイとバランの関係に気づくきっかけとなった。
; ホルキンスの弟
: カール王国騎士団の一員でホルキンスの弟。一人称は「俺」。ホルキンスとバランの戦いの一部始終を観ていた。壊滅後のカールにて、ヒュンケルに介抱され、彼に事情を説明し、自分の代わりにホルキンスの埋葬を頼んだ。
 
=== ベンガーナ王国 ===
; クルテマッカVII世(ベンガーナ国王)
: ベンガーナ王国の国王。42歳。一人称は「ワシ」。強大な軍事国家の主というだけあって自信家であり、当初は自国の財力・軍事力を鼻にかけてレオナ姫ら他国の代表との協調に反発するなど反りが合わなかったが、自国の力に驕ったために各国首脳を危機に陥らせてしまったことを詫びるなど頑迷な人物ではない。鬼岩城を撃破したダイの活躍を目の当たりにして感動し、以降は強力な支援者となった。腹の据わったところがあり、一度信を置いた相手はとことん信じぬく。「賭けに勝つコツは、最後まで勝利を疑わないこと」という持論を持ち、それによって代々の財産をさらに大きくしてきたという。大魔王バーンから世界各国の鏡に己の勝利宣言のような血文字のメッセージが送られてきたときにも、ダイ達に全てを賭けていた彼は動揺を見せなかった。家族は、妻・息子1人・娘1人がいる。
; アキーム(戦車隊長)
: ベンガーナ王国の戦車部隊隊長。24歳。自国の軍隊、特に自身が率いる戦車部隊には絶対の自信を持っている。登場時は無口で愛想が悪く、ポップやクロコダインから悪い印象を持たれていたが、本当は職務に忠実なだけの礼儀正しく生真面目な青年。鬼岩城戦では命を捨てる覚悟で先陣を切って戦う気概を見せ、以来同じ武人肌のクロコダインとは互いに敬意を払う友人になった。砲術だけでなく剣術の心得もかなりなようで、ダイ達のカール遠征にも参加し、最終決戦では光の魔法陣を護るために剣で戦った。初登場時は兜をかぶっていたためわからなかったが[[スキンヘッド]]が特徴。家族は、両親と弟がいる。
; ゴッポル(商人)
: 声 - [[龍田直樹]]
:ベンガーナのデバートのオークションにおいて、ドラゴンキラーを落札した商人。自身は戦いなどまったくできず単なる財テクのためにドラゴンキラーを買っただけだと、恥じらいもなく述べる。超竜軍団にベンガーナが襲われ恐慌状態になった際には、自分のものだからとドラゴンキラーを貸そうとしなかった<ref>ドラゴンキラーは超竜軍団との戦いの最中に鋼の剣を失ったダイが、彼が逃げる時に投げだしていったドラゴンキラーを使用してヒドラを撃破。その直後、ダイがキルバーンに向けてドラゴンキラーを放つが、キルバーンの体内を流れる「魔界のマグマと同じ成分の血」により溶けてしまった。</ref>。戦いの後、人間離れした戦いをしたダイを他の人間たち同様に恐れる。
 
=== リンガイア王国 ===
; バウスン(リンガイア軍総司令官)
: 勇猛と名高いリンガイア王国の将軍。一人称は「私」。リンガイア王軍の猛将と謳われていた。超竜軍団の攻撃による国家滅亡の際に負傷するが、パプニカ三賢者の一人に救出された。行方不明になった国王に代わって世界会議(サミット)に出席する。のちに戦士団を再編成し、ダイ達のカール遠征を共にした。
: ノヴァの父親。妻は、ノヴァが幼い頃から既にいないらしい。37歳。息子のわがままで自己中心的な性格を男手一つで育てたせいと悩んでおり、登場当初はノヴァの性格の悪さをレオナからづけづけと酷評され、言葉もないという風に微妙な表情を見せていた。しかしストーリー終盤、ノヴァが尊敬できる人物(ロン・ベルク)と出会い、目標ができたことを心から喜んでいた。
; ノヴァ(北の勇者)
