「亥の子」の版間の差分

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YHTHM (会話 | 投稿記録)
わらすぼの製法について
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=== 亥の子石 ===
[[ファイル:Inoko_ishi.jpg|thumb|right|200px|亥の子石]]
旧暦10月の亥の日の夕方から翌朝早朝にかけて、地区の子供たち(男子のみの場合もある)が集まり一軒一軒を巡って、歌を歌いながら平たく丸いもしくは球形の石に繋いだ縄を引き、石を上下させて地面を搗く。石の重さも1kg~10kg程度と地方により異なる。地方によって歌の内容は異なるが、亥の子のための歌が使用される。歌詞は縁起をかつぐ内容が多いが例外もある。子供たちが石を搗くとその家では、餅や菓子、小遣いなどを振舞う。振る舞いの無い家では悪態をつく内容の歌を歌われることもある。石のほか[[藁]]鉄砲(藁束を硬く縛ったもの。愛媛県日土町では『わらすぼ』と呼ばれる。同町では作成時、[[ハスイモ]]の茎を芯として入れ込み、より大きく快い音を出す工夫をしていた子供もいた)を使う地方もある。藁鉄砲を使う事例により、東日本における[[10月10日 (旧暦)|旧暦10月10日]]に行われる同様の行事、[[十日夜]](とおかんや)との類似性が指摘できる。
 
石を搗いた後は各家庭の庭先に石の形に半球の穴がのこり、大きいほど喜ばれた。またその風景が初冬の風物詩であったが、近年はコンクリートなどで舗装している場合がほとんどで、小さな畳を持ち運びその上で搗いたり、空中で搗く動作だけを行ったり、引き合うことでこすったりする地方もある。