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{{Infobox animanga/Footer}}
『'''ポケットモンスター'''』は[[ポケモン (企業)|株式会社ポケモン]]<ref group="注">以前の商号時を除く。</ref> と[[任天堂]]より発売されている[[ゲームソフト]]『[[ポケットモンスター]]』シリーズを原作とする[[日本]]の[[テレビアニメ]]。
 
== 概要 ==
=== 凡例 ===
記載されている略号は以下の通り。
{{PokeaniAbbreviations}}
 
=== 沿革 ===
「ポケモンマスター」を目指す少年・[[サトシ (アニメポケットモンスター)|サトシ]]と、相棒の[[ピカチュウ (サトシのポケモン)|ピカチュウ]]をはじめとした[[ポケットモンスター (架空の生物)|ポケモン]]の成長を描いた物語とキャラクター性に焦点を当て、[[ポケットモンスター (ゲーム)|ゲーム版]]『[[ポケットモンスター 赤・緑]]』の発売から1年あまり経った[[1997年]] (平成9年)[[4月1日]]から、[[TXN|テレビ東京系列]]で放送を開始した。
 
当初は[[セルアニメ|セル画]]で制作されていたが、[[2002年]](平成14年)8月<ref group="注" name="txn-case">テレビ東京系列の場合。</ref> より、[[デジタルアニメ|デジタルアニメーション制作]]に移行した。ただし、主題歌の映像などはそれ以前からデジタル化していた。『アドバンスジェネレーション』の後期からはポケモンの技などに[[コンピュータグラフィック|CG]]が使用されるようになった。
 
[[地上デジタルテレビジョン放送|地上デジタルテレビ放送]]が日本全国に広がって以降も[[標準画質映像|標準画質]]([[画面アスペクト比|画面比]]4:3)における制作が続いていたが、[[2009年]] ([[平成]]21年)[[4月2日]]放送<ref group="注" name="txn-case" />分以降より[[ハイビジョン制作|ハイビジョン]]放送を開始した<ref>{{Cite web |date=2009-03-17 |url=https://www.tv-tokyo.co.jp/contents/pokemon_dp/news/#027498 |title=4月の放送からポケモンアニメがリニューアルスタート!! |work=あにてれ:ポケットモンスター ダイヤモンド・パール |publisher=[[テレビ東京]] |accessdate=2013-07-22}}</ref>。また、アナログ放送では2009年(平成21年)10月1日放送<ref group="注" name="txn-case" />分より[[レターボックス放送|レターボックスでの放送]]に移行した。2012年(平成24年)1月5日放送分以降は[[データ放送|連動データ放送]]<ref group="注" name="txn-only">テレビ東京系列のみ。</ref> も開始されている。この他、テレビ東京系列(開始当初より)などでは[[文字多重放送|字幕放送]]<ref group="注">サトシの台詞は黄色、ヒカリやリーリエ等のヒロイン系が水色、その他のキャラクターは白で表記される。</ref> を行っている。また、字幕放送で表示される技の名前は漢字を使用して、ワンセグ放送以外では上にふりがなをふっている(例:かえんほうしゃ→火炎放射など)。なお、一部の技は字幕放送では一部分だけひらがなで表示されることも稀にある。
 
[[1997年]](平成9年)[[12月16日]]の第38話『でんのうせんしポリゴン』の放送時には「[[ポケモンショック]]」が発生するが{{refn|group="注"|[[ギネス・ワールド・レコーズ|ギネスブック]]には、「最も多くの視聴者に発作を起こさせたテレビ番組 (Most Photosensitive Epileptic Seizures Caused by a Television Show) 」として掲載されている<ref>『Guinness World Records Gamer's Edition』2004年版および2008年版に収録。</ref>。}}、1クール強(約4ヶ月)の放送休止を乗り越えて放送は再開された。
 
[[1998年]](平成10年)[[夏]]には[[ポケットモンスター (劇場版)|劇場版]]の第1作『[[劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲|ミュウツーの逆襲]]』を公開、[[1998年の映画|同年に日本で公開された映画]]の興行成績第4位と興行収入72億4000万円を記録した<ref group="注">[http://www.zaikei.co.jp/releases/118126/ “ピカチュウ・ザ・ムービー”シリーズ累計興収が 700億円を“神速”で突破!!]([[テレビ東京]]の[[プレスリリース]]、2013.8.8、[[財経新聞]])</ref>。その後も毎年7月中旬から[[夏休み]]にかけて劇場版が上映されている。
 
