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{{redirect|ハワイ}}
{{基礎情報 アメリカ合衆国の州
| 公式名称 = State of Hawaii<br>Mokuʻāina ʻo Hawaiʻi
| 州旗 = Flag of Hawaii.svg
| 州章 = Seal of the State of Hawaii.svg
| 地図 = Hawaii in United States (zoom) (US50) (-grid).svg
| 愛称 = アロハ・ステート<br>The Aloha State
| 州都 = [[ホノルル]]
| 最大都市 = ホノルル
| 州知事 = [[デービッド・イゲ]]
| 公用語 = [[ハワイ語]]と[[英語]]<!--1978年-->
| 面積順位 = 43
| 総面積 = 28,311
| 面積大きさ = 1 E10
| 陸地面積 = 16,638
| 水域面積 = 11,672
| 水面積率 = 41.2
| 人口統計年 = 2010
| 人口順位 = 40
| 人口値 = 1,360,301
| 人口大きさ = 1 E6
| 人口密度 = 72.83
| 加入順 = 50
| 加入日 = [[1959年]][[8月21日]]
| 時間帯 = -10([[ハワイ・アリューシャン標準時]])
| 夏時間 = なし
| 緯度 = 18°55' - 29°
| 経度 = 154°40' - 162°
| 幅 = N/A
| 長さ = 2,450
| 最高標高 = 4,205
| 平均標高 = 925
| 最低標高 = 0
| ISOコード = US-HI
| Website = portal.ehawaii.gov
| 上院議員 = [[ブライアン・シャーツ]]<br>[[メイジー・ヒロノ]]
}}
'''ハワイ州'''({{lang-en-short|State of Hawaii}} {{IPA-en|həˈwaɪ.i||en-us-Hawaii.ogg}} 、{{lang-haw|Hawaiʻi}}<ref>{{IPA|həˈwɐiʔi, həˈvɐiʔi}}</ref>)は、[[太平洋]]に位置する[[ハワイ諸島]]にある[[アメリカ合衆国]]の[[州]]。[[州都]]はオアフ島の[[ホノルル|ホノルル市]]である。アメリカ合衆国50州の中で最後に加盟した州である。[[漢字]]では「布哇」と書く。海域として定められた[[ミクロネシア]]の北端でもある。
 
[[ハワイ島]]、[[マウイ島]]、[[オアフ島]]、[[カウアイ島]]、[[モロカイ島]]、[[ラナイ島]]、[[ニイハウ島]]、[[カホオラウェ島]]の8つの島と100以上の小島からなるハワイ諸島のうち、[[ミッドウェー島|ミッドウェー環礁]]を除いたすべての島が、ハワイ州に属している。[[北西ハワイ諸島]]の北西端からハワイ諸島の南東端のハワイ島まで、全長1,500マイル(2,400キロ)にわたっている。州全体が島だけで構成されるアメリカ合衆国で唯一の州である。
 
[[アメリカ合衆国本土]]の南西、[[日本]]の南東、[[オーストラリア]]の北東と、太平洋の中央に位置し、地理的にも民族的にも近い[[ポリネシア]]では最も北にある列島で構成されている。その自然の多様な景観、暖かい[[熱帯性気候]]、豊富な公共の海浜と大洋に取り囲まれていること、および[[活火山]]の活動があることで、観光客、サーファー、生物学者、火山学者などに人気のある目的地になっている。[[日本]]で最も人気な海外[[リゾート]]地のひとつ。独特の文化がある他に太平洋の中心にあることで、[[北アメリカ]]や[[アジア]]の影響も多く受けている。130万人を超える人口のほか、常に観光客や[[アメリカ軍]]軍事関係者が滞在している。
 
{{bar box
|title=家庭で話される言語(ハワイ州) 2010
|titlebar=#ddd
|float=right
|bars=
{{bar percent|[[英語]]|red|74.41}}
{{bar percent|[[タガログ語]]|green|4.52}}
{{bar percent|[[イロカノ語]]|silver|4.06}}
{{bar percent|[[日本語]]|pink|3.95}}
{{bar percent|ハワイ語除く[[大洋州諸語]]|brown|2.61}}
{{bar percent|[[スペイン語]]|Purple|2.01}}
{{bar percent|[[中国語]]|yellow|1.54}}
{{bar percent|[[ハワイ語]]|orange|1.50}}
}}
{{bar box
|title=人種構成(ハワイ州) 2010
|titlebar=#ddd
|float=right
|bars=
{{bar percent|[[アジア系アメリカ人|アジア系]]|brown|38.6}}
{{bar percent|[[白人]]|blue|22.7}}
{{bar percent|[[ハワイ人|先住ハワイ人]]・太平洋諸島系|green|10.0}}
{{bar percent|[[ヒスパニック]]|pink|8.9}}
{{bar percent|[[インディアン]]|orange|0.3}}
{{bar percent|[[アフリカ系アメリカ人|黒人]]|Purple|1.6}}
{{bar percent|[[混血]]|yellow|23.6}}
}}
 
== 州名の由来 ==
ハワイ語の ''Hawai{{okina}}i'' は原始ポリネシア語の ''Sawaiki'' から派生したものであり、「母国」を意味するように[[内的再構]]されている<ref>Pollex—a reconstruction of the Proto-Polynesian lexicon, Biggs and Clark, 1994. The asterisk preceding the word signifies that it is a reconstructed word form.</ref>。''Hawai{{okina}}i'' と[[同根語]]はポリネシアの[[マオリ語]](''Hawaiki'')、[[ラロトンガ語]](''ʻAvaiki'')および[[サモア語]](''Savai{{okina}}i'')にも見られる。
 
言語学者のプクイとエルバートによれば<ref>Pukui and Elbert 1986, p. 62.</ref>、ポリネシアのどこでも、''Hawai{{okina}}i'' あるいはその類似語は地下世界または祖先の家の名前であるが、ハワイでは意味を持たない<ref>Pukui, Elbert, and Mookini 1974.</ref>。
 
==歴史==
{{main|ハワイの歴史}}
 
=== 先史時代 ===
[[ハワイ諸島]]へ人類が移民してきたのは、[[4世紀]]から[[8世紀]]ごろ(史料が乏しくはっきりわかってはいない)<ref>
{{cite book
|authorlink = Patrick Vinton Kirch|coauthors = Colin Renfrew, Clive Gamble|title = The Evolution of the Polynesian Chiefdoms|publisher=Cambridge University Press|year = 1989|pages = 77–79|isbn = 0521273161}}</ref>で、南方のテ・ヘヌア・エナナ([[マルケサス諸島]])からと考えられている。この際に使用されたと考えられているのが、双胴の航海カヌーと、「[[ウェイファインディング|スター・ナヴィゲーション]]」と呼ばれるリモート・オセアニア海域で広く用いられた航法技術である。ちなみにハワイへの移民がテ・ヘヌア・エナナから行われたとの説は[[バーニス・P・ビショップ博物館|ビショップ博物館]]所属の日本人研究者、[[篠遠喜彦]]博士の、「釣り針編年研究」が基礎となっている<ref>
{{cite book
|authorlink = Patrick Vinton Kirch|coauthors = Colin Renfrew, Clive Gamble|title = The Evolution of the Polynesian Chiefdoms|publisher=Cambridge University Press|year = 1989|pages = 77–79|isbn = 0521273161}}</ref>。
 
=== ハワイ王国時代 ===
[[ファイル:King Kalaniopuu Greeting Cook 1781.png|thumb|ハワイ王カラニオプウ、キャプテン・クックに贈り物を持ってきている。クックの船に乗船していた画家ジョン・ウェバーが描いた。|alt=Drawing of single-masted sailboat with one spinnaker-shaped sail, carrying dozens of men]]
*[[1778年]]:イギリス人[[ジェームズ・クック|キャプテン・クック]]が来航したのをきっかけに、白人との接触が始まる。
*[[1794年]]:当時欧州で「サンドイッチ諸島」と呼ばれていたハワイに外国人が約400人、うち30 - 40人が中国系であった<ref>山中速人 『ハワイ』 〈岩波新書〉、1993年</ref>。
*[[1795年]]:[[カメハメハ1世]](大王)が白人たちが持ち込んだ銃器を利用し、3つの王国が分立していたハワイ諸島を統一し、[[ハワイ王国]]を建国する。
*[[1802年]]:中国人が、カメハメハ王から許可を得てサトウキビ栽培に着手<ref>山中速人 『ハワイ』 岩波新書</ref>。
*[[1820年]]:[[カメハメハ2世]]の治下、多くの[[宣教師]]が[[アメリカ合衆国|アメリカ]]から移住し、[[キリスト教]]文化がハワイに定着していく。またアメリカ人による[[プランテーション]][[農場]]のための土地の収奪が始まる。
**現在もハワイの女性の正装である[[ムームー (衣服)|ムームー]]は、上半身裸が普通であった往時のハワイの女性が、キリスト教的に「淫ら」だとして、宣教師が普及させたものと{{誰範囲|date=2013年4月|言われている。}}
*[[1840年]]:憲法を公布、[[立憲君主制]]となる。
*[[1843年]]:[[イギリス]](英国)がハワイの領有を宣言。
*[[1849年]]:[[フランス]]がハワイの領有を宣言。ハワイをめぐる列強の抗争は激しくなる。
*[[1850年]]:中国からの組織的な移民が始まる。
*[[1868年]]([[明治]]元年):横浜から、[[日系人|日本人移民]]148名がハワイに移住した。これは貿易商[[ユージン・ヴァン・リード]]の斡旋による移民であった<ref>山中速人 『ハワイ』 岩波新書</ref>。明治新政府はこれを公式に認めておらず、移民たちは[[パスポート]]すら持っていない、いわば非合法状態であり、密出国というべきものであった。このときの移民はのちに「元年者」と呼ばれる。
*[[1871年]]:[[日布修好通商条約]]を締結。
*[[1881年]]:[[カラカウア王]]が来日。[[明治天皇]]と会見し、日本政府との間で正式に移民協定が結ばれる。また日本にとってハワイ王朝は、[[不平等条約]]改正を約した初の海外国家元首賓客であった<ref>山中速人 『ハワイ』 〈岩波新書〉、1993年</ref>。このとき、アメリカの政治的経済的侵略に危機感を抱いていたカラカウア王は、[[カイウラニ]]王女と[[山階宮]](後の[[東伏見宮依仁親王]])との[[政略結婚]]による、ハワイ王室と[[日本]][[皇室]]との間の関係強化および連邦制を提案したが、アメリカとの関係悪化を懸念する日本政府に断られた。
*[[1882年]]:中国人排斥法<ref>中国人移民の数を、年間2400人に制限する法律である。</ref>がアメリカで成立。翌年([[1883年]])には連邦議会を通過する。
*[[1885年]]:初の[[官約移民]]が日本からハワイに渡る。
*[[1886年]]:契約労働による中国人移民の流入は、ほぼ停止する<ref>山中速人 『ハワイ』 岩波新書</ref>。
*[[1891年]]:カラカウア王没後、[[リリウオカラニ]]女王が即位。
[[File:Liliuokalani, photograph by Prince, of Washington (cropped).jpg|thumb|150px|right|リリウオカラニ女王はハワイの代表曲アロハオエの作者として知られる]]
 
=== アメリカによる併合 ===
{{See also|ハワイ併合}}
[[ファイル:USS Boston landing force, 1893 (PP-36-3-002).jpg|thumb|ハワイ王政打倒時の上陸部隊、1893年1月|alt=row of men with rifles]]
[[ファイル:Iolani Palace (1328).JPG|thumb|ホノルルにある[[イオラニ宮殿]]、元はハワイ王の住まい。ハワイ共和国の議事堂だった。]]
*1893年:[[リリウオカラニ]]女王がアメリカとの不平等条約を撤廃する動きを見せると、これに反発したアメリカ人農場主らが[[アメリカ海兵隊|海兵隊]]160名の支援を得てクーデターを起こし、王政を打倒して「臨時政府」を樹立。女王はイオラニ宮殿に軟禁される。このとき、日本は国王派から依頼を受け、邦人保護を理由に[[東郷平八郎]]率いる軍艦「[[浪速 (防護巡洋艦)|浪速]]」ほか2隻をハワイに派遣し、ホノルル軍港に停泊させてクーデター勢力を威嚇した<ref>山中速人 『ハワイ』 岩波書店〈岩波新書〉、1993年,127頁</ref>。ハワイ在留日本人も女王支持派に同情的であった。「臨時政府」はアメリカに併合を求めるが、就任直後の大統領[[グロバー・クリーブランド]](当時)は海外進出に消極的な政策をとっており、併合を渋る。結局クリーブランドは大統領任期中、ハワイを併合しなかった。
*1894年7月4日:アメリカによる併合に時間が掛かると判断した臨時政府は、新憲法を発布し[[ハワイ共和国]]を宣言した。大統領に就任した[[サンフォード・ドール]]は、最初で最後のハワイ共和国大統領となった。
*1895年1月9日:クリーブランド大統領が、[[海底ケーブル]]について[[アメリカ合衆国議会|米連邦議会]]宛にメッセージを送った。発端は、英国政府のハワイ政府に対する「カナダとオーストラリアを結ぶケーブルの中継地として、ハワイの無人島を借りたい」という要望であった。英米政府間交渉が済んで合意文書の原案も出来上がっており、クリーブランド大統領は連邦議会に承認を求めたが<ref>Grover Cleveland, "Message from the President of the United States, Submitting Dispatches and Accompanying Documents from the United Minister an Hawaii, Relative to the Lease to Great Britain of an Island as a Station for a Submarine Tlegraph Cable", United States Congress (53rd, 3rd Session), Committee on Foreign Relations, January 9, 1895 (available at University of Hawaii, Hamilton Hawaiian-Library, TK5613.U58).</ref>、アメリカ自身が敷設するべきだと考えた連邦議会は黙殺した。
*1895年1月16日:ハワイ人王政派が武装蜂起したが、短期間で鎮圧、虐殺される。この武装蜂起を支援したとして、リリウオカラニ女王が逮捕・幽閉される。原住民の大虐殺ののち、ハワイを完全に乗っ取る。
*1895年1月22日:リリウオカラニ女王廃位により、ハワイ王国が滅亡。
*1898年8月12日:[[米西戦争]]でハワイの地政学的重要性を認識したアメリカは<ref>山中速人 『ハワイ』 岩波書店〈岩波新書〉、1993年</ref>、ハワイ共和国を併合、米自治領'''[[ハワイ準州]]'''([[:en:Territory of Hawaii|Territory of Hawaii]])となる。アメリカの大統領(当時)は、前任者と対照的に帝国主義政策を推し進めた[[ウィリアム・マッキンリー]]である。以後ハワイはアメリカの太平洋支配の拠点となり、[[オアフ島]]のパールハーバー([[真珠湾]])に大海軍基地が建設された(現在も[[太平洋艦隊 (アメリカ海軍)|アメリカ海軍太平洋艦隊]]の基地がある)。
*1920年:オアフ島第二次大ストライキ。日本人労働者も、フィリピン人労働者と団結し活躍した<ref>山中速人 『ハワイ』 岩波書店〈岩波新書〉、1993年</ref>。これはアメリカにおける[[日本脅威論]]形成の一要因になったとも言われる<ref>ドウス昌代『日本の陰謀 ハワイ・オアフ島大ストライキの光と影』 文藝春秋 1991 のち文庫</ref>。
*1924年:[[排日移民法]]の施行により、日本からの移民は不可能になった。これまでに移民した日本人の数は約21万人にのぼった<ref>山中速人 『ハワイ』 岩波書店〈岩波新書〉、1993年</ref>。
*1941年12月7日(日本時間12月8日):[[日本海軍]]による[[真珠湾攻撃]]が行われる([[太平洋戦争]]([[大東亜戦争]])開戦)。
**開戦後まもなくアメリカ全土に住む[[日系アメリカ人]]と日本人は[[日系人の強制収容|強制収容所]]に収容されたが、ハワイに住む日系アメリカ人および日本人は、日本人会会長や僧侶など、日系人社会を代表する一部の人々を除き、強制収容所に収容されなかった。<!--これは当時、ハワイが正式な州でなかったこと、アメリカ本土から離れていること、そして何より、当時の人口の4割程度を占める日系人および日本人を強制収容すれば、ハワイの社会や経済活動が崩壊しかねないという事実が影響したようである。-->しかしこのとき計画的に日系人アメリカ化工作が進められた<ref>[[白水繁]]の研究による。山中速人 『ハワイ』 岩波書店〈岩波新書〉、1993年,149頁</ref>。
**ハワイで生まれ育ち、アメリカの市民権を持つ日系アメリカ人の若者の多くは、自ら進んで志願兵となることで祖国に対する忠誠心を示そうとした。彼らハワイの日系人だけで組織された[[第100歩兵大隊|陸軍第100大隊]]は、のちにアメリカ本土の日系人部隊と合流し[[第442連隊戦闘団|442連隊]]となり、欧州戦線において多くの犠牲と引き換えにめざましい戦果を上げた。彼らの戦いは多くのアメリカ人に感銘を与え、ハワイと戦後のアメリカ社会における日系人の地位向上に貢献した。
**なお、日本軍による上陸と占領を恐れ、戦時中を通じてハワイのみで流通する特別なドル紙幣が使われた{{要出典|date=2014年11月}}。
*1959年8月21日:アメリカ50番目の州に昇格し<ref>[http://www.netstate.com/states/government/hi_government.htm Hawaii State Government].</ref>、本格的なリゾート開発が始まる。
 
