「テレホンカード」の版間の差分

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この結果、320度数・540度数のテレホンカードが[[1991年]](平成3年)[[12月28日]]に使用廃止された<ref name="shashin"/>。翌[[1992年]](平成4年)からはテレホンカードで国際電話がかけられる公衆電話は激減した。電話機自体もカードリーダーライターの交換や改造が施され、106度数以上のカードは度数を読み取り表示するものの、電話機から排出される。
 
偽造カードチェックも厳しくなった。NTTでは、傷があるテレホンカードは(正規カードでも)使用できないことがある旨、告知している。デジタル公衆電話機を中心に、カードチェックが厳正化されたカード処理機構を搭載する機種では、テレホンカードによる国際電話の取り扱いが再開されている。
 
使用不能となった105度数を超えるカードおよび、残高があるのに排出されてしまうテレホンカードは、前述のテレホンカード交換センターで交換できる。高額カードは50度数または105度数カードと端数分カードに、その他故障カードは同じ残高の新しいカードに交換される。
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** 顧客サービス以外では、企業が従業員と自社オフィスへの連絡のために、度数付や着信先課金のオートダイヤルカードを持たせた例もある。
* カードに度数を持たず、指定の特番に発信するカード。これを応用したものが、[[カードC|NTTカードC]]などである。
** 第二電電 (DDI)、日本テレコム (JT)、日本高速通信 (TWJ) の国内通信会社3社も同様に、請求書にて後日課金サービスを行うカードを発行した。
 
なお、NTTカードソリューションで制作していたオートダイヤルカード(フリーダイヤル・フリーアクセスカード含む)は、需要の減少により2019年9月13日をもって制作受付を終了した。
 
== その他 ==
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=== 通話料金への充当 ===
[[1989年]](平成元年)[[10月]]より、未使用であれば[[東日本電信電話|NTT東日本]]・[[西日本電信電話|NTT西日本]]の[[固定電話]](ひかり電話含む)の[[通話料]]の支払いに充当できる扱いがなされている。
 
充当する場合、手数料として1枚あたり50円(税抜)が通常の請求書にて一括して請求され支払うこととなる。テレホンカードの預かり金額が通話料より多い場合、翌月以降も預かり金額の相殺が終了されるまでは繰り越して充当処理される。
 
対象のカードは未使用の50度数・100度数・105度数のみで、穴が開いている使用途中のものや、先述の高額未使用カードを預け充当することはできない。高額未使用カードは一旦、50度数・105度数カードへの交換手続きを行い、交換後のカードを送付する。なお、105度数のうち付加された度数(5(5度数のプレミア分)は充当対象外となる。充当は通話料のみであり、[[電話料金|基本料金]]やNTT系以外の00XXを付けた他社国内通話料などへの充当はできない。
 
固定電話の通話料の支払いに充当したい場合、東日本地域はホームページ掲載の申込書と封筒を印刷し、郵送。印刷する環境がない場合は116番へ連絡する。西日本地域はホームページ掲載の無料電話番号へ「未使用カードを固定電話通話料へ充当したい」と連絡。後に郵送される支払充当申込書と充当するカードを返信用封筒で返送すれば、手続きが完了次第通話料に充当される。なお、郵便料金についてはかつては申込者による自己負担であったが、現在では特定記録郵便による[[着払い|料金受取人払い]]扱いとなっており、NTTが負担している(かつてNTTの営業所窓口があった時代は、窓口にて申請することができた。現在すでに合理化で営業所窓口をすべて廃止し、先述の磁気異常等のカード交換も同様に受取人払いの郵送で行っている)
 
預かり残額のある固定電話を廃止する場合などは、残額を他の電話番号に振り替え、充当することもできる。他に振り替える番号がないなどの場合は、105度数・50度数の順にテレホンカードで返還し、500円に満たない金額については銀行振込にて返金される。ただし、図柄は全てNTTが新規発行したものとなり、預かり時に支払った手数料は返還されない。
 
かつて発行されていたICカードについても充当可能(手数料は1枚あたり100円、税抜)だったが、発行済みの当該カードの有効期限が全て満了したことにより、通話料への充当取り扱いが終了した。
 
=== 古物市場での売買 ===
全盛期と比較すると収集品や公衆電話での利用のための市場は縮小しているが、病院や学校では家族などへの連絡のために必要とされている。また、ひかり電話の広い普及により、前述の通話料金への充当制度を利用し、企業の通話料金を正規価格より安価で行う支払い代行企業が存在する。
 
そのため[[古物商]]([[金券ショップ]]など)では現在も主要な金券として売買されている。
 
また、個人による収集品の放出のため(いわゆる「断捨離」や家族の遺品整理なども含めて)、インターネットオークションやフリーマーケットサイトなどでも取引がなされている。
 
=== 慈善団体への寄付 ===
困窮者救済などを事業とする慈善団体の中には、財源確保としてテレホンカードを受け入れているところがある。未使用品はもちろん、使用済み品についても、ある程度のコレクターがいるため、現在でもインターネットオークション等でまとまった枚数の売買が行われている。
未使用品はもちろん、使用済み品についても、ある程度のコレクターがいるため、現在でもインターネットオークション等でまとまった枚数の売買が行われている。
 
=== 宿泊料金への充当(終了) ===