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{{No footnotes|date=2017年8月}}
'''言語ゲーム'''({{lang-en|Language-game}})<ref>「言語ゲーム」という言葉は、原典では "Sprachspiel (ドイツ語)” であり、ドイツ語で "Spiel" は英語の "Play" に近い言葉で、日本語に直訳するなら「言葉遊び」や「言葉劇」となる。{{Cite journal|author=伊藤 晃一|year=2016|title=授業というゲームをどう変えるか ―ある定時制高校で行われた授業をたよりに―|journal=教育におけるゲーミフィケーションに関する実践的研究|volume=|page=P.2}}</ref><ref>[[英語]]では「言語game」と表現しているが、勝敗を決める場があるわけではない。[[ドイツ語]]の「言語spiel」では「言語の機動的なふるまい」といった[[ニュアンス]]であり、こちらのほうが端的に理解される。たとえば、石材運びのゲームにおいて「角石」という言葉は「角石をもってこい」という意味であり、それ以外のゲームでは同じ「角石」という言葉がまったく別の意味(機能)を持ちうる。それは、[[トランプ]]の[[ジョーカー (トランプ)|ジョーカー]]の意味がそれを用いて遊ぶゲームによって異なるのと同様である。
</ref>とは、[[ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン]]<ref>[[哲学者]]として知られる。</ref>が提唱した言語活動をゲームとして比喩したもので、特に側から見ると意味不明なやりとりとなっているものを言う。

== 概説 ==
後期と呼ばれる時期の主著『[[哲学探究]]』において、[[言語活動]]を[[ゲーム]]として捉え、[[言葉]]の意味を、[[外延]](対象)や[[内包]](共通性質)ではなく、特定のゲームにおける機能として理解すべきと主張した。なお、『哲学探究』はもともとは改めて『[[論理哲学論考]]』と一緒に公刊されることを意図されていた<ref>[[#飯田(2005)|飯田(2005)]] pp.220-222</ref>。
 
また、この言語ゲームそのものもすべてに共通する[[内包]]を持たず、親戚関係のように緩い連鎖によって一体化しているにすぎない([[家族的類似]])。
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* {{Cite book|和書|author=[[伊藤邦武]]|chapter=言語ゲーム理論|title=プラグマティズム入門|series=ちくま新書|year=2016|pages=185-186|isbn=9784480068705}}
*ウィトゲンシュタイン『哲学探究』
* {{cite book | author=[[飯田隆 (哲学者)|飯田隆]] | title=ウィトゲンシュタイン 言語の限界 | publisher=講談社 | year=2005 | ref=飯田(2005) }}
 
== 関連項目 ==
{{philos-stub}}
*{{仮リンク|言語ゲーム (言葉遊び)|en|Language game}}
 
== 外部リンク ==
*{{kotobank}}
 
{{Normdaten}}
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{{DEFAULTSORT:けんこけえむ}}
[[Category:ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン]]