== 地理 ==
{{main|ハワイ諸島|北西ハワイ諸島}}
ハワイ州は[[アラスカ州]]とならび、[[アメリカ合衆国本土]]以外に位置する2つの州のうちのひとつで、北米大陸上に位置しない唯一の州であり、四周を海によって囲まれ、また、[[熱帯]]地方に位置している唯一の州でもある。ハワイ島カラエ岬が全州の最南端部に位置している(本土最南端は[[フロリダ州]]の[[フロリダキーズ]][[バラスト・キー]][[:en:Ballast_Key|en]]である。参考→アメリカ合衆国の最端点[[:en:Extreme points of the United States|en]])。アメリカ合衆国本土からは南西に約2,000マイル(3,200キロ)離れている。
 
州の陸地面積は、[[キラウエア火山]]から流動性の高い[[溶岩]]が流れ出ているため、その面積は増加し続けている。ハワイ諸島は8つの島々や[[環礁]]によって構成されており、その延長は距離1,500マイル(2,400キロ)にわたって伸びている。諸島のうち、8つの大きな島は「主要な島々(main islands)」と考えられていて、諸島の南東部に位置している。これらの島々は北西部から南東に、[[ニイハウ島]]、[[カウアイ島]]、[[オアフ島]]、[[モロカイ島]]、[[ラナイ島]]、[[マウイ島]]、[[カホオラウェ島]]、[[ハワイ島]]の順に並んでいる。
 
[[北西ハワイ諸島]]は[[ニホア島]]から[[クレ環礁|クレ島]]までおもに9つの小さな島が連なり、太古からの火山帯の一部である。ほかにも[[モロキニ島]]など100以上の岩礁や小島がある<ref>
{{Citation
|url=http://www.soest.hawaii.edu/GG/HCV/haw_volc.html
|title=General Information about Hawaiian Shield Volcanoes
|last=Rubin|first=Ken
|accessdate=December 2009
}}</ref>。
 
本島は最大面積のハワイ島ではなく、州都で最大都市の[[ホノルル]]があるオアフ島である。
 
<center>
{| class="sortable wikitable" style="line-height:1.4em; font-size:95%;"
|+ハワイ諸島の主要8島
|- style="white-space:nowrap;"
!島名||愛称||座標||面積<br />(mi<sup>2</sup>/km<sup>2</sup>)||最高地点||標高<br />([[フィート|ft]]/m)||人口 (人)<br />[2010年]||人口密度<br />(人/mi<sup>2</sup>、人/km<sup>2</sup>)
|- style="white-space:nowrap;"
|[[ハワイ島]]<ref>[http://geonames.usgs.gov/pls/gnispublic/f?p=gnispq:3:4102630841004960::NO::P3_FID:365308 U.S. Geological Survey Geographic Names Information System:Island of Hawaiʻi]</ref>||{{Display none|1/}}大きな島||19°34′N 155°30′W||4,028.0 mi<sup>2</sup><br>(10,432.5 km<sup>2</sup>)||[[マウナ・ケア山|マウナケア]]||13,796 ft<br>(4,205 m)||185,079||{{Display none|00}}45.948人/mi<sup>2</sup><br>(17.7407人/km<sup>2</sup>)
|-
|[[カウアイ島]]<ref>[http://geonames.usgs.gov/pls/gnispublic/f?p=gnispq:3:7991355674876697::NO::P3_FID:358305 U.S. Geological Survey Geographic Names Information System:Island of Kauaʻi]</ref>||{{Display none|2/}}庭園の島||22°05′N 159°30′W||{{Display none|0}}552.3 mi<sup>2</sup><br>(1,430.5 km<sup>2</sup>)||カワイキニ||{{Display none|0}}5,243 ft<br>(1,598 m)||66,921||{{Display none|0}}121.168人/mi<sup>2</sup><br>(46.783人/km<sup>2</sup>)
|-
| style="white-space:nowrap;" |[[カホオラウェ島]]<ref>[http://geonames.usgs.gov/pls/gnispublic/f?p=gnispq:3:4020509057002075::NO::P3_FID:359804 U.S. Geological Survey Geographic Names Information System:Island of Kahoʻolawe]</ref>|| style="white-space:nowrap;" |{{Display none|3/}}目標の島||20°33′N 156°36′W||{{Display none|00}}44.6 mi<sup>2</sup><br>(115.5 km<sup>2</sup>)||プウモアウラヌイ||{{Display none|0}}1,483 ft<br>(452 m)||0||0
|-
|[[ラナイ島]]<ref>[http://geonames.usgs.gov/pls/gnispublic/f?p=gnispq:3:4331191293988083::NO::P3_FID:361712 U.S. Geological Survey Geographic Names Information System:Island of Lānaʻi]</ref>||{{Display none|4/}}パイナップルの島||20°50′N 156°56′W||{{Display none|0}}140.5 mi<sup>2</sup><br>(363.9 km<sup>2</sup>)||ラナイハレ||{{Display none|0}}3,366 ft<br>(1,026 m)||3,135||{{Display none|00}}22.313人/mi<sup>2</sup><br>(8.615人/km<sup>2</sup>)
|-
|[[マウイ島]]<ref>[http://geonames.usgs.gov/pls/gnispublic/f?p=gnispq:3:995348359361849::NO::P3_FID:362237 U.S. Geological Survey Geographic Names Information System:Island of Maui]</ref>||{{Display none|5/}}峡谷の島||20°48′N 156°20′W||{{Display none|0}}727.2 mi<sup>2</sup><br>(1,883.4 km<sup>2</sup>)||ハレアカラ||10,023 ft<br>(3,055 m)||144,444||{{Display none|0}}198.630人/mi<sup>2</sup><br>(76.692人/km<sup>2</sup>)
|-
|[[モロカイ島]]<ref>[http://geonames.usgs.gov/pls/gnispublic/f?p=gnispq:3:1858942708950717::NO::P3_FID:362468 U.S. Geological Survey Geographic Names Information System:Island of Molokaʻi]</ref>||{{Display none|6/}}友好の島||21°08′N 157°02′W||{{Display none|0}}260.0 mi<sup>2</sup><br>(673.4 km<sup>2</sup>)||カマコウ||{{Display none|0}}4,961 ft<br>(1,512 m)||7,345||{{Display none|00}}28.250人/mi<sup>2</sup><br>(10.9074人/km<sup>2</sup>)
|-
|[[ニイハウ島]]<ref>[http://geonames.usgs.gov/pls/gnispublic/f?p=gnispq:3:762157796265241::NO::P3_FID:359509 U.S. Geological Survey Geographic Names Information System:Island of Niʻihau]</ref>||{{Display none|7/}}禁断の島||21°54′N 160°10′W||{{Display none|00}}69.5 mi<sup>2</sup><br>(180.0 km<sup>2</sup>)||パニアウ||{{Display none|0}}1,250 ft<br>(381 m)||170||{{Display none|000}}2.45人/mi<sup>2</sup><br>(0.944人/km<sup>2</sup>)
|-
|[[オアフ島]]<ref>[http://geonames.usgs.gov/pls/gnispublic/f?p=gnispq:3:2977844893611608::NO::P3_FID:359508 U.S. Geological Survey Geographic Names Information System:Island of Oʻahu]</ref>||{{Display none|8/}}集まる所||21°28′N 157°59′W||{{Display none|0}}596.7 mi<sup>2</sup><br>(1,545.4 km<sup>2</sup>)||カアラ||{{Display none|0}}4,003 ft<br>(1,220 m)||953,207||1,597.46人/mi<sup>2</sup><br>(616.78人/km<sup>2</sup>)
|- class="sortbottom" style="background-color:#e6e6e6;"
| colspan="8" style="text-align:right;" |'''愛称'''の列のソートボタンで元の順序に戻る
|}
</center>
{{-}}
[[ファイル:Hawaje-NoRedLine.jpg|thumb|right|250px|ハワイ諸島の衛星写真。植生は風を受ける島の北東に成長している。島の南西側の周りで銀色になっている部分は島の山岳部が日光を遮ってできたものである<ref>{{Citation|url=http://earthobservatory.nasa.gov/IOTD/view.php?id=3510|title=Hawaiian Islands :Image of the Day|publisher=Earthobservatory.nasa.gov|accessdate=November 5, 2010}}</ref>。]]
[[ファイル:Hawaii in Pacific Ocean.png|thumb|upright|left|[[ハワイ諸島]]、北太平洋にある|alt=World map with Hawaiian islands in the middle]]
[[ファイル:Pāhoehoe and Aa flows at Hawaii.jpg|250px|thumb|ハワイ島の[[パホイホイ溶岩|パホエホエ]]と[[アア溶岩|アアー]]の溶岩流(2007年10月撮影)]]
 
ハワイ州は、次の項目ではアメリカ合衆国で唯一の州である。
*北アメリカに位置していないこと
*コーヒーが栽培できること
*すべて海に囲まれていること
*全体が列島であること
*王宮があること
*州の境界に直線がないこと
 
ハワイ州でもっとも高い山は[[マウナ・ケア山]]であり、標高は1万3,796フィート(4,205メートル)であるが<ref>[http://hvo.wr.usgs.gov/volcanoes/maunakea/ Mauna Kea Volcano, Hawaii].</ref>、太平洋底からの高さは3万3,500フィート(1万210メートル)であり、[[地球]]の[[地殻]]表面を基準にした場合[[エベレスト山]]よりも高いことになる<ref>{{Citation|url=http://hypertextbook.com/facts/2001/BeataUnke.shtml|last=Unke|first=Beata|year=2001|work=The Physics Factbook|title= Height of the Tallest Mountain on Earth}}</ref>。
 
=== 地質 ===
ハワイ諸島の島々は、[[海底火山]]によって作られた。現在[[ハワイ島]]がある地点には[[太平洋プレート]]よりも深いところに[[マントル]]の活動による[[ホットスポット (地学)|ホットスポット]]と呼ばれる[[マグマ]]溜まりが太古から存在する。これはマントルの一定の場所に存在し続け、直上の海底に向けてマグマの上昇を繰り返すためキラウエア溶岩のような噴火活動を引き起こす。
 
太平洋プレートは太平洋の中央海嶺である東太平洋[[海嶺|海膨]]から[[日本列島]]・[[千島列島]]の方へ向けて移動し続けているため、太平洋プレート上(=海上)から見ると「かつてホットスポットの直上にできたが、太平洋プレートの移動に連れて位置がずれて活動が停止した火山島」が北西へ向けて列をなしているのがわかる。北西に移動するにつれ、海底に沈みこみ、ハワイ海山群および[[天皇海山群]](2つ合わせて[[ハワイ-天皇海山列]])となり、[[カムチャツカ半島]]の根元に至る。その海山と島の列のもっとも新しい島々が、ハワイ諸島側に向かって移動している<ref>[[プレートテクトニクス]]に伴う[[太平洋プレート]]の移動によるものとされる。</ref>。
 
ハワイ島以外での最後の火山爆発は、18世紀後期より以前、マウイ島のハレアカラ山で起きたが、それより数百年前だった可能性もある<ref>{{Citation|url = http://hvo.wr.usgs.gov/volcanowatch/1999/99_09_09.html|title = Youngest lava flows on East Maui probably older than A.D. 1790|publisher=United States Geological Survey|date = September 9, 1999|accessdate = October 4, 1999}}</ref>。
 
1790年、[[キラウエア火山]]が、ハワイ(現在のアメリカ)では最大級の爆発を起こした<ref>[http://pubs.usgs.gov/fs/fs074-97/ Living on Active Volcanoes—The Island of Hawaii], U.S. Geological Survey Fact Sheet 074-97.</ref>。この爆発で、キラウエアに向かっていた戦士とその家族、少なくとも5,405人が死亡した<ref>[http://adsabs.harvard.edu/abs/2008AGUFM.V11B2022S Human Footprints in Relation to the 1790 Eruption of Kīlauea], Swanson, D. A.;Rausch, J., ''American Geophysical Union.''</ref>。
 
火山活動とその後の浸食で、印象的な地質的景観を生んできた。ハワイ島には世界の島の中で3番目に標高が高い地点がある<ref>{{Citation|url=http://www.worldatlas.com/aatlas/infopage/islands.htm|title=Largest islands of the world|publisher=Worldatlas.com|accessdate=April 16, 2011}}</ref>。
 
火山斜面の不安定さによって大きな地震と津波を生じてきており、特に1868年と1975年のものが大きかった<ref name="PTWC">{{Cite web |url=http://www.prh.noaa.gov/ptwc/hawaii.php |title=Tsunami Safety & Preparedness in Hawai`i |publisher=Pacific Tsunami Warning Center |date=November 12, 2009 |accessdate=November 12, 2009 |archivedate=2009年4月22日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20090422035735/http://www.prh.noaa.gov/ptwc/hawaii.php |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。
 
=== 動物相と植物相 ===
ハワイ諸島はほかの陸地とは隔絶しているために、人類が活動を始める以前の生命体は、風(wind)、波(waves)、翼(wings、鳥、昆虫など)の3つの "w" で運ばれたと言われている。この地理的隔絶や環境の多様さ(標高や熱帯気候)によってさまざまな植物と動物の[[固有種]]を生んできた。ハワイには多くの[[絶滅危惧種]]がおり、アメリカ合衆国本土よりも高い比率で絶滅種が出ている<ref>{{Cite web |url=http://nationalzoo.si.edu/Publications/ZooGoer/1995/1/hawaiisforestbirds.cfm |title=Hawaii's Forest Birds Sing the Blues |author=Howard Youth |accessdate=October 31, 2008 |publisher=Smithsonian Nationnal zoological park |archivedate=2008年7月4日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080704174835/http://nationalzoo.si.edu/publications/zoogoer/1995/1/hawaiisforestbirds.cfm |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。
 
<gallery perrow="4" widths="165">
Niihau sep 2007.jpg|[[ニイハウ島]]
Kauai from space oriented.jpg|[[カウアイ島]]
Oahu (1).jpg|[[オアフ島]]
Maui Landsat Photo.jpg|[[マウイ島]]
Molokai.jpg|[[モロカイ島]]
LanaiLandsat.jpg|[[ラナイ島]]
KahoolaweLandsat.jpg|[[カホオラウェ島]]
Island of Hawai'i - Landsat mosaic.jpg|[[ハワイ島]]
</gallery>
 
