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映画ライターの[[井中カエル]]は、本作は[[ufotable]]作品特有の映像美が発揮されており、第1話の美しい雪が降る映像は平穏に暮らす竈門一家の安らぎが伝わり映えるものになっている一方で、鬼に襲われる家族の鮮血や雪との対比で平穏が崩れたことを伝えながらも残酷な美しさを表現していると評している。これは、同社が制作した『[[Fate/stay night (アニメ)#劇場アニメ第2作(シリーズ)|Fate/stay night [Heaven's Feel]]]』にも通ずる単に残虐描写を気持ち悪く怒りを煽るようにするのではなく、どこか美しさやもの悲しさを感じさせることで家族愛を引き立たせているとしている。また、炭治郎の太刀筋に水の表現が用いられており、CG技術の発達によりリアルなエフェクト作画が多い中で絵が動くアニメならではの表現で大正時代が舞台なのを強く印象付ける一因となっているとした<ref>{{Cite news |title=『鬼滅の刃』は劇場アニメに匹敵するクオリティに? 『Fate』シリーズと共通する“愛”の表現(1/2) |newspaper=リアルサウンド映画部 |date=2019-7-20 |url=https://realsound.jp/movie/2019/07/post-391555.html |accessdate=2020-3-13 |publisher=blueprint }}</ref><ref name="kaeru">{{Cite news |title=『鬼滅の刃』は劇場アニメに匹敵するクオリティに? 『Fate』シリーズと共通する“愛”の表現(2/2) |newspaper=リアルサウンド映画部 |date=2019-7-20 |url=https://realsound.jp/movie/2019/07/post-391555_2.html |accessdate=2020-3-13 |publisher=blueprint }}</ref>。また、音楽は石川智晶の民族的な雰囲気の歌声と梶浦由記の荘厳な音楽が合わさって重みと独特得な雰囲気を作り上げていると評している<ref name="kaeru" />。リアルサウンド所属ライターの安田周平は第19話の絵コンテ・演出を担当したufotable所属演出家の[[白井俊行]]は同じく絵コンテ・演出を担当した『[[Fate/stay night (アニメ)#テレビアニメ第2作|Fate/stay night [Unlimited Blade Works]]]』の第24話でも原作の[[奈須きのこ]]から絶賛されたようにアクションが非常に得意で、そういうスタジオ渾身の布陣が最高の評価につながったとし、映画ライターの[[杉本穂高]]は撮影監督でufotableデジタル映像部チーフの[[寺尾優一]]による撮影処理はとても美しく第19話の炎の描写で存分に発揮されており、絵コンテや演出をくみ取って効果的な処理がなされたと指摘した<ref>{{Cite news |title=『鬼滅の刃』原作大ヒットで熱狂的人気を獲得 売り上げを拡大させたTVアニメの威力(1/2) |newspaper=リアルサウンド映画部 |date=2019-11-30 |url=https://realsound.jp/movie/2019/11/post-453807.html |accessdate=2020-3-13 |publisher=blueprint }}</ref>。編集者&ライターの[[天本伸一郎]]は全話で映画のような高クオリティが維持されたことが本作の人気上昇に大きく貢献し、さらに、1話のみの登場でも若手からベテランまで幅広く起用された豪華声優陣、音楽担当の梶浦および椎名による主題歌と劇中音楽が世界観を成立させてストーリーを最大限に盛り上げたとした<ref>{{Cite news |title=「鬼滅の刃」勢い止まらない!人気の理由 |newspaper=シネマトゥデイ |date=2020-3-9 |url=https://www.cinematoday.jp/news/N0114469 |accessdate=2020-3-13 |publisher=シネマトゥデイ }}</ref>。アニメーション演出家・監督の[[伊藤智彦]]は『[[進撃の巨人]]』のように原作漫画の絵柄が独特でそれが苦手でもアニメではマイルドになったことで受け入れられやすくなったとみている<ref>{{Cite web |date=2020-1-12 |url=https://www.tv-tokyo.co.jp/plus/anime/entry/2020/021039.html |title=『鬼滅の刃』はなぜヒットした? アニメ監督・伊藤智彦さんと振り返る2019年のアニメ業界 |website=テレ東プラス |publisher=テレビ東京 |accessdate=2020-03-13}}</ref>。
 