[[2016年]](平成28年)[[4月7日]]より、放送時間を5分繰り上げ、18:55 - 19:25の放送となった<ref name=thu1855>[https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/pokemon_xyz/news/index.html#185802 2016年4月から放送時間が変わります。] - テレビ東京・あにてれ ポケットモンスターXY&Z</ref>。1998年4月に放送再開して以来、18年ぶりに放送時間が変更となる。
 
[[2017年]](平成29年)4月で放送開始から20周年を迎え、同年11月9日(SM49話)で放送通算1000回<ref group="注">欠番・番外編・特別編に加え、「最強メガシンカ」全4話を含む、過去に放送された全エピソードの合算。</ref> を迎えた[[長寿番組]]であり、現在でもテレビ東京製作のアニメシリーズでは最[[長寿アニメ]]番組である。
 
[[2018年]](平成30年)[[10月7日]]より、テレビ東京系列では日曜18:00 - 18:30枠に移動となった<ref>{{Cite web|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2018/08/30/kiji/20180830s00041000216000c.html|title=テレ東 日曜夕に1時間アニメ枠新設 「BORUTO」「ポケモン」移行 家族の時間に、縦の流れ強化|publisher=スポニチアネックス|date=2018-08-30|accessdate=2018-08-30|}}</ref><ref group="注">夕方でのレギュラー放送は、無印の1997年[[12月16日]]([[ポケモンショック]]発生日)以来となる。</ref>。テレビ東京系列では19時台にアニメを放送してきたが、これで完全消滅する。
 
長い放送期間でスタッフの多くは変動しているが、[[湯山邦彦]]や[[三間雅文]]等は放送開始当初から現在まで製作に携わっている。
 
劇中のナレーションは『平成版』から『SM』第91話まで一貫して[[石塚運昇]]<ref group="注">『SM』の第45話から第55話までは第48話を除きナレーションが入らなくなった代わりとして冒頭にリーリエが前回を回想するシーンが挿入された。</ref><ref group="注">第85話、第86話、第92話 - 第94話は[[中川慶一]]が担当。</ref> が担当。石塚の死去に伴い、『SM』の第95話から[[堀内賢雄]]が引き継いだ。
 
=== 評価 ===
[[視聴率]]は[[1997年]](平成9年)[[11月11日]]に放送された第33話「ほのおのポケモンだいレース!」で番組最高視聴率となる'''18.6%'''(関東地区・[[ビデオリサーチ]]調べ)を記録した。
 
[[電通]]の渡辺哲也は、「アニメ番組の理想型は『ポケモン』」と述べている<ref>日経キャラクターズ2004年7月号</ref>。
 
数々の功績が評価され、2007年(平成19年)には第1回[[声優アワード]]でシナジー賞を受賞した。
 
=== あらすじ ===
不思議な生き物、[[ポケットモンスター (架空の生物)|ポケットモンスター]](ポケモン)と人間が互いに助け合って生きている世界。この世界ではポケモン同士を戦わせる「ポケモンバトル」が盛んに行われており、多くの少年少女たちが最強のトレーナーを目指して旅をしていた。
 
マサラタウンに住む少年・サトシも「ポケモンマスター」に憧れる1人。彼は10歳の誕生日に、町に住むポケモン研究者の[[オーキド・ユキナリ|オーキド博士]]からポケモンを貰って旅立つことになっていた。しかしサトシはその旅立ちの朝に大寝坊、慌てて研究所に向かったものの[[ヒトカゲ (ポケモン)|ヒトカゲ]]、[[フシギダネ]]、[[ゼニガメ (ポケモン)|ゼニガメ]]の3匹は全てライバル達に持って行かれた後だった。そんなサトシに博士が差し出したのは、ねずみポケモン・[[ピカチュウ (サトシのポケモン)|ピカチュウ]]。可愛らしい容姿のピカチュウにサトシは一目ぼれ。こうしてサトシの旅は始まったが、相棒のピカチュウはサトシに対して心を開こうとしなかった。
 
対立しながらの旅を始める1人と1匹であったが、ふとしたことから起きた[[オニスズメ]]の大群との戦いを通して打ち解け、唯一無二のパートナーとなる。そして多くの人やポケモンとの出会いと別れを繰り返しながら、サトシと仲間たちの冒険の日々は続いていく。
 