=== 国立保護地域 ===
[[ファイル:USS Arizona Memorial.JPG|thumb|right|alt=white rectangular memorial building with U.S. flag flying above|アリゾナ記念館、[[真珠湾]]]]
[[アメリカ合衆国国立公園局|国立公園局]]の管理および保護下に置かれている地域は以下の通りである<ref>{{citation|title = Hawaii|publisher=National Park Service|accessdate = July 15, 2008|url = http://www.nps.gov/state/HI}}</ref>。
*[[アラ・カハカイ国立歴史トレイル|アラカハカイ国立歴史の道]](ハワイ島)
*[[ハレアカラ国立公園]](マウイ島、クラ)
*[[ハワイ火山国立公園]](ハワイ島、[[ヒロ (ハワイ州)|ヒロ]])
*[[カラウパパ国立歴史公園]](モロカイ島、[[カラウパパ]]、元ハンセン病療養所)
*[[:en:Kaloko-Honokohau National Historical Park|カロコ・ホノコハウ国立歴史公園]](ハワイ島、[[カイルア・コナ]])
*[[プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園]](ホナウナウ)
*[[プウコホラ・ヘイアウ|プウコホラ・ヘイアウ国立歴史史跡]](カワイハエ)
*[[アリゾナ記念館]](ホノルル)
 
[[アメリカ海洋大気庁]]、[[合衆国魚類野生生物局|魚類野生生物局]]、ハワイ州の共同管理下にあるのは、
* [[パパハナウモクアケア海洋ナショナル・モニュメント]] ([[北西ハワイ諸島]])
 
これは2006年6月15日に当時の大統領[[ジョージ・W・ブッシュ]]が登録を宣言した。ここは太平洋の50マイル(80キロ)外海で、およそ14万平方マイル(36万3,000km<sup>2</sup>)の岩礁、環礁、浅瀬および深海であり、その広さは[[アメリカ合衆国の国立公園]]をすべて合わせたよりも広い。
 
=== 気候 ===
[[ファイル:KonaSunset.JPG|thumb|コナの夕陽。火山ガスの二酸化硫黄などの粒子が酸素や水蒸気と反応することで生まれる[[ヴォッグ]]のために白っぽくなる。|alt=Photo of sunset]]
ハワイの気候は熱帯に特有のものではあるが、東からの[[貿易風]]がほぼ絶え間なく吹くために、気温も湿度もそれほど高くはならない。ただし、1980年代前半と比較して、風が吹く日は年間で約50日減少しており、風が止むと気温が上がり、猛暑日になることもある。夏の日中最高気温は80s{{°F}}台後半(31℃近辺) であり、夜間の最低気温は70s{{°F}}台半ば(24℃近辺)である。
 
冬の日中は80ss{{°F}}台半ば(28℃近辺)、夜間は低地で60s{{°F}}台半ば(18℃近辺)より下には滅多に下がらない。ただし、ハワイ島の[[マウナ・ケア山]]や[[マウナ・ロア山]]のような高地では、冬季に積雪がある(冬季は、斜面でスキーなどのスノープレーができる)。ハレアカラ山では降雪も稀である。2019年2月11日に観測されたマウイ島ポリポリ州立公園の降雪は、ハワイ州でもっとも標高の低い場所(約1,890メートル)における降雪とみられている<ref>{{Cite web |date= 2019-02-12|url=https://www.cnn.co.jp/usa/35132590.html |title=ハワイで暴風、倒木や停電などの被害続出 マウイ島に積雪も |publisher=CNN |accessdate=2019-02-16}}</ref>。
 
カウアイ島のワイアレアレ山は世界でも2番目に降水量が多いところであり、460インチ(1万1,684ミリ)に達する。ハワイ諸島の大半では、5月から10月の乾期と10月から4月の雨季の2季だけがある<ref>[http://www.prh.noaa.gov/hnl/pages/climate_summary.php Climate of Hawaii].</ref>。
 
各島の気候はかなり異なっており、高山に対して[[風上と風下|風上側であるか風下側であるか]]で大きく分けられる。風上側は雲が多いため、リゾート地は風下側に集中している。
 
{|class="wikitable" style="font-size:90%;line-height:1.2;text-align:right"
|+ハワイ州各都市の月別最高最低平均気温<ref>[http://www.weatherbyday.com/hawaii/ Hawaii Weather|Hawaii Weather Forecast|Hawaii Climate]{{リンク切れ|date=2017年9月 |bot=InternetArchiveBot }}.</ref>
|-
!scope="col"|都市
!scope="col"|1月
!scope="col"|2月
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|}
 
== 交通 ==
=== 陸上 ===
{{See|ハワイ州の道路一覧}}
[[ファイル:Interstate H-1.jpg|right|200px|thumb|州間高速道路H-1号線]]
[[ファイル:TheBus Gillig Phantom 40' (318) in Manoa 2009-05-22.jpg|right|200px|thumb|TheBus]]
主要な[[州間高速道路]]は[[オアフ島]]のみにH-1、H-2、H-3、および[[2005年]]より州道78号線(通称:Moanalua Freeway)が高速道路に昇格してH-201となり、合計4路線となった。多くの主要なアメリカの都市と同じく、ホノルルの大都市圏は特にアイエア(''Aiea'')、パールシティ(''Pearl City'')、ワイパフ(''Waipahu'')およびミリラニ(''Mililani'')の西方郊外から、ラッシュアワーの時間帯にかなりの交通渋滞が起こる。州道は主要な島の外周に配されている([[ハワイ州の道路一覧]]を参照)。
 
[[公共交通機関]]は、オアフ島ほぼ全域をカバーする[[公営バス]]である「[[TheBus]]」があるほか、本数は少ないが、[[マウイ島]]、[[ハワイ島]]、[[カウアイ島]]の一部に[[コミュニティバス]]路線が存在している。
 
以前はハワイ州の大きな島には鉄道網があり、農産物や乗客を運んでいた。これらはすべて[[狭軌]](多くは3フィート(914ミリ)、小島では2.5フィート(762ミリ)、アメリカ合衆国本土では4フィート8.5インチ(1,435ミリ))だった。鉄道会社の中でも最大のものはオアフ鉄道土地会社であり、ホノルルからオアフ島の西部や北部を結ぶ多くの路線を走らせていた。第二次世界大戦では兵員や軍需物資を運ぶことにも貢献した。往来が激しかったため列車の運行を円滑にする信号と、自動車を保護するために踏切に備えられたウィグワグ装置があった。本線は1947年に廃線となったが、一部は[[アメリカ海軍]]が買収し、1970年まで運行していた<ref name=RailwayAlbum>Hawaiian Railway Album – WW II Photographs Vol 2;Victor Norton Jr. and Gale E. Treiber;2005;Railroad Press – Hanover, PA</ref>。
 
現在の州内の[[鉄道]]はオアフ島の非営利団体・[[ハワイ鉄道協会]]の運行する鉄道(エヴァーカヘ・ポイント)やマウイ島の[[サトウキビ|さとうきび]]列車(Sugarcane Train)など、全長13マイル(21キロ)が観光用にわずかに残されているのみで、[[公共交通機関]]としての用はなしていない<ref name=RailwayAlbum/>。オアフ島の西部が新興住宅地として急速に発展してきているのに対して、州間高速道路やバスのみでは慢性的な渋滞を引き起こしていることから、以前から[[モノレール]]を敷設する計画はあるものの、資金等の問題があり実現のめどは立っていなかった。
 
しかし[[2008年]]、ホノルルの住民投票でオアフ島西部とダウンタウン、ワイキキおよび[[ハワイ大学システム|ハワイ大学]]を結ぶ[[ホノルル・レール・トランジット|鉄道計画]]に45億ドルの予算を承認<ref>http://www.khnl.com/Global/story.asp?S=9295785 Honolulu - Rail transit passes</ref><ref>{{cite news |url=http://www.honoluluadvertiser.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20081106/NEWS01/811060369/1001/NEWS05 |title=Honolulu rail might be rerouted to airport |archiveurl=https://web.archive.org/web/20081224235329/http://www.honoluluadvertiser.com/apps/pbcs.dll/article?AID=%2F20081106%2FNEWS01%2F811060369%2F1001%2FNEWS05 |archivedate=2008年12月24日 |date=2008-11-6 |publisher=Honolulu Advertiser |deadurldate=2017年9月 }}</ref>、2011年2月22日に着工した<ref name="Honolulu-interurban">[http://www.hawaii-arukikata.com/hiinfo/railtransit.html 【オアフ島ガイド】ホノルル市電プロジェクト徹底取材!] - Myハワイ、2015年2月14日</ref>。2017年までにイーストカポレイ - アロハスタジアム間が、2019年までにアロハスタジアム - アラモアナセンター間が開通する予定で、慢性的な渋滞の緩和が期待されている<ref name="Honolulu-interurban"/>。
 
=== 航空 ===
[[ファイル:Hawaiian Airlines.Boeing 717-200.HNL.2009.JPG|right|200px|thumb|ハワイアン航空の[[ボーイング717]]型機]]
[[ファイル:HNL JAL747s.jpg|right|200px|thumb|ダニエル・K・イノウエ国際空港]]
[[ハワイアン航空]]や[[go!]]および[[モクレレ航空]]、[[アイランドエアー]]などが州内路線を運行している。また、ハワイアン航空が州外、国際線を運航しているほか、アメリカ本土やアジア、太平洋諸国から多数の国際線が乗り入れている。
 
==== 空港 ====
定期民間旅客便が就航している州内の空港(特記しない限り[[ハワイアン航空]]、[[go!]]および[[モクレレ航空]]の定期便が就航)は以下の通りである。ハワイ諸島には、1つの島に必ず1つ以上の空港がある。
 
*[[オアフ島]]
**[[ダニエル・K・イノウエ国際空港]](ホノルル国際空港、HNL)
<!--JPOV
***日本からは[[日本航空インターナショナル|日本航空]]が[[成田国際空港]]、[[関西国際空港]]、[[中部国際空港]]から1日計6便(コナ経由1便、グループ会社JALウェイズの運航便を含む)をそれぞれ運航している他、[[デルタ航空]]が成田国際空港と関西国際空港から1日計3便、[[ユナイテッド航空]]、[[全日本空輸]]、[[チャイナエアライン]]が成田国際空港から1日1便程度を運航している。-->
*[[マウイ島]]
**[[カフルイ空港]](OGG)
**[[カパルア・ウエスト・マウイ空港]](JHM)- [[アイランドエアー]]の[[プロペラ機]]が定期就航している。
**[[ハナ空港]](HNM)- [[パシフィック・ウイング]]の[[セスナ 208|セスナ208]]「グランド・キャラバン」機が定期就航している。
*[[ハワイ島]]
**'''エリソン・オニヅカ・'''[[コナ国際空港]](KOA)
**[[ヒロ国際空港]](ITO)
**[[ワイメア・コハラ空港]](MUE)
*[[カウアイ島]]
**[[リフエ空港]](LIH)
**[[プリンスビル空港]](HPV)- 定期便は運航されていない。
*[[ラナイ島]]
**[[ラナイ空港]](LNY)- 小型機が定期就航している。
*[[モロカイ島]]
**[[ホオレフア空港]](MKK)- 小型機が定期就航している。
 
=== 船舶 ===
19世紀から1950年代までは民間の蒸気船やフェリーが島々を結ぶ唯一の交通手段だったため、オアフ島の[[ホノルル港]]、ハワイ島の[[ヒロ港]]などができた。1970年代半ばにはシーフライトが[[水中翼船]]を主要な島の間に就航させた<ref>{{cite news
|last = Cataluna
|first = Lee
|title = Nothing Smooth On Seaflite
|publisher=The Honolulu Advertiser
|date = December 23, 2005
|url = http://the.honoluluadvertiser.com/article/2005/Dec/23/ln/FP512230359.html
}}</ref>。[[2007年]]12月より、カウアイ島、オアフ島、マウイ島、ハワイ島の4島間を結ぶ[[ハワイ・スーパーフェリー]]が就航していたが、幾度かの休止を経て2009年8月をもって運航会社が破産、事実上の廃止となった。運行会社は将来フェリー運航を再開したい意向を表明している。マウイ島からモロカイ島およびレナイ島には通勤専用のフェリーが運航しているが、車両は搬送していない。
 
== 人口動勢 ==
{{USCensusPop
|1900 = 154001
|1910 = 191874
|1920 = 255881
|1930 = 368300
|1940 = 422770
|1950 = 499794
|1960 = 632772
|1970 = 769913
|1980 = 964691
|1990 = 1108229
|2000 = 1211537
|2010 = 1360301
|footnote = Source:1910–2010<ref>{{Cite web |url=http://2010.census.gov/2010census/data/apportionment-pop-text.php |title=Resident Population Data – 2010 Census |publisher=2010.census.gov |accessdate=April 16, 2011 |archivedate=2011年5月1日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110501062123/http://2010.census.gov/2010census/data/apportionment-pop-text.php |deadurldate=2017年9月 }}</ref>
}}
[[ファイル:Hawaii population map.png|thumb|250px|left|ハワイ諸島の人口密度図]]
{{clearright}}
2005年現在、ハワイ州は前年より1万3,070人、すなわち1.0%増加し、2000年より6万3,657人、または5.3%増加した、人口127万5,194人と見込まれている。これは4万8,111人(出生9万6,028人、死亡4万7,917人)と前回の国勢調査からの自然増ならびに州内への移住者1万6,956人の増加が含まれる。アメリカ合衆国外からの移住は3万68人増加することとなり、合衆国内部への移住者で1万3,112人減少することになった。ハワイ州の[[人口重心]]はオアフ島とモロカイ島の間となっている<ref>{{Cite web |title = Population and Population Centers by State&nbsp;– 2000 |publisher = United States Census Bureau |accessdate = December 4, 2008 |url = http://www.census.gov/geo/www/cenpop/statecenters.txt |archivedate = 2008年12月18日 |archiveurl = https://web.archive.org/web/20081218235101/http://www.census.gov/geo/www/cenpop/statecenters.txt |deadurldate = 2017年9月 }}</ref>。
 
ハワイ州にはアメリカ軍関係者や観光客が常にいるために事実上の人口は130万人を超えている。「人の集まるところ」という愛称のあるオアフ島がもっとも人口が多く、陸地597平方マイル(1,546km<sup>2</sup>)に100万人弱が住んでおり、人口密度は約1,650人/平方マイル(637人/km<sup>2</sup>)である。比較のためにアメリカ合衆国本土でもっとも人口密度が高い[[ニュージャージー州]]の場合、8,721平方マイル(2万2,608km<sup>2</sup>)に871万7,925人が住んでおり、人口密度は約1,134人/平方マイル(438人/km<sup>2</sup>)である<ref>[http://quickfacts.census.gov/qfd/states/34000.html New Jersey Quickfacts].</ref>。ハワイ州全体では136万301人の住人が6,423マイル(1万6,638 km<sup>2</sup>)の土地に住んでいることになり、人口密度は211.8人/平方マイル(81.8人/km<sup>2</sup>)となる<ref>[http://quickfacts.census.gov/qfd/states/15000.html Hawaii Quickfacts] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20111028063456/http://quickfacts.census.gov/qfd/states/15000.html |date=2011年10月28日 }}.</ref>。これは[[オハイオ州]]や[[イリノイ州]]より低い値である。
 
ハワイ州の平均余命は2000年時点で79.8歳だった(男性で77.1歳、女性で82.5歳)。これは全米の中でもっとも高い数字である<ref>{{cite web |url=http://www.census.gov/population/projections/MethTab2.xls |title=Average life expectancy at birth by state |accessdate=2015-9-9 |archivedate=2008年10月11日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20081011092323/http://www.census.gov/population/projections/MethTab2.xls |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。
 
