「45型駆逐艦」の版間の差分

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m →‎問題: Parliamentary Under-Secretary の訳語を修正。ところで契約って授与するものなのだろうか。締結とか発注するもののような。
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==== 問題 ====
=== 電力不足問題 ===
2016年1月29日、45型駆逐艦は2基の発電機の容量不足から頻繁に艦全体の停電が発生しており、6隻すべてが機関に何らかの問題を抱えているということが報じられた。これに対し改善案として新規に3基目のエンジンを追加する予定であるが大規模かつ高額な工事となることから改修工事は2019年からとなる見込みである<ref>[http://www.bbc.com/news/uk-35432341 Type 45 destroyers: UK's £1bn warships face engine refit]</ref><ref>[http://money.cnn.com/2016/01/29/news/navy-ships-type-45-destroyers-power-loss/index.html Royal Navy gets sinking feeling over wonky warships]</ref>。
2基の発電機の容量不足から頻繁に艦全体の停電が発生しており、6隻すべてが機関に何らかの問題を抱えているということが2016年1月に報じられた。改善案として新規に3基目のエンジンを追加する予定であるが大規模かつ高額な工事となる<ref>[http://www.bbc.com/news/uk-35432341 Type 45 destroyers: UK's £1bn warships face engine refit]</ref><ref>[http://money.cnn.com/2016/01/29/news/navy-ships-type-45-destroyers-power-loss/index.html Royal Navy gets sinking feeling over wonky warships]</ref>。これについて2016年6月7日に開催された英議会国防委員会において、[[ロールス・ロイス]]や[[BAEシステムズ]]の幹部は「当初要求された条件よりはるかに過酷な状況での運用を強いられた」と主張。温度の高い環境をシステムが認識できず、タービンの発電能力が追い付かなくなってすべての電力が失われたと述べた主張。一方英国防相の広報は、「45型駆逐艦は亜北極帯から熱帯環境まで、世界中で運航できる設計になっている。ペルシャ湾でも南大西洋でも1年を通して安定的に運航し続けている」と強調した<ref>[http://www.cnn.co.jp/world/35084070.html?ref=rss 新型駆逐艦の停電、海水温の高さが原因か 英]</ref>。
 
2017最終的に2018年3月、電力問題に1億6千万ポンドの契約解決するための電力改善結び「プロジェクトの契約が2018年に授与される予定であることを国防省の[[政務次官 (ギリス)|政務次官]]が述べた。またピア」という名称で、船の船体を切断し、追加既存の2つディーゼル発電容量合わせ、船舶の推進力を提供でき3つ計画はプロジェク大型ユニッネイピアとされていに置き換え改修を行うことも明らかとなった。改修には280万ポンドの費用が掛かるという。問題前述の原因は[[ノースロップ・グラマン]]製のインタークーラーの信頼性問題にあり、これにより一時的に推進力だけでなく、兵器、航行システムなどの発電を一時的に無効にし時折ほぼ完全な艦の停電を引き起こしていたとされた。2015年の時点で国防省は船舶がこの問題を経験していたことを認識していたという<ref>[https://ukdefencejournal.org.uk/minister-confirms-type-45-engine-refit-contract-awarded-2018/ Minister confirms Type 45 engine refit contract to be awarded in 2018]</ref><ref>[https://www.navaltoday.com/2018/03/22/uk-mod-awards-160m-type-45-destroyer-propulsion-repair-contract/ UK MoD awards £160m Type 45 destroyer propulsion repair contract]</ref>。
2016年6月7日に開催された英議会国防委員会において、[[ロールス・ロイス]]や[[BAEシステムズ]]の幹部は「当初要求された条件よりはるかに過酷な状況での運用を強いられた」と主張。温度の高い環境をシステムが認識できず、タービンの発電能力が追い付かなくなってすべての電力が失われたと述べた。一方英国防相の広報は、「45型駆逐艦は亜北極帯から熱帯環境まで、世界中で運航できる設計になっている。ペルシャ湾でも南大西洋でも1年を通して安定的に運航し続けている」と強調した<ref>[http://www.cnn.co.jp/world/35084070.html?ref=rss 新型駆逐艦の停電、海水温の高さが原因か 英]</ref>。
 
2017年3月、電力問題を解決するための電力改善プロジェクトの契約が2018年に授与される予定であることを国防省の[[政務次官 (イギリス)|政務次官]]が述べた。また、船の船体を切断し、追加のディーゼル発電容量を合わせるこの計画はプロジェクトネイピアとされていることも明らかとなった。改修には280万ポンドの費用が掛かるという。問題の原因は[[ノースロップ・グラマン]]製のインタークーラーの信頼性問題にあり、これにより一時的に推進力だけでなく、兵器、航行システムなどの発電を一時的に無効にし時折ほぼ完全な艦の停電を引き起こしていたとされた。2015年の時点で国防省は船舶がこの問題を経験していたことを認識していたという<ref>[https://ukdefencejournal.org.uk/minister-confirms-type-45-engine-refit-contract-awarded-2018/ Minister confirms Type 45 engine refit contract to be awarded in 2018]</ref>。
 
=== 水中雑音問題 ===
2017年2月、[[デイリー・テレグラフ]]は45型駆逐艦の水中放射雑音が激しく、100マイル先の[[ロシア海軍]]の[[潜水艦]]にも聞こえるほどだと報道した。これは[[冷戦]]終結以来、騒音防止について無視してきた結果だという<ref>[http://www.telegraph.co.uk/news/2017/02/05/british-warships-noisy-russian-submarines-can-hear-100-miles/ British warships 'so noisy' Russian submarines can hear them 100 miles away, investigation finds]</ref>。