「大湫神明神社の大スギ」の版間の差分

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大湫の高原は、[[天正]]年間(1573年-1592年){{refnest|group="注釈"|name="暦"|[[ユリウス暦]]による。[[グレゴリオ暦]]では1593年。}}から開拓が始まった<ref name="大百科885"/>。1604年([[慶長]]9年)には、[[大湫宿]]が中山道の67宿の1つとして開かれた<ref name="大百科885"/><ref name="角川"/>。大湫宿は江戸時代に数度の火災に見舞われたが、その都度[[徳川幕府]]と[[尾張藩]]の助成によって復旧を果たしている<ref name="角川"/>。大湫宿は[[明治維新]]に伴って[[宿駅]]制が廃止されると、以後は農山村化が急速に進んだ<ref name="角川"/>。[[宿場町]]だった時代の面影は、[[格子戸]]や[[土壁|塗り込め壁]]の古い民家などに残っている<ref name="大百科885"/><ref name="パワースポット"/>。
 
大湫宿の宿場町西側に、大湫神明神社が鎮座している<ref name="瑞浪市1"/><ref name="角川"/>。創建は1608年(慶長13年)と伝わり、東に鎮座する[[白山信仰|白山神社]]とともに旧大湫村の[[鎮守]]であった<ref name="瑞浪市1"/><ref name="角川"/>。
 
大湫神明神社の境内には小さな池があって、その池の脇に大きなスギの木が生育していた<ref name="岐阜県"/>。[[太田南畝]]はこの大スギについて、1802年([[享和]]2年)に著した旅日記『壬戌紀行(じんじゅつきこう)』で触れている<ref name="瑞浪市1"/><ref name="観光協会">{{Cite web |url=https://瑞浪.com/shinmeioosugi/ |title=大湫宿 神明神社の大杉 |publisher =ぶらっと散策 みずなみ(瑞浪市観光協会) |accessdate=2020-07-24}}</ref><ref name="瑞浪市2"/>。その記述では「駅の中なる左のかたに大きなる杉の木あり。木のもとに新明の宮をたつ」と記されていた<ref name="瑞浪市1"/><ref name="観光協会"/><ref name="瑞浪市2"/>。
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倒壊の翌日から、現地では大スギの撤去作業が始まった<ref name="毎日ウェブ">{{Cite web |url=https://mainichi.jp/articles/20200713/k00/00m/040/221000c |title=神木倒木「けが人なし救い」 樹齢1200年、片付け作業 岐阜・瑞浪 |publisher =毎日新聞 |accessdate=2020-07-24}}</ref>。作業に取りかかっていた地元の男性は「根の周りの土を入れ替えたりして手は尽くしてきたが、いつかは倒れると思っていた。けが人が一人もでなかったことが救い」と取材に答えていた<ref name="毎日ウェブ"/>。倒壊のニュースを見て[[三重県]]から大湫まで駆けつけてきた造園業の男性は、大スギの巨大さに対しての根の浅さを指摘し「この10年ほどで風水害で倒れる巨木が増えた気がする。何らかの対策に力を入れるべきだろう」と述べている<ref name="毎日ウェブ"/>。
 
同月16日、大スギの下敷きとなって押しつぶされた蔵に収められていた木剣がほぼ無傷の状態で発見された<ref name="msnasahi">{{Cite webnews |date=2020-07-17 |author=戸村登 |url=https://www.msnasahi.com/ja-jparticles/news/national/%E3%81%94%E7%A5%9E%E6%9C%A8%E5%80%92%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%82%82%E5%A5%89%E7%B4%8D%E3%81%AE%E5%89%A3%E3%81%AF%E7%84%A1%E5%82%B7-%E5%A5%87%E8%B7%A1%E3%81%AE%E5%BE%8C%E3%81%AB%E3%81%BE%E3%81%9F%E5%A5%87%E8%B7%A1/ar-BB16QtrbASN7J7X93N7JOHGB00T.html |title=ご神木倒れても奉納の剣は無傷 「奇跡の後にまた奇跡」 |publishernewspaper=朝日新聞デジタル |publisher=msnニュース朝日新聞社 |accessdate=2020-07-24}}</ref>。この木剣は、2013年(平成25年)に地元に住む彫刻家の男性が大スギの枝で作って奉納したものであった<ref name="msnasahi"/>。地元の人々は倒壊で人的被害が出なかったことに続く「奇跡」として喜び、制作した男性も「地域や僕の気持ちの勇気づけになる。そりゃあ、うれしい」と同じく喜びを語った<ref name="msnasahi"/>。剣は製作者が自ら汚れを落とした後、神社の復旧後に再度奉納する予定である<ref name="msnasahi"/>。
 
== 交通アクセス ==