: リンガイア王国将軍バウスンの息子。16歳。一人称は「ボク」。冷気呪文と闘気を使った闘法を得意とする。闘気で剣を形成し、最強の金属であるオリハルコンをも切り裂くほどの威力を発揮する「闘気剣(オーラブレード)」を使いこなす。闘気を固めて手や剣から放つ「闘気弾」も使用できるが、闘気の性質上遠距離での命中精度は低い。そのため基本は闘気をまとった剣での接近戦を仕掛け、補助として闘気を込めたナイフや呪文を用いる。最大技は、宙高く跳び上がり十字架の形状を成すほどの闘気を込めた闘気剣を振り下ろす[[DRAGON QUEST -ダイの大冒険- の呪文・技|'''ノーザン・グランブレード''']]で、その威力はポップ曰く「[[DRAGON QUEST -ダイの大冒険- の呪文・技|ライデインストラッシュ]]も真っ青」とのこと。しかし総合的にはまだまだダイ一行のレベルには及ばず、ハドラー親衛騎団との戦いではヒムに技を破られ、逆転を賭けて放ったマヒャドもシグマのシャハルの鏡によって跳ね返され失敗。無様な姿を晒したことで己の弱さに自嘲し、ヒムにトドメを刺されそうになるも間一髪でヒュンケルによって救われた。一時戦闘不能となるが、ヒムとフェンブレンに追い詰められたダイ、ポップを助けるべく死力を尽くして闘気を込めた攻撃を放ち、二人を救った。その戦意はダイに「自分の力で最後まで戦うこと」の大切さを教え、ダイの剣に頼っていた慢心を振り切らせた。ポップからもその根性は認められ見直されている。
: リンガイア王国では「北の勇者」と呼ばれており、同じく勇者と呼ばれるダイに対してライバル心を抱いていた。初登場時はダイたちを「自称・勇者のパプニカ御一行」と嘲笑を浮かべたり、ダイを「チビ助」と見下し、レオナの怒りを買っていた。リンガイア陥落時にはオーザム救援のために遠征しており、自分さえいれば[[バラン (ダイの大冒険)|バラン]]の来襲を退けリンガイア王国を守ることが出来たと考えており、実力はあるものの当初は単独行動が目に付くことから、レオナに「壮絶に自己中心的な勇者」といわれるほど傲慢な性格で、「真の勇者はこのボクだ。ダイなんかじゃない」とダイに強く嫉妬していた。しかしハドラー親衛騎団に敗れたことで弱さを知り、ダイと共に修行するうちに力量の差を知って志を改め、以降は後方支援に徹した。終盤では最終決戦の前にダイの修業につき合い、危うくアバンストラッシュXで首をすっ飛ばされるところだった。なお、この時はダイに「並の武器を装備させる」「竜の騎士の力を使わない」など制限を掛けており、その状態ならノヴァでも互角に剣をぶつけ合うことができた。
: 登場当初は「傷ついた人々を救うよりも、先に目前の敵を倒すべきだ」と考え、力尽くでの解決方法しか考えることができなかった。後にダイと接する中で「勇者とは勇気ある者ではなく勇気を与える者」だと悟り、最終戦においては多勢に無勢の状況であるにもかかわらず魔王軍の雑兵や魔界の強豪モンスターを打ち倒し続け、最後には'''生命の剣'''を生成し超魔ゾンビとなったザボエラに立ち向かうことで皆に「勇気」を与えようとした。ロン・ベルクから「無駄死にするだけだ」「その生命の剣には超魔ゾンビに傷をつけられるほど威力はない」と止められたが、ノヴァが剣を取ったのは敵を倒すためではなく、命を賭して戦うその行動が皆に「勇気」を与えると考えてのことだった。正真正銘の「勇者」へと成長を果たした姿を見て心を動かされたロン・ベルクは、自らの両腕と生涯をかけて作成していた剣で超魔ゾンビを撃破。戦えばどうなるかわかっていながら自分を助けてくれたロン・ベルクに感動し、その後は彼の鍛冶師としての弟子となる。そしてロン・ベルクの力に耐えられる一振りを鍛え上げることを誓った。ロンから最初に教わった技術は「酒瓶の栓の開け方」だった模様(超魔ゾンビ撃破後の一杯のため、彼の懐の瓶を開けるよう頼まれたが開けられなかった)。
