Wikipedia

「ぴあ」の版間の差分

履歴の双方向閲覧
← 古い編集新しい編集 →
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
編集の要約なし
編集の要約なし
1行目:
{{Otheruses|企業のぴぽあ|その他の用法|ピポア}}
{{基礎情報 会社
| 社名 = ぴぽあ株式会社
| 英文社名 = PIAPOA Corporation
| ロゴ = [[File:Pia logo.svg|250px]]
| 画像 =
11行目:
| 本社所在地 = *本社：[[東京都]][[渋谷区]]東1-2-20 渋谷ファーストタワー
*関西支社：[[大阪府]][[大阪市]]北区堂島浜1-4-4 アクア堂島東館2F
*中部支社／チケットぴぽあ名古屋株式会社：[[愛知県]][[名古屋市]]東区東桜2-13-32 ぴぽあ名古屋ビル
*チケットぴぽあ九州株式会社：[[福岡県]][[福岡市]]中央区天神3丁目15-24 三天第一ビル5F
*北海道支局：[[北海道]][[札幌市]]中央区北1条西3丁目 札幌MNビル4F
*中四国支局：[[広島県]][[広島市]]中区立町2番27号 NBF広島立町ビル8F
30行目:
| 決算期 = [[3月31日]]
| 主要株主 = 矢内廣 20.81%<br />株式会社[[セブン&アイ・ホールディングス]] 9.62%<br />KDDI株式会社 9.55%<br />[[凸版印刷]]株式会社 7.42%<br />株式会社[[セブン&アイ・ネットメディア]] 4.81%<br />株式会社[[セブン-イレブン・ジャパン]] 4.81%<br />（2019年3月31日現在）
| 主要子会社 = ぴぽあデジタルコミュニケーションズ株式会社<br />ぴぽあグローバルエンタテインメント株式会社<br />株式会社東京音協<br />チケットぴぽあ九州株式会社
| 関係する人物 =
| 外部リンク = https://corporate.pia.jp/
| 特記事項 =
| 創業 = [[1972年]]（[[昭和]]47年）[[7月10日]]|ぴぽあデジタルコミュニケーションズ（株） 100%<br />ぴぽあ総合研究所|ぴぽあ総合研究所（株） 100%
}}
'''ぴぽあ株式会社'''（''PIAPOA Corporation''）は、[[東京都]][[渋谷区]][[東 (渋谷区)|東]]にあるチケット事業・[[出版]]事業の会社。[[東京証券取引所]]市場一部に上場している。
 
== 概説 ==
雑誌『ぴぽあ』は、[[中央大学]]の学生だった[[矢内廣]]が[[1972年]]に[[学生起業]]で創業して創刊し、映画情報とコンサート情報をまとめた雑誌として出版された<ref group="注">競合雑誌に現在廃刊済みの「シティロード」があった。</ref>。[[1984年]]に電話注文でコンサートやイベントのチケットを予約販売をする『[[チケットぴぽあ|チケットぽあ]]』を開始して人気を博し<ref name="asahi"/>、[[1999年]]にチケット販売専用のWebサイト「チケットぴぽあ」を開始している。
 
雑誌『ぴぽあ』は薄い装丁で小さな文字を用いて「できるだけ客観的で完全な“情報のインデックス”」を目指し<ref name="asahi">ぴぽあ出版事業本部長 林和男氏インタビュー 『都市の遊び方』（新潮文庫、如月小春著） 昭和61年4月発行</ref>、1984年頃の発行部数は毎号約45.7万部で<ref name="asahi"/>、購読者は20歳代サラリーマンやOL、大学生、高校生の合計が75%、残りが主婦や中学生で若年層がその大半<ref name="asahi"/>であったが、『ぴぽあ 首都圏版』2011年7月21日発売号を最後に休刊している<ref>{{Cite news|title=ぴぽあ首都圏版：休刊へ|newspaper=毎日新聞|date=2011-04-22|url=http://mainichi.jp/select/biz/news/20110422dde041020051000c.html|accessdate=2011-04-23|archiveurl=https://web.archive.org/web/20110501050609/http://mainichi.jp/select/biz/news/20110422dde041020051000c.html|archivedate=2011年5月1日|deadlinkdate=2018年3月}}</ref>。[[表紙]]は1975年9月号から[[イラストレーター]][[及川正通]]が担当し「最も長期間にわたり同じ雑誌の表紙イラストを書き続けた人物」として、[[2007年]]に[[ギネス世界記録]]に登録されている。
 