=== ゲーム版との比較 ===
{{main|ポケットモンスターの用語一覧}}
アニメ化にあたって、演出上の都合でゲーム版の一部の設定に変更がなされた。
* ポケモンバトルの設定がゲーム版とは若干異なる。
** 技の効果や相性が異なる場合がある<ref group="注">ゲーム版で全く技が効かない相性の関係であっても、ダメージが発生する場合があったり(例としていわ、じめんタイプを持つイシツブテやイワークなどがピカチュウのでんき技を食らうなど)、ゲームでは一度使うと次のターンに動けなくなるはかいこうせんを連射したり、発射までに時間がかかるソーラービームを即座に放つなど。ただし話によっては、はかいこうせん、ソーラービームもしくはそれに類ずる技はゲーム同様同じ仕様になる場合もある。</ref>
** ポケモン1体が覚えられる技の数はゲームでは4つまでだが、アニメでは1体あたりの技の数に制限がない<ref group="注">BW58話のデントとボッドの会話から、デントが[[バオップ]]が覚えている4つの技のうち1つを忘れさせて、新しい技を覚えさせようと提案していることから、技が4つ以上のポケモンがいることが伺える。</ref>。ただし、基本的にバトルにおいて1体が使う技の数は4つまでである<ref group="注">オレンジ諸島編のユウジの[[カイリュー]]や、ジョウト編172話に登場した[[フーディン]]が4つ以上の技を使っていたが、AG以降はそのようなことはなくなった。</ref>。
** 技を出し合うだけのゲーム版に対して、攻撃をかわした上での反撃、相手の技を見てから「まもる」を指示するなどゲーム版では不可能なバトル展開が起こることがある。
* ゲームでは他人からもらったポケモンはある程度バッジを手に入れないと言うことを聞かなくなるが、アニメではバッジの効果はなく<ref group="注">例としてはサトシのヒトカゲはリザードに進化した途端言うことを聞かなくなってしまう。リザードンに進化しても変わらなかったが、オレンジ諸島編で言うことを聞くようになった。ただし劇場版『キミにきめた!』ではリザードに進化した後もサトシの言うことを聞いている。</ref>、自分でゲットしたポケモンでも言うことを聞かないことがある<ref group="注">AG編のガイのバクオング、DP編のヒカリのマンムー、BW編のアイリスのドリュウズやカイリューなど。いずれも言うことを聞くようになっている。</ref>。
* 一部回で進化方法が異なる<ref>Daでキャタピーからバタフリーに一気に進化したり、道具を持たせての通信交換を行わずにカスミのニョロゾ→ニョロトノなどのように転送で進化するなど</ref>。
* アニメ化に際して「女の子にもターゲットを広げたい」という制作側の意向で、ゲーム版で最初にパートナーとして選択する3匹のポケモン([[ヒトカゲ (ポケモン)|ヒトカゲ]]、[[フシギダネ]]、[[ゼニガメ (ポケモン)|ゼニガメ]])ではなく、ピカチュウを起用した<ref>[[1998年]]に[[小学館]]から刊行された『ポケモンの秘密』(ポケモンビジネス研究会 ISBN 4-09-416211-9)より。同書によれば、「女の子に人気のある[[プリン (ポケモン)|プリン]]でも[[ピッピ (ポケモン)|ピッピ]]でもよかった」と記されている。また監督の湯山によるとサトシがいずれかの3体のどれかを選ぶと、ゲームでプレイしていた子が選んでないポケモンを選ぶと落胆するのではないかと配慮して、ピカチュウに決めたと述べている。</ref>。
* [[ポケットモンスターの用語一覧#ポケモンに関する施設|ポケモンジム]]、[[ポケットモンスターの用語一覧#ポケモンに関するイベント、大会|ポケモンリーグ]]、[[バトルフロンティア]]、[[ポケモンコンテスト]]の設定が一部変更されている。
 
なお、アニメ版で初めて登場した概念が後にゲーム版で反映されたケースもある。一例を挙げると、『[[ポケットモンスター 赤・緑|赤・緑・青]]』までの[[ピカチュウ]]は、[[わざマシン]]を使わなければ「10まんボルト」を覚えなかったが、アニメ版が反映された『[[ポケットモンスター 赤・緑#『ポケットモンスター ピカチュウ』|ピカチュウ版]]』以降では、レベルアップで「10まんボルト」を習得できるようになっている。『[[ポケットモンスター X・Y|X・Y]]』以降では、ピカチュウの鳴き声がアニメ版と同じ[[大谷育江]]のボイスに変更されている。また、ポケモンの一部が登場する『[[大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ]]』においては、[[声優]]のいないものを除き全てのポケモンに声優が割り当てられており、そのほとんどは過去にテレビアニメ版、劇場版で同一の役だった声優が担当しているが、そのどちらとも異なる声優が起用されているケースも存在している。
 
