「ヘイロタイ」の版間の差分
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ヘイロタイは家族を持つことは許された国有奴隷である<ref>{{Cite book|和書|author=クセノポン|year=1998|title=ギリシア史1|publisher=京都大学学術出版会|pages=21p}}</ref>。代々奴隷身分を引き継ぎ土地に縛られ農業に従事し、主人であるスパルタ人に収穫物の一部を貢納した。
約
スパルタ人はヘイロタイに対する不満分子の定期的な摘発([[紀元前397年]]のキナドンの謀反など)、また、軍事教練の一環として若年スパルタ人によるクリュプテイア([[:w:Crypteia|Krypteia]])と称するヘイロタイに対する[[テロリズム|テロ]]行為を奨励して恐怖支配を徹底した。またヘイロタイに対する殺戮を正当化するため、毎年就任する[[エフォロイ]](監督官と訳される定員5人の行政長官)がヘイロタイに対して宣戦を布告した。[[ペロポネソス戦争]]の重大な時期であった[[紀元前424年]]には、スパルタ人はヘイロタイに対し、敵に対して武勲を立てた者は奴隷から解放すると通達した。そこで、もっとも有能で自由を熱望していると思われた約2000名のヘイロタイが選別された。これらの人々は、表向き奴隷から解放した後、すべて消されたのである。
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