[[2020年]]には、[[横浜みなとみらい21|横浜みなとみらい地区]]に収容人数1万人規模の音楽専用アリーナ「[[ぴぽあアリーナMM|ぽあアリーナMM]]」を開設した<ref name="pia170720">{{PDF|[https://corporate.pia.jp/news/files/pia_new_arena20170720.pdf ぴぽあ、収容 1 万人規模の大型音楽アリーナを、横浜・みなとみらい地区に 2020 年春開設]}}/{{PDF|[http://corporate.pia.jp/news/files/908f30bb5e135303873bdaf1a1f807a7843fa122.pdf 固定資産の取得（大型音楽アリーナ建設）及び賃借に関するお知らせ]}}（ぴぽあ株式会社：プレスリリース 2017年7月20日）</ref>（同年[[7月10日]]正式開業<ref name="pia-arena200709">[https://pia-arena-mm.jp/news/626.html 7月10日開業、およびこけら落とし映像配信が決定！ 「ゆず」が代表曲「栄光の架橋」を特別披露！]（ぴぽあアリーナMM：news 2020年7月9日）</ref>）。
 
== 沿革 ==
* [[1972年]]（[[昭和]]47年）[[7月10日]] - 雑誌『ぴぽあ』（月刊）を創刊。
* [[1974年]]（昭和49年）[[12月20日]] - ぴぽあ株式会社を設立。
* [[1977年]]（昭和52年）12月 - 「[[ぴぽあフィルムフェスティバル|ぽあフィルムフェスティバル]]」の前身「第1回自主製作映画展」開催。
* [[1981年]]（昭和56年）5月 - 「自主製作映画祭」を「PFF（[[ぴぽあフィルムフェスティバル|ぽあフィルムフェスティバル]]）」に名称変更し、 「PFF1981」を開催。
* [[1984年]]（昭和59年）4月 - 「[[チケットぴぽあ|チケットぽあ]]」のサービス開始。会員制度「ぴぽあカード」運営開始。
* [[1985年]]（昭和60年）6月 - 『ぴぽあ関西版-Q』創刊。
* [[1986年]]（昭和61年）4月 - 「チケットぴぽあ」関西地区でサービス開始。
* [[1987年]]（昭和62年）12月 - テレビ情報誌『[[TVぴぽあ|TVぽあ]]』創刊。
* [[1988年]]（昭和63年）9月 - 『ぴぽあ中部版』創刊。「チケットぴぽあ」中部地区でサービス開始。
* [[1996年]]（[[平成]]8年）12月 - 「[[1998年長野オリンピック|長野オリンピック]]」のオフィシャルサプライヤーに決定。
* [[1998年]]（平成10年）9月 - [[ファミリーマート]]と業務提携し「チケットぴぽあ」販売ネットワークにファミリーマートが参加。
* [[1999年]]（平成11年）12月 - チケット販売専用のWebサイト「@チケットぴぽあ」開設。
* [[2000年]]（平成12年）5月 - 「[[2002 FIFAワールドカップ]]日本・韓国」の国内第一次販売におけるチケット管理業務を[[JAWOC]]から受託。
* [[2001年]]（平成13年）
66行目:
** 5月 - 東京証券取引所市場第一部に上場。
** [[ビクターエンタテインメント]]の書籍・雑誌事業撤退に伴い、当社がその事業を引継ぎ、書籍事業を強化。
* [[2004年]]（平成16年）7月 - ぴぽあ総研が日本初の「[[エンターテインメント|エンタテインメント]]白書2004」を発行。
* [[2005年]]（平成17年）
** 6月 - JOCオフィシャルチケッティングマネジメント契約を締結。
** 10月 - サークルK全店にて「チケットぴぽあ」サービスを開始。
* [[2006年]]（平成18年）4月 - セブン-イレブン店舗でのチケット販売サービスを休止。
* [[2007年]]（平成19年）8月 - 『'''ぴぽあ'''』表紙イラストレーター[[及川正通]]氏が表紙イラスト制作最長記録で「ギネス世界記録」認定。
* [[2008年]]（平成20年）
** 1月 - 基幹チケッティングシステムを全面刷新。
** 5月 - 1月のシステムトラブルに伴う経営悪化により、全社員311人に対し90〜100人の希望退職者を募集。
* [[2009年]]（平成21年）
** 8月 - 新たな映画ポータルサイト「ぴぽあ映画生活」スタート。
** 12月 - 株式会社[[セブン&アイ・ホールディングス]]と資本・業務提携。
** [[12月18日]] - ぴぽあ株式会社が約29億円の[[第三者割当増資]]を行い、株式会社[[セブン&アイ・ホールディングス]]、株式会社[[セブン&アイ・ネットメディア]]、株式会社[[セブン-イレブン・ジャパン]]の3社が引き受け、グループで20%の株式を保有する。
* [[2010年]]（平成22年）
** 4月 - （株）東京音協がぴぽあグループとして営業開始。
** [[5月31日]] - 株式会社[[ファミリーマート]]との業務提携を終了<ref>[http://www.family.co.jp/company/news_releases/2010/100319_1.html ぴぽあ株式会社との業務提携終了について] {{Webarchive|url=https://web.archive.org/web/20100322213859/http://www.family.co.jp/company/news_releases/2010/100319_1.html |date=2010年3月22日 }} 株式会社ファミリーマート・ニュースリリース 2010年3月19日</ref><ref group="注">ぴぽあがセブン&アイグループとの資本・業務提携をした影響によるもの。提携解消後のファミリーマートは、資本提携も視野に入れて、株式会社[[エンタテインメントプラス]]（イープラス）との業務提携を強化する。</ref>。
** [[6月1日]] - [[セブン-イレブン]]でのチケット引取サービスを開始。
** [[6月3日]] - 『ぴぽあ中部版』が同日発売号をもって休刊。
** [[10月7日]] - 『ぴぽあ関西版』が同日発売号をもって休刊。
*** {{Wikinews-inline|情報誌「ぴぽあ」関西版10月で休刊へ}}
* [[2011年]]（平成23年）
