2018年9月28日 (金) 14:10時点における版編集野良人 (会話 \| 投稿記録) 拡張承認された利用者 20,575 回編集 m WP:DEADREF【 http://uenishi.on.coocan.jp/n090keiidokansoku.html 】 ← 古い編集		2020年7月29日 (水) 12:17時点における版編集取り消し Kovayashi (会話 \| 投稿記録) 拡張承認された利用者 10,821 回編集出典追加、本文加筆修正、構成変更。新しい編集 →
2行目: [[画像:Wien-Ottakring - Kuffner Sternwarte - Meridiankreis (1886).jpg\|200px\|thumb\|子午環]] [[画像:Chabot's meridian transit telescope.jpg\|200px\|thumb\|子午環]] '''子午環'''{{R\|astro-dic\|gakujutsu}}（しごかん{{R\|astro-dic\|gakujutsu}}、{{lang-en-short\|meridian circle{{R\|astro-dic\|gakujutsu}}, transit circle{{R\|gakujutsu}}}}）は、天体の[[南中]]時刻や南中高度を正確に測る、[[位置天文学]]の最も代表的で基本的な観測装置{{R\|Fukushima2017}}。かつては天体の位置観測に不可欠な観測装置であったが、20世紀末以降は[[ヒッパルコス衛星]]や[[ガイア計画\|ガイア衛星]]などの位置天文観測衛星によって大気ゆらぎの影響を全く受けない高精度な観測ができるようになったため、21世紀現在ほとんど使われていない{{R\|astro-dic\|Fukushima2017}}。 '''子午環'''（しごかん）とは、天体の[[南中]]時刻を正確に測ると同時に天体の高度を測定して基本[[星表]]のデータとするための観測機材{{R\|n090keiidokansoku}}。 [[天体]]の[[赤緯]]や観測地の[[緯度]]を正確に測定するため、望遠鏡の動きが子午線方向のみに制限されており、目標天体の高度を測定するための目盛環と読み取り用の顕微鏡が備えられている{{R\|astro-dic\|Fukushima2017}}。南北方向の[[較正]]は、南北に離れた位置に置かれた子午線標を用いて行われる。 == 概要 ==▼ [[天体]]の[[赤緯]]や観測地の[[緯度]]を測定するため、[[子午儀]]に目標天体の高度を測定する機能を付加したもので駆動は南北方向のみで高度目盛は大きなものがついていて、[[顕微鏡]]で目盛を読む。南北の校正のため離れた位置に子午線標がある。[[国立天文台]]の子午環は1903年にフランスのゴーチェ社（Paul Gautier）で製造され、1924年に[[麻布]]から[[三鷹]]に移設された経緯がある<ref name="n090keiidokansoku">{{cite web \| url = http://uenishi.on.coocan.jp/n090keiidokansoku.html▼ ~~\| archiveurl = https://web.archive.org/web/20160817235922/http://uenishi.on.coocan.jp/n090keiidokansoku.html~~ \| author = 上西勝也▼ \| title = 天文台の経緯度観測機器▼ \| website = 史跡と標石で辿る日本の測量史▼ \| accessdate = 2016-8-4▼ ~~\| archivedate = 2016-8-17~~ ~~\| deadlinkdate = 2018年9月28日~~ }}</ref>。かつては標準時や暦の編纂のために子午儀・子午環は不可欠な装置であったが、現代では[[グローバル・ポジショニング・システム]] や[[原子時計]]を用いて決められた[[測地系]]や[[時刻系]]の[[較正]]のために使われている{{R\|n090keiidokansoku}}。 [[国立天文台]]のゴーチェ子午環は、1903年にフランスのゴーチェ社（Paul Gautier）で製造されたもので、1924年に[[麻布]]から[[三鷹]]に移設されてから本格運用された{{R\|m590telescope\|gautier}}。1923年の[[関東大震災]]の際に、麻布の国立天文台にあった観測機器も大きな被害を受けたが、ゴーチェ子午環は三鷹への移設のために既に梱包されていたため難を逃れた{{R\|gautier}}。1982年に自動光電子子午環が設置されて以降は第一線を退き、[[クエーサー]]等の天体の精密な位置観測のため1992年に[[CCD]]マイクロメータを設置して再度運用された後、2000年頃に運用を終了した{{R\|gautier}}。2014年4月に、レプソルド子午儀とともに国の[[登録有形文化財]]に指定された{{R\|gautier}}。 ~~== 脚注 ==~~ ▲== 概要出典 == {{脚注ヘルプ}} {{Reflist}}\|refs= <ref name="astro-dic">{{cite web \|url=http://astro-dic.jp/meridian-circle/ \|title=子午環 \|date=2018-09-17\|accessdate=2020-07-29 \|website=天文学辞典\|publisher=[[日本天文学会]]}}</ref> <ref name="gakujutsu">{{cite book\|和書 ~~== 外部リンク ==~~ \|title=学術用語集天文学編（増訂版） {{commonscat\|Meridian instruments}}▼ \|publisher=[[日本学術振興会]] * [http://www.jtmas.jp/ 一般社団法人日本望遠鏡工業会] \|date=1994-11-15 * [http://www.asj.or.jp/ 公益社団法人日本天文学会] \|pages=102, 239, 294\|isbn=4-8181-9404-2}}</ref> * [http://www.jsap.or.jp/ 公益社団法人応用物理学会] * [http://myosj.or.jp/ 一般社団法人日本光学会] <ref name="Fukushima2017">{{cite book\|和書 \|author=矢野太平\|editor=福島登志夫編 \|title=天体の位置と運動\|chapter=1.5節「さまざまな測定装置」\|volume=13巻\|series=シリーズ現代の天文学\|edition=第2版 \|date=2017-07-15 \|publisher=[[日本評論社]]\|pages=44-46\|isbn=978-4-535-60763-7}}</ref> <ref name="m590telescope">{{cite web ▲ \| url = http://uenishi.on.coocan.jp/~~n090keiidokansoku~~m590telescope.html ▲ \| author = 上西勝也 ▲ \| title = ~~天文台の~~経緯度観測機器 ▲ \| website = ~~史跡と標石で辿る~~日本の測量史 ▲ \| accessdate = ~~2016~~2020-807-429}}</ref> <ref name="gautier">{{cite web \|url=https://www.nao.ac.jp/access/mitaka/facilities/gautier-meridian-circle.html \|title=ゴーチェ子午環室 \|accessdate=2020-07-29\|publisher=[[国立天文台]]}}</ref> }} ▲{{commonscat\|Meridian instruments}} {{デフォルトソート:しこかん}} [[カテゴリ:望遠鏡]]

「子午環」の版間の差分