アメリカ軍軍事関係者は州内人口の約1.3%を占めている。
 
=== 人種・民族構成 ===
アジア系は40%に近い多数派となっている。これはアメリカの全ての州で唯一のものであり、さらに[[混血]]の比率が高いこと、ほかの州で増加を続けている[[ヒスパニック]]が少ないこと、白人が少ないことも大きな特徴である。この為、同州では学校でのいじめ、不当解雇など白人への人種差別が散見され問題視されている<ref>[http://www.ryugakueikaiwa.com/info/sabetu.html 人種差別はありますか?] - ハワイに留学しよう!〜ハワイ留学の魅力と体験談〜{{信頼性要検証|date=2015-09}}</ref><ref>{{cite web |url=http://www.pixi.com/~takashi/01bq/vol.01no.3/kama.s223n.html |title=アメリカB級ニュース(No.3) |publisher=kama/ainaかまあいな |accessdate=2015-9-9 |archivedate=2015年9月8日 |archiveurl=https://archive.is/20150908163915/http://www.pixi.com/~takashi/01bq/vol.01no.3/kama.s223n.htm |deadurldate=2017年9月 }}{{信頼性要検証|date=2015-09}}</ref>。なお、中国系の多くがその歴史的背景から[[中華民国]]([[台湾]])を支持するほか、ベトナム系の多くが[[ベトナム戦争]]後に崩壊した[[南ベトナム]]からの亡命者とその子孫で、残りの多くも[[ボートピープル]]として亡命してきた者である。最大多数の人種が50%を超えていない州はハワイ州と[[ニューメキシコ州]]の2州のみである。
 
*先住[[ハワイ人]]および[[ポリネシア人|ポリネシア系]]:5.9%(8万人超)
*[[アジア人]]:38.6%
**[[フィリピン人|フィリピン系]]:14.6%(19万8,000人)
**[[日系人]]:13.6%(18万5,000人)
**[[華人|中国系]]:4.0%(5万5,000人)
**[[朝鮮民族|朝鮮系]]:1.8%(2万4,000人)
**[[ベトナム人|ベトナム系]]:0.6%
*[[ヒスパニック]]:8.9%(12万人)
**[[プエルトリコ]]系:3.25(4万4,000人)
**[[メキシコ]]系:2.6%(3万5,000人)
*[[黒人]]:1.6%
*[[アメリカ・インディアン]]:0.3%
*[[白人]]:24.7%(31万人、非ヒスパニック白人は22.7%)
**[[ドイツ]]系:7.4%
**[[アイルランド]]系:5.2%
**[[イギリス]]系:4.6%
**[[ポルトガル]]系:4.3%
**[[イタリア]]系:2.7%
**[[フランス]]系:1.7%
*その他:1.2%
*上記人種との[[混血]]:23.6%(32万人)
**[[ユーラシア]]系:4.9%(6万6,000人)
 
ハワイ州住人の82.2%はアメリカ合衆国の中で生まれている。外国生まれの住人のうちおよそ75.0%はアジア出身と申告している<ref name=autogenerated1>{{Cite web |author=American FactFinder, United States Census Bureau |url=http://factfinder.census.gov/servlet/ADPTable?_bm=y&-geo_id=04000US15&-qr_name=ACS_2008_1YR_G00_DP2&-context=adp&-ds_name=&-tree_id=308&-_lang=en&-redoLog=true&-format= |title=Hawaii – Selected Social Characteristics in the United States:2008 |publisher=Factfinder.census.gov |accessdate=May 15, 2010 |archivedate=2010年12月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101202062818/http://factfinder.census.gov/servlet/ADPTable?_bm=y&-geo_id=04000US15&-qr_name=ACS_2008_1YR_G00_DP2&-context=adp&-ds_name=&-tree_id=308&-_lang=en&-redoLog=true&-format= |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。
 
==== 日系人 ====
{{Main|ハワイにおける日本人移民}}
[[アジア系アメリカ人|アジア系]]の住民のなかでも特に[[日系アメリカ人|日系人]]が多く、出身国([[民族]])別では第2位である。その影響もあって、ほかの49州と異なり、{{仮リンク|アメリカ合衆国の仏教|label=仏教徒|en|Buddhism in the United States}}の比率が高く、[[仏教]][[寺院]]や[[神道]][[神社]]も州内各所に点在する。
 
最初の無許可の日本人移民「[[ハワイにおける日本人移民#元年者|元年者]]」150人は[[明治元年]]に募集開始されてそのハワイ到着は翌年の1868年6月19日で、[[ハワイにおける日本人移民#契約移民|官約移民]]は[[1885年]][[2月9日]]に到着した。現在日系人は1世から5世までいるといわれている。3世以降の日系人のほとんどは[[日本語]]が話せないが、単語のみを知っていることが多い。また、日本の高度経済成長期以降、ハワイは[[日本人]]にとって人気の観光地であり、[[旅行会社]]などハワイ在住の日本人駐在員や留学生、別荘を所有し数か月単位の滞在を行う長期滞在者も多く、その数は約2万人と言われている([[領事館]]への届け出を行っている滞在者の総計であり、実際はもっといると思われる)。[[高度経済成長]]期の時点では日本からのハワイ旅行に月収の数倍の費用が必要であったが、[[21世紀]]に入ってからは日本人学生でもハワイ旅行が可能になり、ポピュラーになったことで年々敷居は下がっている。
 
==== ハワイ先住民 ====
{{Main|ハワイ先住民}}
純血の「[[ハワイ先住民|先住ハワイアン]]([[:en:Native Hawaiians|Native Hawaiians]])」は現在かなり減少している<ref>ハワイアン(カナカ・マオリ)は、18世紀末、ジェームズ・クックによってハワイが発見される以前からハワイ諸島に先住していたポリネシア系先住民を祖先に持つ人々を総称する。クック来島時は約30万人と推定されているが、19世紀には4万人に激減した。20世紀に入ると混血が進み、増加した(大林純子・山中速人「<ハワイ> 12 カナカ・マオリ/ハワイアン」/ 綾部恒雄監修 前川啓治・訓棚橋編集『講座 世界の先住民族 -ファースト・ピープルズの現在- 09 オセアニア』 明石書店 2005年 217ページ)</ref>。
 
1959年、アメリカ合衆国のひとつの州となった。その植民地支配のためハワイアンの社会経済的地位は低下し、その影響は現在(2000年代)でも続いている<ref>大林純子・山中速人「<ハワイ> 12 カナカ・マオリ/ハワイアン」/ 綾部恒雄監修 前川啓治・訓棚橋編集『講座 世界の先住民族 -ファースト・ピープルズの現在- 09 オセアニア』 明石書店 2005年 218ページ</ref>。「先住ハワイアン」と言われる民族は、約10万人程度である。しかし、これらの人々の中でも純血と言える人は稀である。現在、純血のハワイアンは約8,000人に満たない。先住ハワイアンのうち98%は混血である<ref>大林純子・山中速人「<ハワイ> 12 カナカ・マオリ/ハワイアン」/ 綾部恒雄監修 前川啓治・訓棚橋編集『講座 世界の先住民族 -ファースト・ピープルズの現在- 09 オセアニア』 明石書店 2005年 219ページ</ref>。現在広く用いられているのは、1920年に成立した「ハワイ人住宅寄託法」で示された「キャプテン・クック来航以前にこの島々に住んでいた人々の血を50%以上引いていること」という定義である。先住民ハワイアンは州内人口の民族構成で5.9%に過ぎず、独自文化の存続を図るため、1980年に[[ハワイ人問題事務局]]が設置された。2000年の米国内務省統計では、ハワイアン人口は全米で40万人強、そのうちハワイ州在住は約24万人、それ以外のハワイアンはカリフォルニア州居住が圧倒的である。ハワイアンはハワイ州総人口の約5分の1を占め、白人系、日系、フィリピン系に次ぐ集団となっている<ref>大林純子・山中速人「<ハワイ> 12 カナカ・マオリ/ハワイアン」/ 綾部恒雄監修 前川啓治・訓棚橋編集『講座 世界の先住民族 -ファースト・ピープルズの現在- 09 オセアニア』 明石書店 2005年 218ページ</ref>。
 
1990年代には、ハワイ先住民による主権回復運動(ハワイアン・ソブンティ運動:自決権あるいは独立要求)が盛り上がった<ref name=Inoue>[http://www.tenri-u.ac.jp/topics/q3tncs00000gd6ir-att/q3tncs00000gd6r1.pdf ハワイ人の主権回復運動④] 井上昭洋 Glocal Tenri,Vol.11 No.1 January 2010. 2015年9月9日閲覧。</ref>。
 
===== カメハメハ・スクールズ裁判 =====
ハワイの伝統的な私立学校であるカメハメハ・スクールズは、先住ハワイアンの血を引く者のみしか入学できないというのが条件である。カメハメハ・スクールズはカメハメハ1世の直系の子孫であるバーニス・パウアヒ・ビショップが、遺言によって設立した私立学校であり、公的な助成金を一切受けておらず、また彼女の遺言によって先住ハワイアンの教育を旨とすべきことが学校の方針であった。
 
2003年にこの入学規定が非ハワイ人から「[[人種差別]]」だとして訴えられた<ref name=Inoue/>。2005年9月の[[アメリカ連邦裁判所|連邦巡回控訴裁判所]]において違法との判決を受けた。この判決には先住ハワイアンのみならずハワイ社会全体から広範な反発が起きた。2006年12月、巡回裁判所における再審理の結果、原判決が破棄され、ハワイ人優先入学制度は違法でないとされた。
 
カメハメハ・スクールズは上級審で逆転勝訴したが、敗訴した原告の白人少年側は「カメハメハ・スクールズが入学を許可しなかったことで生じた学習の遅れに対する損害賠償」を求めて反訴する意志を示し、合衆国最高裁に再審理を要求したが、判決が下る前に両者の間で和解が成立した。同校は現在もハワイ人優先の入学制度を維持している。
 
人類学者の井上昭洋によれば、これらの裁判は、1990年代のハワイ先住民による主権回復運動に対する反発が根底にあり、アメリカ社会における反[[アファーマティブ・アクション]](バックラッシュ)の流れと無関係ではないとされる<ref name=Inoue/>。
 
===== 先住ハワイアン政府再編成法 =====
2009年12月28日、{{仮リンク|アメリカ合衆国下院天然資源委員会|en|United States House Committee on Natural Resources}}は、{{仮リンク|先住ハワイアン政府再編成法|en|Akaka Bill}}を承認した。これは先住ハワイアンに対し、[[民族自決]]のための政策決定権を認めるものであり、その認定事務および承認はアメリカ本土における[[インディアン]]、アラスカ・[[エスキモー]]、[[アレウト]]と同様に、アメリカ内務省によって行われる。{{仮リンク|合衆国インディアン事務上院委員会|en|United States Senate Committee on Indian Affairs}}も、この法律を承認した。
 
天然資源委員会内ではこの法案について、「先住ハワイアンによる民族政府の樹立は合衆国憲法に違反する」と、{{仮リンク|ドク・ヘイスティングス|en|Doc Hastings}}下院議員を代表とする共和党員メンバーによって反対論陣が組まれてきた。
 
民主党員側では、ハワイ生まれのオバマ大統領を筆頭とする多数の議員、また先住ハワイアンだけでなく、アラスカ議会代表団、アラスカの[[インディアン]]、[[エスキモー]]団体がこれを支持している。
 
=== 言語 ===
: ハワイ州の公式言語は1978年憲法で承認された[[英語]]と[[ハワイ語]]である。
 
;ハワイ語
: [[ハワイ語]]は[[ポリネシア|ポリネシア人]]であるハワイ先住民が伝統的に用いた[[オーストロネシア語族]]に属する言語である。現代では母語とする話者は少ない。しかし近年は地名表記などにおいて、ハワイ語発音での表記が増加している。
 
;日本語
: 日系移民が多かったこともあり、かつては簡単な[[日本語]]なら理解できる者が多かったが、英語の普及と移民排斥により話者は減った。第二次世界大戦後は日本からの観光客が増加したため、ワイキキ周辺では日本語が通じることもある。
 
;英語
: ハワイは英国のキャプテン・クックにより「発見」されたため、当時から[[英語]]が補助的に使われており、アメリカに併合後も英語(アメリカ英語)が引き続き使われている。2008年のアメリカ地域社会調査では、5歳以上のハワイ州住人の74.6%が家庭で英語のみを話している<ref name="factfinder.census.gov">{{cite web |author=American FactFinder, United States Census Bureau |url=http://factfinder.census.gov/servlet/ADPTable?_bm=y&-context=adp&-qr_name=ACS_2008_1YR_G00_DP5&-ds_name=ACS_2008_1YR_G00_&-tree_id=308&-redoLog=true&-_caller=geoselect&-geo_id=04000US15&-format=&-_lang=en |title=Hawaii – ACS Demographic and Housing Estimates:2008 |publisher=Factfinder.census.gov |accessdate=May 15, 2010 |archivedate=2010年12月2日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20101202062850/http://factfinder.census.gov/servlet/ADPTable?_bm=y&-context=adp&-qr_name=ACS_2008_1YR_G00_DP5&-ds_name=ACS_2008_1YR_G00_&-tree_id=308&-redoLog=true&-_caller=geoselect&-geo_id=04000US15&-format=&-_lang=en |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。
: 併合後には日系移民の間で[[ピジン英語]]が話されるようになった。
 
;他
: ヨーロッパ系住人はその母国語を話すものも多い。[[スペイン語]]を話す住民は2.6%であり、1.6%がその他のインド・ヨーロッパ語族の言語を話している。アジアからの出稼ぎ労働者によりアジア系言語の話者は21.0%おり、[[中国語]]、[[タガログ語]](5.37%)、[[イロカノ語]](4.05%)などである。0.2%は異なる言語を話している<ref name="factfinder.census.gov"/>。
 
=== 宗教 ===
[[ファイル:Makiki Christian Church, Honolulu.jpg|thumb|right|ハワイ州にある教会(1958年撮影)]]
{{Main|ハワイの宗教}}
2000年時点で信徒がもっとも多い宗派は[[キリスト教]]であり、次に大きく離れて[[仏教]]であった。宗派別信徒数は以下の通りである<ref>[http://www.hawaii.gov/dbedt/info/economic/databook/db2000 State of Hawaii Data Book 2000, Section 1 Population, Table 1.47].</ref><ref>[http://the.honoluluadvertiser.com/article/2002/Sep/21/il/il11afaith.html Honolulu Advertiser].</ref>。
 
*[[キリスト教]]:35万1,000人(28.9%)
*[[仏教]]:11万人(9%)
*[[ユダヤ教]]:1万人(0.8%)
*その他:10万人(10%)
*無宗派:65万人(51.1%)
その他の宗派としては、[[バハイ教]]、[[儒教]]、[[道教]]、[[ハワイ神話|ハワイ宗教]]、[[ヒンドゥー教]]、[[イスラム教]]、[[シーク教]]、[[神道]]、[[ゾロアスター教]]などがある。
 
無宗派には不可知論者、無神論者、人道主義者、不信仰者が含まれる。
 
== 主要都市 ==
[[File:Honolulu01.JPG|thumb|300px|[[ホノルル]]の[[ダウンタウン]]]]
;おもな都市
*[[ホノルル]](人口:39万1,000人)- [[州都]]、同州最大都市
*[[パールシティ (ハワイ州)|パールシティ]](人口:4万8,000人)
*[[ヒロ (ハワイ州)|ヒロ]](人口:4万3,000人)
*[[カイルア (ハワイ州ホノルル郡)|カイルア]](人口:3万9,000人)
*[[ワイパフ (ハワイ州)|ワイパフ]](人口:3万8,000人)
*[[カネオヘ (ハワイ州)|カネオヘ]](人口:3万5,000人)
*[[カフルイ]](人口:2万6,000人)
*[[カポレイ (ハワイ州)|カポレイ]](人口:1万5,000人)
*[[ラハイナ]](人口:1万2,000人)
*[[リフエ]](人口:1万2,000人)
<gallery>
The Business District of Honolulu.jpg|[[ホノルル]]
USS Chafee (DDG-90) lights.jpg|[[パールシティ (ハワイ州)|パールシティ]]
Downtown Hilo, Hawaii.jpg|[[ヒロ (ハワイ州)|ヒロ]]
Kailua from Olomana.png|[[カイルア (ハワイ州ホノルル郡)|カイルア]]
WP 20150811 18 43 50 Rich.jpg|[[ワイパフ (ハワイ州)|ワイパフ]]
</gallery>
 