=== パロディ ===
サトシとシゲルの名前は、それぞれ[[田尻智]]、[[宮本茂]]から引用されている。また、[[ロケット団 (アニメポケットモンスター)|ロケット団]]の3人組は[[吉川兆二]]曰く『[[タイムボカンシリーズ]]』に登場する[[三悪 (タイムボカンシリーズ)|三悪]]の影響を強く受けている」<ref name="pokemon-story">『ポケモン・ストーリー』(日経BP社、2000年 ISBN 4-8222-4199-8)</ref> とのこと。
 
ゲーム版から派生した[[穴久保幸作]]のギャグ漫画版『[[ポケットモンスター (穴久保幸作の漫画)|ポケットモンスター]]』の主人公レッド、喋るピッピ、ピカチュウがアニメに登場したことがある{{要出典|date=2020年1月|title=アニメに登場したキャラクターが穴久保版のキャラクター(がモチーフ)であるという出典をお願いします。}}<!--「キャラクターの外見が似ている」は理由になりません-->。
 
この他にも、この作品と関係の深いメーカーや商品、芸能人の仕草や発言に関するネタが登場することもある。例えば、ロケット団の操るメカに任天堂の[[Wii]]の「[[Wiiリモコン]]」や「[[Wiiリモコン#ヌンチャク|ヌンチャク]]」<ref group="注">前者の場合は、ニャースが操作時に「ウィー」と言っていた。[[Wiiウェア]]『[[みんなのポケモン牧場]]』のユカリがWiiリモコンを所持している部分もある。</ref> が登場していた。なお、日本国外版ではパロディの部分が差し替えられていることもある{{Refnest|group="注"|『ダイヤモンド&パール』第82話における『[[ど根性ガエル]]』のひろしに似たトレーナーなど<ref>[https://dogasu.bulbagarden.net/comparisons/diamond_pearl/ep082_hiroki01.html Japanese Episode DP 082 Hiroki-Takuya Gallery(bulbagarden)] (英語)</ref>}}。
 
=== 補足 ===
* [[日本]]国外においても、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]や[[ヨーロッパ]]など、世界98の国と地域で放送実績がある(2017年3月現在)<ref>[https://www.pokemon.co.jp/corporate/data/ ポケモンの規模に関するデータ一覧]([[ポケモン (企業)|株式会社ポケモン]])</ref>。日本国外版では[[主題歌]]が独自に作曲されたものに差し替えられている。
* アニメ内では年や四季の巡りは存在しているが、登場人物の設定年齢は変化していない<ref GROUP="注">短編やサトシの言動などから日数や年数を伺わせる部分はあるものの、公式ではサトシを10歳と定義している。</ref>。
* [[2006年]]10月5日より、本シリーズ直後の[[木曜]]19:30に『[[NARUTO -ナルト- (アニメ)|NARUTO -ナルト-]]』(第一部)が水曜19:27から移動し、テレビ東京木曜19時台は[[2017年]]3月に第二部『[[NARUTO -ナルト- 疾風伝]]』が終了に至るまで<ref group="注">2017年の4月から『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の後年を描いた続編『[[BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-]]』が水曜17:55-18:25枠で開始したが、2018年5月から再び同枠に移動、2018年10月には本シリーズと共に日曜夕方(17:30-18:00)の放送に移行している。</ref> アニメ2本立てが続いたが、[[2011年]]以降の水曜『[[イナズマイレブン (アニメ)|イナズマイレブン]]』(→『[[イナズマイレブンGO|イナズマイレブンGOシリーズ]]』)と『[[ダンボール戦機|ダンボール戦機シリーズ]]』や、2013年1月 - 3月の月曜『[[たまごっち!|たまごっち! ゆめキラドリーム]]』と『[[アイカツ! (アニメ)|アイカツ!]]』(木曜18時台以降も継続)のような、前半アニメ終了後の双方作品のキャラ共演は行われることはなかった。なお『NARUTO -ナルト- 疾風伝』の後番組として『[[スナックワールド]]』が2017年4月から2018年4月まで放送されたが、こちらもキャラ共演は行われなれていない。
* [[2013年]]9月30日より、[[テレビ東京]][[制作]]の番組の[[製作]](・[[著作]])[[クレジットタイトル|クレジット]]に[[バナナ]]の[[キャラクター]]の「[[ナナナ]]」が入ることになったが、当初はこの番組では使用していなかった(関連番組の『[[ポケモンゲット☆TV]]』も同様
 
== シリーズ一覧 ==