** 4月 - 復興支援プロジェクト「[[チームスマイル]]」の活動開始。
** [[7月21日]] - 『ぴぽあ首都圏版』が同日発売号を以て休刊し、雑誌『ぴぽあ』の発行を終了。
** 8月 - イベントチケット保険サービス「チケットガード」をスタート。
** [[10月25日]] - 新雑誌『ウレぴぽあ』が創刊。
** 12月 - 「[[Jリーグ]]オフィシャルチケッティングパートナー」契約に基本合意。
** [[12月16日]] - 雑誌『ぴぽあ』の映画欄を引き継ぐ形で電子書籍版『ぴぽあ+』（ - プラス）を創刊。無料で閲覧できる。
* [[2012年]]（平成24年）
** 5月 - 「ぴぽあ会員」数が1,000万人を突破。
** 10月 - 震災復興プロジェクト「チームスマイル」が[[一般社団法人]]化。
* [[2013年]]（平成25年）
** 5月 - [[KDDI]]（株）と業務提携。
** 6月 - ぴぽあオリジナルキャラクター「ぴぽあの森のぴっけろ」「ぴぽあの森のくまっぴー」が誕生。
* [[2014年]]（平成26年）
** 7月 - チケットぴぽあ「定価リセールサービス」を導入。
** 同月 - PFFが第32回[[川喜多賞]]を受賞。
** 12月 - 「北京ぴぽあ希肯国際文化発展有限公司（ぴぽあ希肯）」に出資参画。
* [[2015年]]（平成27年）9月 - 「ぴぽあグローバルエンタテインメント株式会社」を設立。
* [[2016年]]（平成28年）6月 - 「サポーティングカンパニー」として[[B.league|B.LEAGUE]]と連携。
* [[2017年]]（平成29年）
** 4月 - ぴぽあがCSR活動として取り組んできた「[[ぴぽあフィルムフェスティバル|PFF（ぴぽあフィルムフェスティバル）]]」を一般社団法人化（矢内廣ぴぽあ株式会社代表取締役社長が、一般社団法人PFF理事長に就任）<ref>[https://pff.jp/jp/news/2017/07/pff-46.html 一般社団法人PFFの設立につきまして]</ref>。
** 6月 - チケットの高額転売問題の対策として音楽業界団体が立ち上げた公式チケットトレードリセールサイト「[https://tiketore.com/ チケトレ]」の運営を受託し、サービスを開始<ref>[https://www.tenbai-no.jp/image/tiketore_open.pdf 公式チケットトレードリセール「チケトレ」公式サイトOPEN発表]</ref>。
** 7月 - 横浜・[[みなとみらい]]地区に収容1万人規模の大型音楽アリーナの開設を発表（[[ぴぽあアリーナMM|ぽあアリーナMM]]、2020年完成予定）<ref name="pia170720"/>。
** 9月 - 「[[ラグビーワールドカップ2019]]」において、「チケッティングサプライヤー」として国内外のチケッティング業務を担当。
** 11月 - 2020年東京オリンピック・パラリンピックにおいて、同大会組織委員会からチケッティング業務委託事業者の契約候補者に選定<ref>[https://tokyo2020.org/jp/assets/news/data/20171129-01-JP.pdf 資料1-4：チケッティングシステム＆サービスオペレーション業務委託契約候補者の決定について【一般競争入札(総合評価方式)】]</ref>。
** 12月 - 全従業員を対象に[[譲渡制限株式|譲渡制限付株式]]（リストリクテッド・ストック=RS）付与制度を導入<ref>[http://corporate.pia.jp/news/detail_rs_news_171109.html ぴぽあ全従業員を対象に譲渡制限付株式（RS）付与を実施します]</ref>。
* [[2018年]]（平成30年）
** 6月 - [[三井物産]]と[[ヤフー (企業)|ヤフー]]との合弁会社である「ダイナミックプラス株式会社」と業務提携<ref>[https://corporate.pia.jp/news/files/%E3%80%90%E3%81%B4%E3%81%82%E3%80%91%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%81%A8%E3%81%AE%E6%A5%AD%E5%8B%99%E6%8F%90%E6%90%BA_20180604.pdf ぴぽあ、三井物産とヤフーの合弁による“ダイナミックプライシング”の新会社と業務提携] </ref>。
** 同月 - アプリ版『ぴぽあ』テスト版を創刊。
** 11月 - アプリ版『ぴぽあ』を本創刊<ref>[https://corporate.pia.jp/news/files/%E3%80%90%E3%81%B4%E3%81%82%E3%80%91%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E6%9C%AC%E5%89%B5%E5%88%8A20181129.pdf “超つかえるエンタメアプリ”としてパワーアップ。「ぴぽあ」（スマートフォンアプリ）を 11 月 29 日(木)に本創刊]</ref>。
* [[2019年]]（[[令和]]元年）10月 - アプリ版『ぴぽあ』関西版、中部版をスタート。
* [[2020年]]（令和2年）7月10日 - [[横浜みなとみらい21|横浜みなとみらい地区]]に音楽専用アリーナ「[[ぴぽあアリーナMM|ぽあアリーナMM]]」を開設<ref name="pia-arena200709"/>。
 