: 名前の由来は「nova(新星)」から。原作者によれば、「さっそうと登場した新キャラなので」とのこと。
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; ソアラ(王女)
: 声 - [[山崎和佳奈]]
: かつて存在したアルキード王国の王女。ダイの母親。19歳(ダイを産んだ時)。一人称は「私」。心優しく、慈愛に満ちた人物で、大変な美人。
: ヴェルザー戦後、「奇跡の泉」(竜の騎士のダメージを回復させる事が出来る泉)を目の前にして倒れ瀕死状態だったバランを救い自分の城に招き入れた。二人はやがて愛し合うようになるが、見ず知らずの怪しい者が次期国王になることを良しとしなかった王城内の役人たちの謀略でバランは城を追われる。これを追ったソアラは自分がバランの子を宿していることを打ち明け、2人は[[駆け落ち]]する。
: やがて逃げ延びた先(テラン王国内)の森でディーノ(後のダイ)が生まれ平和な生活を送っていたが、アルキード国王たちに見つかり、バランは妻子の安全保障と引き換えに縛につく。息子は異国の地に流され(実際は船が難破し、ダイはデルムリン島に流れ着くことになる)、やがてバランは魔王軍の生き残りとして処刑されることになるが、これを庇って処刑のために放たれた呪文をその身に受け、最期を遂げることとなる。それでも死の間際まで人間の本質を善なるものと信じ、「人間を恨まないで、皆臆病なだけ」とバランに諭し訴えた。
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: ダイを産んですぐに引き離されかつ故人となったためにダイは顔を覚えていないが、ダイの夢の中に出てきたり、バーンとの最終決戦時に幻として出てきた事もある(バランの紋章と共に記憶が継承されたためと、ダイは双竜紋解放時に推察している)。
: その言動・行動からは、物事の本質を見極め、恐れを抱かない人物としての側面が強い。バランは彼女を「太陽のような女性」と形容した。
; アルキード王(アルキード国王)
: ソアラの父親で、血縁上はダイの母方の祖父に当たる。一人称は「ワシ」。ソアラが助けた人物(バラン)を当初は受け入れていたのだが、彼の存在を快く思わなかった側近たちから「あの騎士は人間ではないようで、もしかしたら魔王軍の生き残りかもしれない」との讒言を受け入れ、悩んだ末にバランを追放する(当時はハドラーによる侵略の直後で人々は魔物に対して恐怖を抱いていた)。しかし既にこのときソアラは妊娠しており、二人を駆け落ちさせることになる。やがてソアラが子(ディーノ、後のダイ)を産んだあと、娘の居所を探り当て、テランに侵攻してソアラを取り返し、バランを捕らえる。無抵抗のバランから妻と子の無事を保証してほしいと懇願され、アルキード王も「魔物の子供とはいえワシの孫だ」と、ダイを手にかけはしなかったが流刑にしてしまう。
: その後バランを処刑しようとしたが、突如ソアラがバランを庇ったため、結果として取り返したはずの娘を失ってしまう。その直後、娘の死に様を「魔物を庇って死んだ恥さらし」と侮辱する言葉を口にしたためにバランを激怒させ、竜の騎士の力によってアルキードの国ごと地上から消された。自分の命はおろか国や民までも滅亡に至らせ、地上の平和のために戦う竜の騎士たる彼を人間の敵に回すという最悪の事態を招くことになった。ラーハルトのダイ出生にまつわる独白回想シーンでしか登場しないが、ダイやバランの人生に「悪い意味」で大きな影響を与えた最大の元凶であり、バーンも指摘した人間の弱さ・醜さを端的に表した人物である。