== 政治と法律 ==
=== 州政府 ===
[[ファイル:Hawaii State Capitol.jpg|thumb|right|250px|ハワイ州議会議事堂、パンチボウル・クレーター縁から見下ろす]]
ハワイ州政府は[[ハワイ王国]]時代には[[イギリスの政治]]体制、その後、[[ハワイ王国の転覆]]([[:en:Overthrow of the Kingdom of Hawaii|Overthrow of the Kingdom of Hawaii]])のころから徐々に[[アメリカ合衆国連邦政府]]をモデルとしている。ハワイ州憲法に規定され、行政、立法および司法の[[三権分立|三権が分離]]されている。
 
'''[[行政|行政府]]'''は知事が指導し、副知事の補佐を受ける。どちらも組み合わされた候補者名簿から選出される。知事は州全体で選出される唯一の役人であり、ほかの役人は知事が指名する。副知事は州務長官を務める。知事と副知事は州議会議事堂にあるオフィスから20の機関を監督する。知事公邸はワシントン・パレスである。法執行機関は州警察ではなく州公安部の[[保安官]]。
 
州行政府の部門(Department)は、英文名称順に次のようになる<ref>[https://portal.ehawaii.gov/government/departments-and-agencies/ Departments & Agencies (Official web of Aloha State)]</ref>。
{{See|en:Category:State agencies of Hawaii}}
*会計・総合サービス部(Accounting & General Services, DAGS)
*農業部(Agriculture, HDOA)
*州司法長官部([[:en:State of Hawaii Department of the Attorney General|Attorney General]], AG)
*予算・財務部(Budget & Finance, B&F)
*ビジネス・経済発展・ツーリズム部(Business, Economic Development & Tourism, DBEDT)
*商務・消費者関連部(Commerce & Consumer Affairs, DCCA)
*防衛部(Defense, DOD)
*教育部([[:en:Hawai'i Department of Education|Education]], DOE)
*ハワイアン・ホームランド部([[:en:Hawaiian home land|Hawaiian Home Lands]], DHHL)
*衛生部([[:en:Hawaii Department of Health|Health]], DOH)
*人的資源開発部(Human Resources Development, DHRD)
*人事部([[:en:Hawaii Department of Human Services|Human Services]], DHS)
*労働・産業関連部(Labor & Industrial Relations, DLIR)
*土地・自然資源部([[:en:Hawai'i Department of Land and Natural Resources|Land & Natural Resources]], DLNR)
*公安部([[:en:Hawaii Department of Public Safety|Public Safety]], DPS)
*税務部(Taxation, HDT)
*交通部([[:en:Hawaii Department of Transportation|Transportation]], DOT)
 
このほかに、州知事オフィスをはじめとする局(Agency)がある。
 
'''[[立法府]]'''は[[ハワイ州議会]]で、51人の議員からなる下院と25人の議員からなる上院の[[両院制]]である。[[ハワイ州会議事堂]]で審議を行っている。
 
'''[[ハワイの司法制度|司法府]]'''の最高機関は[[ハワイ州最高裁判所]]であり、アリイオラニ・ハレを裁判に使っている。その下に高等裁判所、地区裁判所、家庭裁判所などがある。
 
現在の[[州知事]]は、[[民主党 (アメリカ)|民主党]]で[[日系]]の[[デービッド・イゲ]](2014年11月 - )。同州の日系人知事は、[[ジョージ・アリヨシ]](1974年 - 1986年)以来、2人目である。
 
日系約20万人、フィリピン系約17万人などアジア系住民が多い州であるため、州議会にもその住民構成は反映され、日系人の州議会議員も多く活躍しているほか、日系人の連邦議員もこれまでに数多く選出され続けてきている。
 
法律面では、州法で人種差別を禁止しており、アメリカの中でもアジア系を含めた非白人系の[[移民]]が多いことが窺い知れる。また、自然保護に関する法律は多いが、それを現実のものとするための資金が不足しているのも事実である。以前よりカジノ構想が議会で持ち上がり、資金不足の解消を試みるが、何度も可決されずに終わっている。現在の州法では一切の[[ギャンブル]]が禁止されており、[[宝くじ]]も販売されていない。そのためか、ハワイ州民の観光旅行先として[[ラスベガス]]は常に一番人気である。
 
現在、ハワイ州においては、[[死刑制度]]は廃止されている。
 
=== 地方行政 ===
ハワイ州特有の統治事情は自治体がないことである。地域社会はすべて郡のレベルで管理されている。唯一法人化された地域はホノルル統合市郡であり、オアフ島全体を統治している。郡の行政官は郡長(mayor、市長と同じ)と呼ばれ、すべて無党派選挙で選ばれている。
 
ハワイ州には次の5郡が置かれている。
 
*[[ハワイ郡 (ハワイ州)|ハワイ郡]] - [[ハワイ島]]全島
*[[ホノルル|ホノルル市]]及び[[ホノルル郡 (ハワイ州)|ホノルル郡]] - [[オアフ島]]及び[[北西ハワイ諸島]]
*[[カラワオ郡 (ハワイ州)|カラワオ郡]] - [[モロカイ島]]のカラウパパ半島部(全米で最小の郡)
*[[カウアイ郡 (ハワイ州)|カウアイ郡]] - [[カウアイ島]]及び[[ニイハウ島]]
*[[マウイ郡 (ハワイ州)|マウイ郡]] - [[マウイ島]]、[[ラナイ島]]、[[カホオラウェ島]]各島全体、及びカラワオ郡を除くモロカイ島(同島の大部分)
 
=== 連邦政府への代表 ===
ハワイ州から連邦議会には上院議員2人、下院議員2人を送り込んでいる。2013年時点で4人全員が民主党員であり、さらにそのうち3人は女性である。
 
==== 下院 ====
州内のうち、ホノルルなどをオアフ島南東部を含む下院第1選挙区からは、前ハワイ州議会上院議員の[[:en:Colleen Hanabusa|コリーン・ハナブサ]]が選出されている。ハナブサは、アバクロンビー現州知事の知事選出馬・下院議員辞職に伴って実施された2010年5月の[[補欠選挙]]では、同じく出馬を模索した[[:en:Ed Case|エド・ケース]]元下院議員との候補統一に失敗し党内が分裂、ライバル共和党の[[:en:Charles Djou|チャールズ・ヂョウ]]の前に苦杯を嘗めたが、同年11月の[[中間選挙]]では直前までの接戦観測を覆し、得票率にして6ポイントの差を付けてヂョウを破り、雪辱を果たした。2012年の選挙でも再選を果たし、現在2期目である。
 
州内の他の部分を含む下院第2選挙区からは、前ホノルル市議会議員のトゥルシ・ガダードが選出されている。ガダードは、上院に転出した[[メイジー・ヒロノ]]に代わり、2012年11月6日の選挙に出馬・当選し、現在1期目である。ガダードは、連邦議会初のサモア系かつ[[ヒンドゥー教|ヒンドゥー教徒]]の議員である。また、ハワイ州の陸軍州兵として[[イラク]]に従軍した経験があり、同じく2012年の選挙で初当選した[[:en:Tammy Duckworth|タミー・ダックワース]]と並び、戦闘地域での任務経験がある女性連邦議会議員となっている。
 
==== 上院 ====
上院議員には、現在[[:en:Brian Schatz|ブライアン・シャーツ]]と[[メイジー・ヒロノ]]の2人が選出されている。
 
ハワイ州では、日系の[[ダニエル・イノウエ]]が先任上院議員として、1963年1月3日から約50年にわたり同職を務めていた。イノウエは、2010年6月には[[ロバート・バード]]上院議員の死去に伴い上院の最先任上院議員となり、上院多数派の最長老に与えられる[[アメリカ合衆国上院仮議長]]を務めていたが、2012年12月17日に逝去した。2012年11月6日の選挙では、現職だった[[ダニエル・アカカ]]の引退に伴い後継として出馬した[[福島県]]生まれの日本人移民メイジー・ヒロノが当選し、イノウエ議員が存命であれば2013年1月からハワイ州の上院議員はすべて日系で占められるはずであったが、同議員逝去に伴い立ち消えとなった。
 
イノウエ議員の後継には、アバクロンビー州知事の下で副知事を務めていたブライアン・シャーツが指名され、2012年12月26日付で就任した。イノウエ議員の任期は本来[[2017年]]1月([[2016年]]改選)までであったが、[[2014年]]の中間選挙にあわせて補欠選挙が実施されることになっている。
 
==== その他 ====
ハワイ州にある連邦政府機関はアロハタワーとホノルル港に近いプリンス・クヒオ連邦政府ビルに入っている。同ビルには[[連邦捜査局]](FBI)、[[アメリカ合衆国内国歳入庁|国税庁]](IRS)、および[[アメリカ合衆国シークレットサービス]]が事務所を構えており、[[アメリカ合衆国連邦裁判所|ハワイ州連邦地方裁判所]]やハワイ地区連邦検察局も入居している。
 
==== 国政選挙 ====
{|class="wikitable" style="float:right;margin:1em;font-size:85%;"
|+ '''大統領選挙の結果'''
|- style="background:lightgrey;"
! 年
! [[共和党 (アメリカ)|共和党]]
! [[民主党 (アメリカ)|民主党]]
|-
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[2016年アメリカ合衆国大統領選挙|2016年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|29.44% ''128,847
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''60.98%''' ''266,891
|-
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[2012年アメリカ合衆国大統領選挙|2012年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|27.84% ''121,015
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''70.55%''' ''306,658
|-
 
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[2008年アメリカ合衆国大統領選挙|2008年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|26.58% ''120,446
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''71.85%''' ''325,588
|-
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[2004年アメリカ合衆国大統領選挙|2004年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|45.26% ''194,191
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''54.01%''' ''231,708
|-
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[2000年アメリカ合衆国大統領選挙|2000年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|37.46% ''137,845
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''55.79%''' ''205,286
|-
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[1996年アメリカ合衆国大統領選挙|1996年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|31.64% ''113,943
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''56.93%''' ''205,012
|-
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[1992年アメリカ合衆国大統領選挙|1992年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|36.70% ''136,822
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''48.09%''' ''179,310
|-
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[1988年アメリカ合衆国大統領選挙|1988年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|44.75% ''158,625
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''54.27%''' ''192,364
|-
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|[[1984年アメリカ合衆国大統領選挙|1984年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|'''55.10%''' ''185,050
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|43.82% ''147,154
|-
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[1980年アメリカ合衆国大統領選挙|1980年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|42.90% ''130,112
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''44.80%''' ''135,879
|-
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[1976年アメリカ合衆国大統領選挙|1976年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|48.06% ''140,003
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''50.59%''' ''147,375
|-
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|[[1972年アメリカ合衆国大統領選挙|1972年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|'''62.48%''' ''168,865
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|37.52% ''101,409
|-
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[1968年アメリカ合衆国大統領選挙|1968年]]
|style="text-align:center;background:#fff3f3;"|38.70% ''91,425
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''59.83%''' ''141,324
|-
|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[1964年アメリカ合衆国大統領選挙|1964年]]
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|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''78.76%''' ''163,249
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|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|[[1960年アメリカ合衆国大統領選挙|1960年]]
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|style="text-align:center;background:#f0f0ff;"|'''50.03%''' ''92,410
|}
ハワイ州は直近14回のアメリカ合衆国大統領選挙のうち12回を民主党支持とした。共和党を支持したのは1972年([[リチャード・ニクソン]]の2期目)と1984年([[ロナルド・レーガン]]の2期目)である。2004年の場合、民主党候補の[[ジョン・フォーブズ・ケリー|ジョン・ケリー]]が有効投票総数の54%を得て、対立候補共和党の[[ジョージ・W・ブッシュ]]に9%と差を付けてハワイ州の選挙人4人を獲得した。州内5郡全てが民主党候補を支持した。1964年にはハワイ州生まれのハイラム・フォンが共和党候補者指名を求めた。また1972年には同じくパッチー・ミンクがオレゴン州予備選に出馬した。
 
ホノルル生まれの第44代アメリカ合衆国大統領[[バラク・オバマ]]は、当時[[イリノイ州]]選出の[[アメリカ合衆国上院]]議員であり、2008年の選挙で大統領に当選した。2008年2月19日に開かれた民主党ハワイ州党員集会では76%の票を得て候補指名された。オバマは主要政党の候補者として指名を求めたハワイ出身者としては3人目であり、初の党指名候補になった<ref>{{Citation|last=Rudin|first=Ken|url=http://www.npr.org/blogs/politicaljunkie/2009/12/todays_junkie_segment_on_totn_5.html|title=NPR's '&#39;Political Junkie'&#39;, 23 December 2009, accessed 30 December 2009|publisher=Npr.org|date=December 23, 2009|accessdate=May 15, 2010}}</ref><ref>{{Citation|author=Heard on Tell Me More|url=http://www.npr.org/templates/transcript/transcript.php?storyId=96126355|title=Asian Writer Ponders First Asian President Too|publisher=Npr.org|date=October 29, 2008|accessdate=May 15, 2010}}</ref>。
 
=== 祝日 ===
現在アメリカ合衆国の版図となっている地域では唯一、西洋人にも認知された王朝が成立しており、それをアメリカが強制的に併合したこと、また現在の50州の中で最後に立州されたことという歴史的背景もあり、連邦政府が定める祝日([[アメリカ合衆国#祝祭日|アメリカ合衆国の祝日]]の項目参照)とは別に、下記の祝日が州独自に定められている。 <ref> [http://dhrd.hawaii.gov/state-observed-holidays/ ハワイ州の祝日(ハワイ州政府)] (英語) </ref>
 
*[[クヒオ・デー|プリンス・クヒオ誕生日]] - 通称クヒオ・デー([[3月26日]])
*[[聖金曜日|グッド・フライデー]]
*[[カメハメハ・デー|カメハメハ一世誕生日]] - 通称カメハメハ・デー([[6月11日]])
*[[ステートフッド・デー (ハワイ)|ステートフッド・デー]]またはアドミッション・デー - 通称ステートフッド・デー(8月第3金曜)
 
なお、ステートフッド・デー([[1959年]]にハワイが[[準州#過去|準州]]から[[州]]に昇格した記念日)が祝日とされる代わりに、連邦の祝日であるコロンブス・デー(10月第2月曜)を、ハワイ州政府では祝日とみなしていない。
 
== 経済 ==
ハワイ州の経済史は主たる産業が移り変わってきたことが特徴である。すなわち[[白檀]]材<ref>[http://www.hawaiihistory.org/index.cfm?fuseaction=ig.page&PageID=274 Hawaii sandalwood trade].</ref>、[[捕鯨]]<ref>[http://www.hawaiihistory.org/index.cfm?fuseaction=ig.page&PageID=287 Whaling in Hawaii].</ref>、[[サトウキビ]]、[[パイナップル]]、[[軍需]]、観光および教育である。1959年以降は[[観光業]]が最大産業であり、1997年では州内総生産の24.3%を占めている。
 
=== 初期の経済 ===
かつてハワイ州の経済は「ビッグ・ファイブ」(''[[:en:Big Five (Hawaii)|Big Five]]'')と呼ばれる、大手[[砂糖]]会社を筆頭とする複合企業群によって支えられていた。これらの企業群は[[20世紀]]初頭に台頭し、[[1960年代]]に至るまでハワイ州の政治・経済を牛耳ってきた。ビッグ・ファイブとは、[[アレクサンダー・アンド・ボールドウィン]]([[:en:Alexander & Baldwin|Alexander & Baldwin]])、[[キャッスル・アンド・クック]]([[:en:Castle & Cooke|Castle & Cooke]])、[[C・ブリュワー]]([[:en:C. Brewer & Co.|C. Brewer]])、[[シーオ・H・デイビーズ]]([[:en:Theo H. Davies & Co.|Theo H. Davies]])、[[アムファック]]([[:en:Amfac, Inc.|Amfac]])である。
 