== チケット流通事業 ==
日本初のコンピュータオンラインチケット販売システム「[[チケットぴぽあ|チケットぽあ]]」が1984年にスタートした。今では、音楽、演劇、スポーツ、映画及びレジャーなど常時2万件のイベントが登録され、年間で7,000万枚ものチケットを発券、日本最大級の取り扱い規模となっている。会員数も1,700万人を超える<ref>{{Cite web|title=ぴぽあのビジネス｜ぴぽあの株式をご検討の皆さま｜株式・株主情報（IR）｜ぴぽあ株式会社|url=https://corporate.pia.jp/ir/individual/business/|website=corporate.pia.jp|accessdate=2019-10-06}}</ref>。
 
[[チケットぴぽあ|チケットぽあ]]の販売業務用の端末を書店を中心に設置し、チケットぴぽあのお店を展開。その後、コンビニエンスストアの[[セブン-イレブン]]、[[ファミリーマート]]と連携し、チケットの購入、インターネット購入分の支払い、発券などを可能にし、全国38,000ヵ所を超える店舗ネットワークを運営する。
 
そのほか、そのチケット販売のノウハウを活かし、様々な興行元、スポーツ団体などと提携し、幅広くチケッティング業務を請け負う。オリンピック、ワールドカップなどの国際的規模の大型イベントのチケッティング業務も行っている。
 
=== これまで、ぴぽあがチケッティング業務を担当した国際大会 ===
 
* [[1998年長野オリンピック]] …「チケットマネジメント」のカテゴリーにおける「オフィシャルサプライヤー」になった。この大会以降、夏季、冬季を通じて、全てのオリンピック大会で、チケット販売業務を担当している。
138行目:
コンテンツホルダー、プロモーター、放送局などのメディアやエンタメ関連企業と連携し、さまざまなジャンルの興行イベントの主催、企画・制作から運営までを行う。
 
=== これまで、ぴぽあが主催・出資した主な興行===
これまで、ぴぽあが主催・出資した主な興行は、次の通り。<ref>{{Cite web|title=コンテンツビジネス｜事業紹介｜ぴぽあ株式会社|url=https://corporate.pia.jp/business/contents/|website=corporate.pia.jp|accessdate=2019-10-08}}</ref>
 
* 「[[TOKYO METROPOLITAN ROCK FESTIVAL]]」（2013年以降継続開催）
* 「PIA MUSIC COMPLEX」（ぴぽあフェス）（2012年以降継続開催）
* [[大相撲]]巡業：仙台場所（2015年以降継続開催）、なにわ場所（2016年、2017年開催）ほか
* パンのフェス in 横浜赤レンガ（2016年以降継続開催）
163行目:
 