石岡良治は漫画のヒットにはアニメの力もあり、アニメーション制作を務めたスタジオufotableは男性向け作品を女性向けに展開するのが得意で10代にも訴求力があり、人気スタジオによるメディアミックスで魅力に気付いたとみている<ref name="asahi202028" />。日経エンタテインメント!はブームの鍵を握るのは小中学生で深夜放送だが録画だけでなく配信も見るようになったとした<ref name="nikkeienter20202" />。また、日経MJはアニメ1期放送終了後に単行本の品薄が続いたことがSNS上で話題になったことで飢餓感が煽られすぐさま関心が広まり、テレビ放送の後でも見られる動画配信サービスの普及も遅れたヒット現象に繋がったとみている<ref name="nikkeimj2020129" />。
 
小新井涼はアニメ1期後半はキャラの増加や柱の声優発表で盛り上がったことでグッズやコスプレ、ファンアートが充実、女性人気が高いアニメ映画作品がひと段落したことも少なからず関係、2019年6月からの一挙配信で人気を知ったアニメファンが後追いしたことで盛り上がりが加速、ufotableは男女に関わらず人気作品を数多く手がけていたことや<ref>{{Cite news |title=鬼滅の刃が「日本中で愛されまくる」4つの理由 |newspaper=プレジデントオンライン |date=2020-4-4 |url=https://president.jp/articles/-/34243?page=3 |accessdate=2020-5-17 |publisher=プレジデント社 |page=3 }}</ref>、単行本や小説版が品薄になったことや売上ランキングを本作が席巻したことや同年12月ごろからテレビ番組で特集が組まれたり[[椿鬼奴]]がファンであることが話題になったりアニメの主題歌『紅蓮華』が[[第70回NHK紅白歌合戦]]で歌われたことで普段漫画やアニメを見ない層にも広まり<ref>{{Cite news |title=鬼滅の刃が「日本中で愛されまくる」4つの理由 |newspaper=プレジデントオンライン |date=2020-4-4 |url=https://president.jp/articles/-/34243?page=4 |accessdate=2020-5-17 |publisher=プレジデント社 |page=4 }}</ref>、『進撃の巨人』のようなブームにみえるが和風ファンタジーであるため高齢者にも人気であるのは他の作品とは違い、動画配信やSNSでの話題により爆発的な人気となったとみている<ref>{{Cite news |title=鬼滅の刃が「日本中で愛されまくる」4つの理由 |newspaper=プレジデントオンライン |date=2020-4-4 |url=https://president.jp/articles/-/34243?page=5 |accessdate=2020-5-17 |publisher=プレジデント社 |page=5 }}</ref><ref>{{Cite news |title=鬼滅の刃が「日本中で愛されまくる」4つの理由 |newspaper=プレジデントオンライン |date=2020-4-4 |url=https://president.jp/articles/-/34243?page=6 |accessdate=2020-5-17 |publisher=プレジデント社 |page=6 }}</ref>。
 
ホットリンクの調査では放送開始前にワールドプレミアが行われたことで視聴予定だった人の期待値を大きく上げ、声優陣やPVなど発表を小出しにしたことで情報を知りたい欲求や驚かせる流れを作る作戦の成果だったとみられる<ref>{{Cite news |title=なぜ「鬼滅の刃」人気はアニメから火がついた? Twitterのクチコミから見えてきた制作陣営の“仕込み” |newspaper=ねとらぼ |date=2020-4-2 |url=https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/13419/ |accessdate=2020-5-17 |publisher=アイティメディア |page=1 }}</ref><ref>{{Cite news |title=なぜ「鬼滅の刃」人気はアニメから火がついた? Twitterのクチコミから見えてきた制作陣営の“仕込み” |newspaper=ねとらぼ |date=2020-4-2 |url=https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/13419/2 |accessdate=2020-5-17 |publisher=アイティメディア |page=2 }}</ref>。