しかし、[[1970年代]]に入り砂糖の[[プランテーション]]が次々に閉鎖されると、これらビッグ・ファイブの傘下にあった企業は中核の本部を除いては他州の企業に買収・併合されていった。
 
=== 現代の産業一般 ===
{{also|ハワイにおけるコーヒー生産}}
2007年のハワイ州の州内総生産は583.07億ドル(約5兆円)である<ref>{{cite web |url=http://www.bea.gov/regional/gsp/ |title=Gross Domestic Product by State |accessdate=2015-9-10 |publisher=Bureau of Economic Analysis |archivedate=2008年9月16日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080916011142/http://bea.gov/regional/gsp/ |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。[[滋賀県]](約6兆円)とほぼ同じ経済規模である。
 
現在は軍需、[[観光]]、[[農業]]が3本柱であるが、農業についてはかつての隆盛からすると寂れたと言って過言ではない。但し、[[パイナップル]]生産については、かつて[[ラナイ島]]単独で全米の生産量の90%、全世界生産量の75%を産出していたほどであり、ハワイ島の[[コナコーヒー]](全米50州唯一のコーヒー産地)と並ぶ代表的産物である。
 
軍需については、州内に数多くの[[軍事基地]]を抱え、軍や関連産業による経済への影響は計り知れない。2009年、アメリカ軍はハワイ州で122億ドルを消費したが、これは国内予算の18%に相当した。アメリカ合衆国国防総省の人員75,000人が州内に住んでいる<ref>Associated Press, "[http://www.navytimes.com/news/2011/06/ap-military-spending-strong-in-hawaii-060111/ Study:Military spent $12B in Hawaii in 2009]", ''Military Times'', June 1, 2011.</ref>。
 
観光については、年間6,982,425人、うち[[アメリカ合衆国|アメリカ]]国内からが4,592,650人、国外からは2,389,775人、そのうち日本からは年間1,239,481人(いずれも[[2010年]]。[http://hawaii.gov/dbedt/info/visitor-stats/tourism/2010-highlights.xls 州政府経済局統計])が訪れる、国際的観光地であり、軍需と並びハワイ州の[[経済]]の屋台骨と言っても過言ではない。
 
[[離島]]であり、工業製品のほとんど、また燃料の全てを米本土からの[[輸入]]に頼る経済構造になっているため、平均物価は州単位では全米一高く、全米平均のおよそ1.5倍に相当する(2位は[[ニュージャージー州]]の1.25倍)が、その一方で、平均年収は全米平均とほぼ同程度であるため、[[可処分所得]]は全米平均以下と言える
[[ファイル:Dockhawaii.jpg|thumb|left|235px|ハワイ州の積出港]]
 
ハワイ州からの輸出品としては食品や衣料品がある。しかし例えばアメリカ合衆国西海岸であってもかなりの輸送距離があるためにハワイ州の経済に占める役割は小さい。輸出食品にはコーヒー、マカダミアナッツ、パイナップル、家畜および[[サトウキビ]]がある。ハワイ農業統計局に拠れば2002年の農産物売上高は3億7,090万ドルであり、パイナップルは1億60万ドル、サトウキビは6,430万ドルだった。ただし、サトウキビ栽培はマウイ島の[[プウネネ]]だけに[[アレクサンダー&ボールドウィン砂糖博物館|アレクサンダー&ボールドウィン]]の農場が唯一残っていたが、2016年12月で廃業して、同時にハワイでの商用サトウキビ栽培は途絶えた。 <ref> 雑誌『Hana Hou!』 Dec. 2016/Jan. 2017, pp. 110-131, "Final Harvest: Sugar's last days in the Islands" </ref>
 
ハワイ州の課税は比較的重い。2003年、一人当たり税徴収額は2,838ドルとなり、全米50州の中で最高だった。これは教育、健康管理および公共事業が全て州によって行われることに起因しており、他州では地方政府が担当している。
 
数多い観光客は消費税やホテル客室税を払うことによってハワイ州の税収入に貢献している。つまり全ての税収が住民から徴収されているわけではない。しかし企業経営者は税負担が重いので、高い物価と、取引には有効的でない風土という認識を作っていると見なしている<ref>[http://starbulletin.com/2004/05/21/news/story1.html Honolulu Star-Bulletin Hawaii News].</ref>。
 
ハワイ州はガス・キャップ法(排出ガス規制法)によってガソリン価格を規制する数少ない州の1つである。石油会社の利益はアメリカ合衆国本土と比較されて監視されているので、この法律によって州内ガソリン価格は本土と同じにされている。この法は[[ハリケーン・カトリーナ]]で価格が変動した2005年9月に効力を発揮したが、2006年4月には棚上げされた。
 
現在経済を産業別に会社名なども記述して続けると、まずマスコミ関係の[[新聞]]業界では、[[オアフ島]]で発行されている『[[ホノルル・スター・アドバタイザー]]』がハワイ州の代表的新聞で、全島で読まれている。これ以外に各島でも地元紙が発行されていて、例えば[[ハワイ島]]では『[[ウェスト・ハワイ・トゥデイ]]』と『[[ハワイ・トリビューン・ヘラルド]]』である。[[経済]]関係の新聞では、『[[パシフィック・ビジネスニューズ]]』がある。全米をカバーする[[アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー|ABC]]/[[CBS]]/[[NBC]]などの商業[[テレビ]]ネットワークおよび「[[KHET|PBSハワイ]]」[[公共放送サービス]]、全島をカバーする[[ハワイ・パブリック・ラジオ]]および各島の[[ラジオ]]放送局などがある。
 
[[金融]]関係では、ハワイ州に本部がある[[バンク・オブ・ハワイ]]、[[ファースト・ハワイアン・バンク]]、[[セントラル・パシフィック・バンク]]、[[アメリカンセービング銀行]]、各種[[信用組合]]([[ハワイ州連邦信用組合]]、[[ハワイコミュニティー連邦信用組合]]など)などの[[銀行]]は州内各地に[[支店]]も多く、個人・企業相手に営業をしている。[[日本の銀行一覧#普通銀行|邦銀]]も含めて、ハワイ州以外に本部がある銀行はホノルルに集中していて、企業相手をおもな事業としている。
 
[[エネルギー]]供給分野では、[[電力]]は[[ハワイ電力工業]]がほぼ全島をカバーしており、[[ガソリン]]は[[アロハ石油]]、[[シェル石油]]、[[シェブロン]]、[[76 (フィリップス66)#ハワイ州では|76]]、[[テソロ石油]]などの[[石油]]販売会社、[[コストコ]]などの量販店の[[ガソリンスタンド]]で行われている。[[燃料ガス|ガス]]は[[ハワイガス]]により配布されている。流通関係では、全米チェーンの[[ウォルマート]]、[[セーフウェイ]]など以外に、地元資本の[[フードランド (ハワイ)|フードランド]]とその子会社Sack 'N Save、[[KTAスーパーストアズ]]などがある。
 
[[輸送|運輸関係]]では[[航空会社|航空産業]]が大きく発達しており、[[ハワイアン航空]]が圧倒的な力を見せているが、全米の主要航空会社および世界の主要航空会社がハワイへ乗り入れている。[[海運]]では[[マトソン社]]が国際海運、[[パシャ・ハワイ]]がハワイと[[アメリカ大陸]]間に、[[ヤング・ブラザーズ・ハワイ]]が[[ハワイ諸島]]間に活躍している。[[通信]]関係では、[[ハワイアン・テルコム]]電話会社、[[チャーター・コミュニケーションズ]]の[[:en:Charter Spectrum|Ocean Spectrum]]通信ケーブル、全米をカバーする[[AT&T]]などの[[携帯電話会社]]がカバーしている。
 
こうした各種産業での大会社のハワイアン航空、モクレレ航空、ハワイ電力工業、[[ハワイアン・テルコム]]、バンク・オブ・ハワイ、ファースト・ハワイアン・バンク、[[ABCストア]]などは[[ホノルル]]に本社を置いて全島業務を展開しており、その他の会社は各島を中心に[[コナビール会社]]、[[ハワイヌイビール会社]]などが活躍している。
 
=== 生活費 ===
ハワイ州、特にホノルルの生活費はアメリカ合衆国の主要都市に比べて極めて高い。しかし、ニューヨーク市と比べれば6.7%、サンフランシスコ市と比べれば3.6%低い<ref>{{cite web |url=http://salary.nytimes.com/costoflivingwizard/layoutscripts/coll_start.asp |title=Cost of Living Wizard |publisher=The New York Times website |accessdate=2015-9-10 |archivedate=2008年9月14日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080914100326/http://salary.nytimes.com/CostOfLivingWizard/layoutscripts/coll_start.asp |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。この数字には「アメリカ合衆国本土以外」の顧客に対して課される旅費や輸送費の増加、販促機会の不足という要素を含めていない可能性がある。オンラインショップの中にはハワイに対する注文に送料を取らないものもあるが<ref>{{cite web |url=http://www.freeshipping.org/category/hawaii-free-shipping-coupons/ |publisher=FreeShipping.org |title=for examples of stores that ship free to Hawaii (Hawaii Free Shipping: Stores That Ship Free to Hawaii) |accessdate=2015-9-10 |archivedate=2011年7月28日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110728165345/http://www.freeshipping.org/category/hawaii-free-shipping-coupons/ |deadurldate=2017年9月 }}</ref>、多くの商店はハワイ州、アラスカ州、[[プエルトリコ]]などの海外領土を商圏の対象から外している。
 
2000年時点で住宅価格の中央値は272,700ドルだったが、全国平均はその半分以下の119,600ドルだった。カリフォルニア州でも211,500ドルであり<ref>[http://www.census.gov/hhes/www/housing/census/historic/values.html Historic Housing Values] on www.census.gov</ref>、ハワイ州は全米で最も住宅価格が高い州である。全米不動産協会の最近の調査では、ホノルルの一戸建て住宅価格中央値を607,600ドル、全米の値を173,200ドルとしている。この年、カリフォルニア州[[シリコンバレー]]で602,000ドルであり、ホノルルは最も住宅価格が高い都市になった<ref>[http://www.realtor.org/research/research/metroprice Metropolitan Median Prices] from the National Association of Realtors(r).</ref>。
 
2018年に発表された全米の世帯別収入調査の結果では、家計のやりくりに苦労している世帯の比率は平均43%と高率であったが、州別ではハワイ州は49%に達し、[[ニューメキシコ州]]や[[カリフォルニア州]]と並んで全米ワーストを記録した<ref>{{Cite web |date= |url= https://www.cnn.co.jp/usa/35119435.html|title= 5100万世帯が日々の生活に苦慮、十分な収入得られず|publisher= CNN|accessdate=2018-05-19}}</ref>。
 
=== ホームレス問題 ===
近年、前述の生活費の高さと特に他の州から移住する[[ホームレス]]が増加し、ワイキキなどの観光地にも溢れかえるなど深刻化しており、2015年10月には非常事態宣言が発令された<ref>{{Cite web |date= |url= http://www.sankei.com/west/news/151029/wst1510290004-n1.html|title= ハワイに“あいりん地区”ができる日 片道切符で飛んで来るホームレス 楽園の「非常事態宣言」|publisher= 産経ニュース|accessdate=2018-09-23}}</ref>。
 
== 教育 ==
{{seealso|ハワイ州教育省}}
 
=== 大学・短期大学 ===
*[[ブリガムヤング大学]]ハワイ校
*[[トランスパシフィックハワイカレッジ]]
*[[シャミナード大学]]
*[[ハワイ・パシフィック大学]]
*[[ユニバーシティー・オブ・ザ・ネイションズ]]コナ校
*[[ハワイ大学システム]]
**[[ハワイ大学マノア校]]
**[[ハワイ大学ウエストオアフ校|ハワイ大学ウエスト・オアフ校]]
**[[ハワイ大学ヒロ校]]
**各島に[[ハワイ大学システム#コミュニティーカレッジ|コミュニティーカレッジ]]([[短期大学]])
*[[ハワイ東海インターナショナルカレッジ]] - [[東海大学]]の海外教育機関の一つ。米国西地区学校・大学協会の認可(アクレディテーション)を受けた短期大学。
 
=== 公立学校 ===
ハワイ州はアメリカ合衆国の州の中で唯一、州全体で統合された教育体系を持っている。意志決定は州教育委員会の14人の委員が行っている。委員会は政策を決定し、州の[[ハワイ州教育省]]を監督する教育監督官を雇用する。教育省は7つの地区に分けられており、4つがオアフ島に、他の3郡に各1つが配されている。
 
教育の中央集権化を行う主な理由は人口の多いオアフ島と人口の少ない諸島との間の格差、さらに収入の格差による影響を無くすことである。アメリカ合衆国本土では公立学校が地方の資産税で運営されている。
 
教育者は英語を話さない移民の子弟と取り組む必要がある。それら子弟の文化は本土のものとは異なっている。
 
公立の小中学校および高校で行われる共通試験(落ち零れ防止法の下で行われている)の成績は全国平均より劣っている。この差は、州教育委員会が全ての資格在る生徒に試験を受けさせ、全ての結果を報告しているからである(例えばテキサス州やミシガン州の場合はそうはしていない)。2005年8月の報告では全州282の学校のうち、185校が数学とリーディングで連邦政府の最低標準に届かなかった<ref>{{Cite web |date=August 18, 2005 |url=http://www.thehawaiichannel.com/education/4870699/detail.html |title=Two-Thirds Of Hawaii Schools Do Not Meet Requirements – Education News Story |4=publisherKITV Honolulu (Thehawaiichannel.com) |accessdate=May 15, 2010 |archivedate=2011年8月7日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20110807154939/http://www.kitv.com/education/4870699/detail.html |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。
 
一方2005年のACTカレッジ・クラス分けテストでは、上級生の成績が全国平均(20.9)より僅かに高い21.9となった<ref>Honolulu Advertiser, August 17, 2005, p.&nbsp;B1</ref>。広く行われているSAT試験では、ハワイ州のカレッジを指向する生徒が数学以外のあらゆる教科で全国平均より低い成績となる傾向がある。
 
=== その他の学校 ===
州内には独立系のイオラニ学校、[[カメハメハ・スクール|カメハメハ学校]]、中部太平洋学校、および[[プナホウ・スクール]]がある。合衆国第2、州内第1の仏教系学校である太平洋仏教徒アカデミーが2003年に開校した。先住民が管理する最初の公立チャータースクールはカヌオカアイナ新世紀チャータースクールである。
 
独立系学校やチャータースクールはその生徒を選別できるが、通常の公立学校は学区内の生徒を全て受け入れなければならない。カメハメハ学校は合衆国内で唯一先祖によって生徒受入の判断基準を設けている学校であり、全米で最も豊かな学校である。資産額は90億ドル以上である。2005年の生徒数は5,398人であり、そのうち8.4%が先住民の子弟である<ref>
{{Cite web |url=http://www.ksbe.edu/pase/pdf/Reports/K-12/05_06_8.pdf |format=PDF |archiveurl=https://www.webcitation.org/5noCEgxNn?url=http://www.ksbe.edu/pase/pdf/Reports/K-12/05_06_8.pdf |archivedate=2010年2月25日 |title=Official Enrollment |last=Ishibasha |first=Koren |date=November 2005 |accessdate=December 2009 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。
 
== 芸術・文化 ==
ハワイの土着文化は[[ポリネシア人#文化・芸術|ポリネシア系]]のものである。ハワイは太平洋中部と南部に拡がる広大なポリネシア三角の北端である。伝統的なハワイ文化は現在でも色濃く残っていて、全島で儀式や伝統行事の再演が行われている。[[ルアウ]](ハワイ式宴会)や[[フラ]]など大きく変化した形態ではあるが、アメリカ合衆国に影響を与えたものもある。
 
