「被服」の版間の差分

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=== 社会的地位の表象 ===
衣服は多くの社会において社会的地位の表象手段として用いられており、年齢、身分、職業等に応じた被服によって、組織の一員であることを示したり、集団内の役割を表現する<ref>「ファッション産業論 衣服ファッションの消費文化と産業システム」p21 富澤修身 創風社 2003年10月20日第1版第1刷発行</ref>。古代より衣服は[[ステータス]]シンボルや地位を表すための一手段として用いられることがあった。ある種の衣服について地位の高いもの以外の着用を禁じることは多くの文明に見られたが、現代の民主社会においてはおおむねこうした制限は廃止されている。ただし、21世紀に入っても多くの企業や学校は[[制服]]を制定しており、その所属や職業を示している<ref>「衣生活学」(生活科学テキストシリーズ)p8 佐々井啓・大塚美智子編著 朝倉書店 2016年1月20日初版第1刷</ref>。[[性別]]による衣服の区別もほとんどの社会で存在している。
 
多くの[[宗教]]において聖職者は独特の衣装を身にまとう<ref>「衣生活学」(生活科学テキストシリーズ)p8 佐々井啓・大塚美智子編著 朝倉書店 2016年1月20日初版第1刷</ref>。それとは別に、[[イスラム圏の女性の服装]]などのように宗教上の[[戒律]]によってまとう衣服に制限が加えられる場合がある<ref>「衣生活学」(生活科学テキストシリーズ)p48 佐々井啓・大塚美智子編著 朝倉書店 2016年1月20日初版第1刷</ref>。イスラームの女性は「髪も男性に見せてはいけない」と考えられているので、頭を覆う[[ヒジャブ]]が必要となり、「顔以外の素肌は見せてはいけない」と考えられているので袖口も狭いものが選ばれる。