「立体配座」の版間の差分

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また、'''不溶性タンパク'''([[膜タンパク質]]が多い)は、[[生体膜]]に配置(貫通型、埋没型、付着型など)しているため膜内部に存在している部分は疎水性残基が外側を向いている。膜貫通型の構造はαヘリックスやβシートで構成される。[[ポーリンタンパク質]]のような小孔が空いているようなタンパク質では、穴が大きい場合はβシート、あるいは四次構造により穴が開いており、プロトンのような小分子を通す場合はαヘリックスで構成された小孔を用いている。膜タンパク質はコンフォメーションの理解がいまだ少なく、構造の決定されたものは10に満たない。
 
==== {{Anchors|コンフォメーション変化}}コンフォメーション変化とフォールディング ====
タンパク質のコンフォメーションは[[構造生物学]]的分野の発展とともに理解が深まってきたが、これは[[コンピュータ]]の発展によるところが大きいといえる。また、タンパク質は結晶構造のような静的なものではなく、ダイナミックに立体構造を変化させていると言うモデルが明らかになってきており、従来のタンパク質像に新しい知見を与えている。特に機能分子である[[酵素]]などはその'''反応にコンフォメーションの変化が深く関わっている'''と言われている。
 
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こういったフォールディングは、タンパク質の配列によって自発的かつ一義的に折りたたまれると考えられてきた。しかし、生体内では[[シャペロン]]と呼ばれる一群のタンパク質が正しいコンフォメーションをとるようにフォールディングを助けていることが解ってきた。このシャペロンは古細菌から哺乳類まできわめて良く保存されており、生体にとって必須の作用を持つと考えられるようになった。
 
 
=== 核酸===