ハワイの芸術や文化は、少なからず日本(和)の影響を受けている。(後述)。
 
=== 文学 ===
ハワイに於ける[[文学]]は、[[ハワイ先住民]]が[[文字]]をもたず、[[口承文学]]として伝えられてきて、[[19世紀]]に欧米人の[[宣教師]]が文字を伝えてから文章化された『''[[クムリポ]]''』などがその代表的なものである。その後[[マーク・トゥエイン]]の『[[ハワイ通信]]』、[[イザベラ・バード]]の『ハワイ紀行』、最近は[[ジェームズ・ミッチェナー]]の『[[ハワイ (小説)|ハワイ]]』、[[ポール・セロー]]の『ホテル・ホノルル』などのような、[[ハワイ諸島]]を舞台とし有名になった[[ノンフィクション]]作品・[[フィクション]]作品を「ハワイ文学」と呼称されていたが、近年はハワイ出身の作家による作品を指して呼称するように、その定義は変化してきた<ref name="lp42">『ハワイ』(ロンリープラネット、ISBN 4-8401-1421-8、2005年、p.42)</ref>。
 
バンブー・リッジ・プレス社が出版する季刊誌''[[ボンバーリッジ]]''は、地元現代作家の作品を掲載した文学誌で、[[1998年]]に[[アメリカ文学賞]]を受賞した''Nora Okja Keller''、[[1993年]]に[[プッシュカート賞]]を受賞した''[[ルイス・アン・ヤマナカ]]''など、注目を集める作家が多数輩出されている<ref name="lp42"/>。
 
=== 音楽と舞踏 ===
ハワイには、古代から継承された芸能として[[メレ]]と[[フラ]]がある。[[多神教]]だった古代のハワイ人が[[祭祀]]として、またハワイ人は以前は[[文字]]を持たなかったため、歴史の[[口頭伝承]]の一環として行なっていた歌と踊りである。
 
メレはハワイ人の神への祈りである。[[ハワイの音楽]]は伝統音楽やポップスなど豊かに発展してきた中、20世紀に創始された土着音楽として、[[ハワイの音楽|ハワイアン・ポップス]]がある。この音楽は[[スラックキーギター]]や、西洋風の[[ファルセット#ポピュラー音楽への応用例|裏声]]など、欧米からもたらされたものであるが、現在ではハワイを代表する芸能の一つとして広く愛好されている。ハワイ独特の楽器として知られる[[ウクレレ]]は、[[19世紀]]に[[ポルトガル]][[移民]]が持ち込んだ楽器が原型と言われている。ウクレレの日(ukulele day in hawai'i)は2月13日。
 
フラには古代の形式に近い[[フラ・カヒコ]](古典フラ)と、ハワイ人などの現代のポップ音楽を大幅に取り入れた[[フラ・アウアナ]](現代フラ)に分けられる。フラ・アウアナはウクレレなどの演奏にあわせて踊られるが、フラ・カヒコにおいては歌あるいは[[イプヘケ|イプ]]([[瓢箪]])や[[太鼓]]などの[[打楽器]]のみを用いる。
 
毎年[[戦没将兵追悼記念日|メモリアル・デー]]の[[週末]]には[[オアフ島]]・[[ホノルル]]でハワイ音楽の年間最優秀者が[[ナ・ホク・ハノハノ賞]]で表彰される。また、[[イースター]]の時期には、[[ハワイ島]]の[[ヒロ (ハワイ島)|ヒロ]]で、「[[フラ]]のオリンピック」とも呼ばれる競技会・[[メリー・モナーク・フェスティヴァル|メリーモナークフェスティバル]]が行われる<ref>{{Cite web |url=http://the.honoluluadvertiser.com/current/il/merriemonarch05 |title=Merrie Monarch Festival 2005 |publisher=The Honolulu Advertiser |accessdate=May 15, 2010 |archivedate=2009年10月5日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20091005224410/http://the.honoluluadvertiser.com/current/il/merriemonarch05 |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。日本はハワイ音楽も舞踏も盛んな国で、毎年のナ・ホク・ハノハノ賞受賞者とメリー・モナーク・フェスティヴァルの優秀ダンサーを招いて、9月に「[[ナ・ヒヴァヒヴァ・ハワイ・フェスティバル|フェスティバル・ナ・ヒヴァヒヴァ・ハワイ]]」が開催される。 <ref> [http://nahiwa.com フェスティバル・ナ・ヒヴァヒヴァ・ハワイ] </ref>
 
州歌は『[[ハワイ・ポノイ]]』。他に『[[ハワイ・アロハ]]』も広く愛されており、1976年に行われた[[ホクレア|ホクレア号]]の最初のタヒチ航海では、出航の儀式でこの歌が歌われた。
 
=== アロハシャツ ===
[[アロハシャツ]]の由来については諸説あるが、{{要出典範囲|date=2013年4月|[[日本人]]が持ち込んだ[[和服]]の布地を転用したのが由来という説が有力である}}。なお、ハワイでは[[アロハシャツ]]は男性の正装とみなされ、州議会や公式の場でもアロハシャツ着用という姿をしばしば目にし、オフィス街であってもスーツ姿はさほど多くはない。ちなみに観光ガイドによれば、ハワイ内においてある程度格式あるレストランでも、アロハシャツ着用であれば正装として認められることが記されている({{独自研究範囲|date=2013年4月|これは観光客がラフな服装でフォーマルな場所であるレストランで食事をすることを戒めた内容でもある}})。
 
=== 食文化 ===
[[食文化]]については、メキシコ人や東南アジア人、白人など地域外からの[[移民]]も極めて多い州らしく、各国からの移民が持ち込んだ多様な食文化が見られる。大皿に様々なオカズを並べて食べる「ミックスプレート([[プレートランチ]])」は、プランテーション農業時代に、各地の移民が持ち寄った食べ物をみなで分け合った名残である。
 
生魚の切り身を使った「[[ポキ]]」と呼ばれる料理がハワイ名物として知られる他、「パシフィック・リム・クイジーヌ」と呼ばれる、日本料理の技法やフランス料理の技法をもとに地元の食材を調理した料理も考案され、人気を集めている。近年では伝統的なポリネシアの食文化も健康の面から見直されており、「[[ポイ (料理)|ポイ]]」と呼ばれる[[タロイモ]]の[[ペースト]]があちこちで売られている。
 
特に人数の多かった日本人が持ち込んだ[[和食]]の影響は大きく、「Bento(弁当)」、「Shoyu(醤油)」、 「Teriyaki(照り焼き)」、 「Musubi(むすび)、([[おにぎり]]の意)」など、[[日本語]]がそのまま現地語化したものも数多くある。ハワイに日本食が息づいていることは、第二次世界大戦の終戦直後に「[[ララ物資]]」を経由して、ハワイ産の醤油や味噌が日本へ贈られたことからも窺い知れる。
 
2010年代後半から[[広東住血線虫症]]の患者が発生する傾向にあり、衛生当局は[[果物]]や[[野菜]]、特に葉物野菜は流水で洗ってから食べるよう勧告している<ref>{{Cite web |date= 2019-05-28|url=https://www.cnn.co.jp/usa/35137595.html |title=観光客など3人が寄生虫に感染、ハワイ島で今年5人目 |publisher=CNN |accessdate=2019-06-10}}</ref>。
 
=== 海洋文化 ===
[[サーフィン]]はハワイが発祥の地とされており、古くは[[デューク・カハナモク]]、近年では[[アンディ・アイアンズ]]、[[ジョン・ジョン・フローレンス]]などの名サーファーを輩出している。またハワイは1980年代以降、リモート・オセアニア海域各地で盛んになった航海カヌー文化復興運動でも主導的な役割を果たした。特に1975年に建造された[[航海カヌー]]「[[ホクレア]]」と、航法器具を一切使用しない推測航法技術を復活させた[[ナイノア・トンプソン]]の活躍は広く知られている。
 
[[2018年]][[7月3日]]、[[サンゴ礁]]保護のため[[サンゴ]]の白化など有害性が認められるとして、[[紫外線]]吸収剤である[[オキシベンゾン]]と[[オクチノキサート]]が含まれる日焼け止め剤の販売と流通を禁じる法案に知事が署名した。2021年1月1日より発効される。<ref name="sankeibiz">{{Cite web|url=https://www.sankeibiz.jp/macro/news/180704/mcb1807041608025-n1.htm|title=SankeiBiz - ハワイ、2021年から日焼け止め禁止 サンゴ礁の保護が理由 2018.7.4 16:08|accessdate=2018-7-4}}</ref>
 
=== ロミロミ ===
[[ロミロミ]]は、古代ハワイアンの医療として発達し、現代のリラクゼーションとしてアンティ・マーガレットがはじめて世に紹介した。
 
=== 劇場 ===
ハワイには歴史的な「[[ハワイ・シアター]]」([[:en:Hawaii Theatre|Hawaii Theatre]])、現代的な「[[ブレイズデル・センター]]」([[:en:Neal S. Blaisdell Center|Neal S. Blaisdell Center]])などがある。環太平洋の映画界では有名になったハワイ国際映画祭が開かれている。ホノルルでは昔から[[LGBT]]の映画祭であるレインボウ映画祭も開かれている<ref>{{Citation|url=http://archives.starbulletin.com/2001/05/29/features/index.html|title=Honolulu Star-Bulletin Features|publisher=Archives.starbulletin.com|date=May 29, 2001|accessdate=May 15, 2010}}</ref>。
 
=== 美術館・博物館 ===
ホノルルには[[ビショップ博物館]]、[[ホノルル美術館]]などがあり、その他の博物館、美術館などが各島にある。
 
=== オーケストラなど ===
*[[ハワイ・シンフォニー]]([[:en:Hawaii Symphony|Hawaii Symphony]])
 
=== スポーツチーム ===
立地的に、[[北米4大プロスポーツリーグ]] ([[NFL]]、[[NBA]]、[[メジャーリーグベースボール|MLB]]、[[ナショナルホッケーリーグ|NHL]]) のチームが存在した事は一度もない。但し[[1980年]]から[[2009年]]まで毎年2月、NFLが、オールスターゲームに相当する[[プロボウル]]を、[[スーパーボウル]]の翌週に[[アロハ・スタジアム]]で行っていた。
 
なおメジャースポーツではないが、NFLのオフシーズンに行われる[[アリーナフットボール]]のプロチーム、ハワイ・アイランダーズがある。大学スポーツ界では、州内では[[ハワイ大学システム|ハワイ大学]]が最有力であり、全米ランク2位になった事のある[[バレーボール]]チームや、全米ベスト25に入ったことのある[[アメリカン・フットボール]]チームが有名である。また以前、[[オアフ島]]北東部にあるブリガムヤング大学ハワイ校には、[[2004年]]に[[日本人]]として初めてNBAでプレーした[[田臥勇太]]が在籍していた。
 
=== 史跡 ===
*[[ホノウリウリ抑留キャンプ]](国定史跡)<ref>{{cite news |url=http://www.yomiuri.co.jp/world/20150220-OYT1T50053.html |title=「地獄谷」日系人の強制収容所、国定史跡に |date=2015-2-20 |archivedate=2015年2月20日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20150220105934/http://www.yomiuri.co.jp/world/20150220-OYT1T50053.html |publisher=[[読売新聞]] |deadurldate=2017年9月 }}</ref>。
 
== ネイション・オブ・ハワイ ==
ハワイ国独立主権国家プウホヌア・オ・ワイマナロ・ヴィレッジ。1993年、ハワイ王国侵略謝罪法案によってネイティブハワイアンにワイマナロの55エーカーの土地が返還され、ハワイ独立自治国が誕生した
<ref>{{cite web|url=http://landofaloha.net/|title=ハワイ国独立主権国|publisher=|date=2017-11-19|accessdate=2017-11-19}}</ref>。
 
== 日本との関わり ==
[[日系人]]が多いこと、アメリカ合衆国以外からの[[観光客]]数国別1位であること、またかつては[[大相撲]]の力士([[高見山大五郎]]、[[小錦八十吉 (6代)|小錦八十吉]]、[[曙太郎]]、[[武蔵丸光洋]])を輩出したことなどもあり<ref>外国出身力士としては[[モンゴル国|モンゴル]]に次いで2番目に多い</ref>、経済的、文化的にも日本とのつながりは強い。
 
ハワイ州が全米50番目の州となった[[1959年]]([[昭和]]34年)に開業したショッピングセンター、[[アラモアナセンター]]には開業当初から[[東急グループ]]傘下のデパート・[[白木屋 (デパート)|白木屋]]が出店、ハワイ州議会は東急と白木屋による投資を賞賛する決議を行った<ref name="alamo">アラモアナ・センター 『リゾートR01 ワイキキ&オアフ島』 ダイヤモンド・ビッグ社 2010年12月発行改訂第11版 p50</ref>。
 
1970年代後半以降には日本人の海外旅行の定番となったハワイ旅行であるが、当初は高嶺の花であり[[1964年]](昭和39年)4月1日の海外旅行自由化の1週間後に出発した7泊9日の戦後初ツアーの費用は364,000円(大卒の初任給約2万円のころ)であった<ref>『読売新聞』2010年8月27日夕刊、3面</ref>。しかし同年には[[JTB|日本交通公社]](現在のJTB)がハワイに支店を開設、翌[[1965年]](昭和40年)には日本初の[[パッケージツアー]]「[[ジャルパック]]」が登場するなど、現在に通じる日本人のハワイ観光の基礎は準備された<ref name="diamond">『リゾートR01 ワイキキ&オアフ島』 ダイヤモンド・ビッグ社 2010年12月発行改訂第11版 p36</ref>。
 
また、[[小佐野賢治]]率いる[[国際興業]]は早くからハワイの観光資源に注目、日本人による海外旅行が自由化される前年の[[1963年]](昭和38年)の時点で[[ロイヤル・ハワイアン]]、[[モアナ・サーフライダー・ウェスティン・リゾート&スパ|モアナ・サーフライダー]]、[[シェラトン・プリンセス・カイウラニ]]といったワイキキの名門ホテルを買収している。それでも当時の日本人にとってのハワイは憧れの地であり、1960年代のテレビ番組『[[アップダウンクイズ]]』(毎日放送)では賞品として「夢のハワイ旅行」が謳われていたほか、[[1961年]](昭和36年)に寿屋(現在の[[サントリー]])がはじめたCMも『[[トリスを飲んでHawaiiへ行こう!]]』というものであった<ref name="diamond"/>。
 
小売業では[[1972年]](昭和47年)、[[横浜岡田屋]]がワイキキに店舗を開設したほか、[[1974年]](昭和49年)には[[シェラトン・ワイキキ]]も国際興業によって買収された<ref name="diamond"/>。[[1982年]](昭和57年)には[[ダイエー]]が[[アラモアナセンター]]とそれに隣接する不動産を取得し、[[バブル期]]におけるハワイ投資ブームの先鞭をつけた<ref name="alamo"/>。[[1986年]](昭和61年)には[[麻布建物]]が[[ハイアットリージェンシー]]・ワイキキを買収、バブル期にはワイキキのホテルの90%以上、ハワイの民間ゴルフ場の大部分が日系企業の所有となるに及んだ<ref name="diamond"/>。一方で日系企業による買い漁りは住宅や宅地にまで及んで不動産価格が高騰、また日系[[ウエディング|ウエディング産業]]の進出に伴って本物の[[教会 (キリスト教)|教会]]までもが買収の対象になるに至っては現地住民の顰蹙を買った<ref name="diamond"/>。
 
ハワイ州を訪れる日本人観光客も増加を続け、[[1988年]](昭和63年)12月のアメリカ合衆国の観光ビザ免除以降増加に拍車がかかり、円高もあって[[1997年]]([[平成]]9年)には年間約222万人とピークを迎えた。
 
その後、日本人観光客は減り、[[2001年]](平成13年)の[[アメリカ同時多発テロ事件]]、[[2003年]](平成15年)の[[SARS]]流行などの影響でさらに減少、近年の原油高による燃油サーチャージ導入も追い打ちをかけ、[[2008年]](平成20年)1年間の日本人観光客数はピーク時のおよそ半分の年間116万人強程度となり、観光ビザ免除制度が導入されて以来最少となった。
 
しかし現在<!--すぐ古くなる表現は使わない-->も、日本とハワイには1日に11便から12便が運行されており、依然として多くの日本人観光客が訪れている。
 
「[[KZOO]]」という在留者・旅行者向けに日本語で放送を行うラジオ局、新聞「ハワイ報知」([[静岡放送]]の子会社。読売系の[[スポーツ報知]]とは無関係)も存在する。テレビ放送は「KIKU-TV」で日本の番組が一部放送されるほか、地元のケーブルテレビを通じて「NGN(Nippon Gorlden Network)」を受信することで、[[テレビジャパン]]をはじめとする日本の放送が視聴できる。かつては、「KOHO」や「KJPN」という日本語ラジオ局も存在していたが、前者は20世紀末、後者は2007年までに放送を終えている。
 
日本人バンド[[TUBE]]は、[[2000年]][[6月1日]]にデビュー15周年を迎えた際、[[アロハスタジアム]]でアジア人として初めてライブを行った。ハワイ州はそのライブの成功を記念し、彼らが多くのCDジャケット等の撮影地にもロケ地としても使用されているためもあって、6月1日を[[TUBE DAY]]と定めた。
 
日本の[[特撮]][[番組]]である『[[人造人間キカイダー]]』、『[[キカイダー01]]』は1973年にハワイで初放送されて以来、現在も大変な人気を持つ。2002年4月12日にはハワイ州知事によって4月12日が「ジェネレーション・キカイダーDAY」に制定され、2007年5月19日には[[マウイ島]][[市長]]によって5月19日が「キカイダー・ブラザーズDAY」に制定されるなど大きな話題となった。
 
毎年4月または5月に、〔[[カワイイ☆コン]]〕という[[アニメコンベンション]]がハワイ・コンベンション・センターにて開催されている。
 
かつては日本の[[プロ野球]]チームのキャンプ地になる事も多かったが、現在州内でキャンプを行うチームはない。これに代わり、[[2005年]](平成17年)には、[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]][[日本プロサッカーリーグ#Jリーグ ディビジョン2 (J2)|J2]]の[[ザスパクサツ群馬|ザスパ草津]]と[[横浜FC]]がキャンプを行ったほか、[[2008年]]には[[パンパシフィックチャンピオンシップ2008]]が[[アロハ・スタジアム]]で開催された関係で[[ガンバ大阪]]がキャンプを行った。
 
2014年9月19日、20日、男性アイドルグループ「嵐」が15周年記念ライブARASHI BLAST in Hawaiiをオアフ島・コオリナの特設会場で行った。このライブはハワイ州が招聘したことで実現した。また、ハワイ州は9月19日をARASHI DAYと定めた。
 
=== 日本の姉妹都市 ===
{|class="wikitable" cellpadding="5" cellspacing="0"
|+ ハワイと日本の姉妹都市
|-
|{{Flagicon|福岡県}}[[福岡県]]||ハワイ州||[[1981年]](昭和56年)
|-
|{{Flagicon|沖縄県}}[[沖縄県]]||ハワイ州||[[1985年]](昭和60年)
|-
|{{Flagicon|広島県}}[[広島県]]||ハワイ州||[[1997年]](平成9年)
|-
|{{Flagicon|愛媛県}}[[愛媛県]]||ハワイ州||[[2003年]](平成15年)
|-
|{{Flagicon|北海道}}[[北海道]]||ハワイ州||[[2017年]](平成29年)<ref> [http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0397814.html 道、ハワイ州と提携調印 多分野で交流深化] </ref>
|-
|{{Flagicon|広島県}}[[広島県]][[広島市]]||[[ホノルル郡]][[ホノルル市]]||[[1959年]](昭和34年)
|-
|{{Flagicon|沖縄県}}沖縄県[[那覇市]]||ホノルル郡ホノルル市||[[1961年]](昭和36年)
|-
|{{Flagicon|大分県}}[[大分県]][[佐伯市]]||ホノルル郡ホノルル市||[[2003年]](平成15年)
|-
|{{Flagicon|愛媛県}}愛媛県[[宇和島市]]||ホノルル郡ホノルル市||[[2004年]](平成16年)
|-
|{{Flagicon|新潟県}}[[新潟県]][[長岡市]]||ホノルル郡ホノルル市||[[2012年]](平成24年)
|-
|{{Flagicon|神奈川県}}[[神奈川県]][[茅ヶ崎市]]||ホノルル郡ホノルル市||[[2014年]](平成26年)
|-
|{{Flagicon|鳥取県}}[[鳥取県]][[東伯郡]][[湯梨浜町]]||[[ハワイ郡]]||[[1996年]](平成8年)
|-
|{{Flagicon|群馬県}}[[群馬県]][[渋川市]]||ハワイ郡||[[1997年]](平成9年)
|-
|{{Flagicon|兵庫県}}[[兵庫県]][[洲本市]]||ハワイ郡||[[2000年]](平成12年)
|-
|{{Flagicon|東京都}}東京都[[大島町]]||ハワイ郡[[ヒロ (ハワイ州)|ヒロ市]]||[[1962年]](昭和37年)
|-
|{{Flagicon|沖縄県}}沖縄県[[名護市]]||ハワイ郡ヒロ市||[[1986年]](昭和61年)
|-
|{{Flagicon|山口県}}[[山口県]][[大島郡 (山口県)|大島郡]][[周防大島町]]||[[カウアイ郡]]||[[1963年]](昭和38年)
|-
|{{Flagicon|滋賀県}}[[滋賀県]][[守山市]]||カウアイ郡||[[1975年]](昭和50年)
|-
|{{Flagicon|沖縄県}}[[沖縄県]][[石垣市]]||カウアイ郡||[[1999年]](平成11年)
|-
|{{Flagicon|福島県}}[[福島県]][[いわき市]]||カウアイ郡||[[2011年]](平成23年)
|-
|{{Flagicon|東京都}}[[東京都]][[八丈町]]||[[マウイ郡 (ハワイ州)|マウイ郡]]||[[1964年]](昭和39年)
|-
|{{Flagicon|沖縄県}}[[沖縄県]][[宮古島市]]||マウイ郡||[[1965年]](昭和40年)
|}
<ref>[http://www.honolulu.us.emb-japan.go.jp/jp/yoran2015.4.pdf 「ハワイ要覧」]</ref>
 
== その他 ==
=== ハワイの象徴など ===
*ハワイの花 - 黄色のハワイ・[[フヨウ属|ハイビスカス]]
*ハワイの鳥 - [[ハワイガン|ネネ]]
*ハワイの木 - [[ククイ]]
*ハワイの魚 - [[タスキモンガラ|フムフム・ヌクヌク・アプアア]](過去公認され、一旦非公認となっていたが、[[2006年]]再度州の魚として公認された)
*[[ウア・マウ・ケ・エア|ハワイのモットー]] - 「大地の生命は正義によって保持される」(ハワイ語:Ua mau ke ea o ka aina I ka pono)({{lang-en|The life of the land is perpetuated in righteousness}})
 
=== ハワイ出身の有名人 ===
*[[エディ・アイカウ]]- 先住ハワイ人の[[ライフガード]]、サーファー
*[[ベニー・アグバヤニ]] - 野球選手
*[[曙太郎]] - [[格闘家]]、大相撲64代[[横綱]]
*[[ジョージ・アリヨシ]] - 政治家
*[[伊藤由奈]] - 歌手
*[[エンセン井上]] - プロレスラー、[[総合格闘家]]、初代[[修斗]]ヘビー級王者
*[[ダニエル・イノウエ]] - [[日系人]]初のアメリカ上院議員
*[[ハーブ・オオタ]](オータサン) - ウクレレ奏者
*[[バラク・オバマ]] - [[政治家]]、第44代[[アメリカ合衆国大統領]]([[民主党 (アメリカ合衆国)|民主党]])
*[[キラ・カアイフエ]] - 野球選手
*[[デューク・カハナモク]] - サーファー、水泳選手
*[[イズラエル・カマカヴィヴォオレ]] - 歌手
*[[ニコール・キッドマン]] - 女優
*[[小錦八十吉 (6代)|六代目小錦八十吉]] - タレント、大相撲元[[大関]]
*[[Shen]] - 歌手、[[Def Tech]]メンバー、中国生まれ、オアフ島育ち
*[[ジェイク・シマブクロ]] - ウクレレ奏者
*[[ジャック・ジョンソン (ミュージシャン)]] - 歌手
*[[カート・スズキ]] - 野球選手
*[[太陽ケア]] - プロレスラー
*[[高見山大五郎]] - [[大相撲]]元[[関脇]]、後の[[年寄]]東関
*[[ナイノア・トンプソン]] - 先住ハワイ人の社会活動家、政治家
*[[キャシー中島]] - タレント、[[マウイ島]]出身
*[[西田亨]] - 野球選手。本名:ビル・トオル・ニシダ
*[[灰田勝彦]] - 昭和前半期の歌手
*[[長谷川潤 (モデル)]] - モデル。[[ニューハンプシャー州]]出生、ハワイ島育ち
*[[チャーリー・ハフ]] - 野球選手
*[[藤猛]] - 日系3世プロボクサー。本名:ポール・タケシ・フジイ。
*[[トラヴィス・ブラウン]]- [[総合格闘家]]
*[[Bro.TOM]] - 歌手、タレント、[[バブルガム・ブラザーズ]]メンバー。マウイ島出身。本名:トーマス・アキオナ・アキマ・ジュニア
*[[ブレンダ (モデル)]] - モデル
*[[マーカス・マリオタ]] - アメリカンフットボール選手
*[[ベット・ミドラー]] - 歌手・女優
*[[BJ・ペン]]- 総合格闘家、元[[UFC]]ウェルター級王者、元[[UFC]]ライト級王者
*[[ブルーノ・マーズ]] - 歌手、本名ピーター・ジーン・ヘルナンデス・ジュニア。ハワイ州立プレジデント・セオドア・ルーズベルト高校卒業
*[[パッツイー・ミンク]] - 日系人としてのみならず[[有色人種]]の女性で初めてアメリカ国会議員になった。
*[[武蔵丸光洋]] - 大相撲67代[[横綱]]武蔵丸、現・[[年寄]]武蔵川
*[[melody.]] - 歌手
*[[与那嶺要]] - 野球選手・監督。本名:ウォレス・カナメ・ヨナミネ
*[[アグネス・ラム]] - [[1970年代]]後半に活躍したハワイ出身の女性アイドル
*[[若林忠志]] - 野球選手・監督。本名:ヘンリー・タダシ・ワカバヤシ
*[[シャウラ_(モデル)]] - モデル、ラジオパーソナリティー、DJ
<!-- 赤リンクは掲示しない
* [[アンディ・アイアンズ]] - プロ・サーファー。カウアイ島出身。WCTと呼ばれるサーフィンの世界選手権で、2000年代に圧倒的な強さを誇る。弟のブルース・アイアンズも優秀なプロ・サーファーとして知られる。
* [[ケアリー・レイシェル]] - 歌手
* [[大路明日香]] - 俳優、オアフ島生まれ、香港育ち。
* [[ハワイアン・ホーム・ボーイ]] - アイランド・[[レゲエ]]・シンガー。マウイ島出生、マウイ島育ち。
 
-->
 
=== フォトギャラリー ===
<gallery>
Hawaii waikiki beach 02.jpg|[[ワイキキ]][[砂浜|ビーチ]]
Hawaii waikiki beach 01.jpg|ワイキキビーチからダイアモンドヘッドを望む
Hawaii alohatower 01.jpg|アロハタワー
Hawaii street 01.jpg|通りには[[ブランド]]のブティックや[[ホテル]]、[[コンドミニアム]]が立ち並ぶ。
Hawaii trolleybus 01.jpg|ツアーバスが数多く走行している。
</gallery>
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|2}}
 
== 参考文献 ==
{{Refbegin}}
*The Constitution of the State of Hawaii. Article XV.
*Bushnell, O. A. 1993. ''The Gifts of Civilization:Germs and Genocide in Hawaii''. ISBN 0824814576. Honolulu:University of Hawaii Press
*Kinzer, Stephen 2007, ''Overthrow:America's Century of Regime Change from Hawaii to Iraq''. ISBN 0805082409. Times Books
*{{Cite book|last = Lyovin|first = Anatole V.|title = An Introduction to the Languages of the World|location = New York|publisher=Oxford University Press, Inc|year = 1997|isbn = 0-19-508116-1|unused_data = ISBN status = May be invalid—please double check}}
*{{Cite book|last = Pukui|first = Mary Kawena|coauthors = Samuel H. Elbert|title = Hawaiian Dictionary|location = Honolulu|publisher=University of Hawaii Press|year = 1986|isbn = 0-8248-0703-0|unused_data = ISBN status = May be invalid—please double check}}
*Schamel, Wynell and Charles E. Schamel. "The 1897 Petition Against the Annexation of Hawaii." Social Education 63, 7 (November/December 1999):402–408.
*Stokes, John F.G. 1932. "Spaniard and the Sweet Potato in Hawaii and Hawaiian-American Contacts." American Anthropologist, New Series, v, 34, n, 4, pp.&nbsp;594–600.
{{Refend}}
*近藤純夫「歩きたくなるHawaii」、亜紀書房、2012、ISBN 978-4-7505-1201-3
 
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Hawaii}}
{{Wikivoyage|en:Hawaii|ハワイ{{en icon}}}}
*{{Prefix|ハワイ}}
*[[ハワイ州の都市圏の一覧]]
*[[ハワイ州の郡一覧]]
*[[ハワイ州立刑務所]]
*[[ドール・フード・カンパニー]]
*[[スパリゾートハワイアンズ]]
 
== 外部リンク ==
*政府
** {{Official website}} {{en icon}} 
*日本政府
** [https://www.honolulu.us.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html 在ホノルル日本国総領事館] {{ja icon}}
*観光
** [https://www.gohawaii.jp/ ハワイ州観光局] {{ja icon}}
** [http://jp.kauaidiscovery.com/ カウアイ観光局] {{ja icon}}
** [http://www.visit-oahu.jp/ オアフ島観光局] {{ja icon}}
** [https://www.gohawaii.com/islands/maui マウイ観光局] {{ja icon}}
** [http://www.hawaiibigisland.jp/index.php ビッグアイランド(ハワイ島)観光局] {{ja icon}}
*その他
** {{dmoz|Regional/North_America/United_States/Hawaii}}
** [https://data.ers.usda.gov/reports.aspx?StateFIPS=15&StateName=Hawaii&ID=17854 Hawaii State Fact Sheet] from the U.S. Department of Agriculture
** [https://www.usgs.gov/states/hawaii?qt-states_l2_landing_page_tabs=0#qt-states_l2_landing_page_tabs USGS real-time, geographic, and other scientific resources of Hawaii]
** [http://tonto.eia.doe.gov/state/state_energy_profiles.cfm?sid=HI Energy Data & Statistics for Hawaii]
** [https://web.archive.org/web/20040404031722/http://earthobservatory.nasa.gov/Newsroom/NewImages/images.php3?img_id=15304 Satellite image of Hawaiian Islands] at [[アメリカ航空宇宙局|NASA]]'s Earth Observatory
** [https://www.nytimes.com/2009/08/21/opinion/21theroux.html?pagewanted=all Happily a State, Forever an Island] by ''The New York Times''
** [http://www.life.com/image/first/in-gallery/50681/hawaii-then-and-now Hawaii Then and Now] – slideshow by ''Life magazine''
** [https://www.aikidohawaii.org/ Aikido Hawaii] – historical and informational resources for Aikido in Hawaii''
** {{Osmrelation|166563}}
** {{Googlemap|ハワイ州}}
 
{{ハワイ}}
{{アメリカ合衆国の州}}
{{オセアニア}}
{{Authority control}}
 
{{デフォルトソート:はわいしゆう}}
[[Category:ハワイ州|*]]
[[Category:アメリカ合衆国の州]]
[[Category:1959年に成立した国家・領域]]