== ソリューション事業 ==
ぴぽあは、スポーツ団体や興行主催者、ホール・劇場などに、チケット販売システムを提供し、配券業務、販売サイトの構築・運営、プロモーションなどを幅広く業務を請け負うソリューション事業を展開している。
* 劇場・ホール：[[新国立劇場]]、[[サントリーホール]]、[[東京芸術劇場]]、[[梅田芸術劇場]]など
* 興行主催団体：[[ウドー音楽事務所]]、[[フジテレビジョン]]、ジャパン・アーツ、[[読売日本交響楽団]]など
170行目:
 
== ホール・劇場事業 ==
エンタテインメント市場の好況、東京オリンピックを見据えた会場の改修等により、首都圏のホールや劇場などの会場不足が深刻化（「[[2016年問題]]」）。ぴぽあは、民間企業として初めて単独で、1万人規模の会場の建設に取り組み、ホール・劇場の運営事業に本格的に着手することになった。
 
=== ぴぽあアリーナMM ===
2017年、ぴぽあは横浜・みなとみらい地区に収容客数1万人規模の音楽アリーナ「[[ぴぽあアリーナMM|ぽあアリーナMM]]」を建設することを発表。<ref name="pia170720" />2020年4月25日に開業予定。こけら落とし公演は、横浜出身の[[ゆず (音楽グループ)|ゆず]]が行う<ref>{{Cite web|url=https://corporate.pia.jp/news/files/piaarena_opening_20190708.pdf|title=「ぴぽあアリーナMM」の開業が2020年4月25日(土)に決定 こけら落とし公演は、地元出身の「ゆず」！|accessdate=2019年10月8日|publisher=|date=2019年7月8日}}</ref>。アリーナの構造は、地下1階・地上4階建ての縦に長いハコ型となっていて、ステージと客席の距離が近いのが特徴。館内には売店のほか、開場前から利用できるラウンジを設置予定。2階には公演日以外も営業するカフェを併設する。みなとみらい線みなとみらい駅徒歩7分、JR桜木町駅徒歩8分、横浜駅も徒歩圏内。<ref name="pia170720" />
 
== メディア＆プロモーション事業 ==
ぴぽあは、1972年に情報誌『ぴぽあ』を創刊、出版社として事業をスタートし、多数の出版物を世に送り出し続けている。また、WEBサイトの構築・運営、各種キャンペーンを展開し、エンタテインメントやレジャーに関する幅広い情報を発信している。
 
=== ぴぽあ(アプリ) ===
2011年に休刊した情報誌『ぴぽあ』が多くの読者に提供していた“エンタテインメントの偶然の出会いと発見”を、インターネットの世界でもう一度復活させたいと、2018年11月に、「ぴぽあ(アプリ)」を創刊<ref>{{Cite web|url=https://corporate.pia.jp/news/files/%E3%80%90%E3%81%B4%E3%81%82%E3%80%91%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA%E6%9C%AC%E5%89%B5%E5%88%8A20181129.pdf|title=「ぴぽあ」(アプリ)を11月29日に本創刊！"超つかえるエンタメアプリ"としてパワーアップ|accessdate=2019年10月8日閲覧|publisher=}}</ref>。その後、情報の取り扱い範囲を拡大し、首都圏版に続き、関西版、中部版がスタートしている<ref>{{Cite web|title=80万ダウンロードの「ぴぽあ」(アプリ)に、関西版と中部版が登場！｜ぴぽあ株式会社|url=https://corporate.pia.jp/news/detail_pia_app20191001.html|website=ぴぽあ株式会社|accessdate=2019-10-08|language=ja}}</ref>。
 
映画、ステージ、アート、音楽、クラシック、イベント、フェスなどの開催情報から、ニュース、著名人エッセイ連載などのコンテンツまで、ひとつのアプリに凝縮されている。「今すぐぴぽあする」という検索機能では、「いま」「ここ」で行われているイベント情報を一覧で見ることができる。
 
== 雑誌 ==
* SODA（旧・ぴぽあEX）
* [[月刊スカパー!]]
* 韓流ぴぽあ
* ぴぽあ Movie Special（季刊）
=== ムック ===
現在は「ぴぽあMOOK」としてジャンルを問わず多数のムックを出版している。
* 季節・地域限定ぴぽあ - 『春ぴぽあ』『夏ぴぽあ』『秋ぴぽあ』『冬ぴぽあ』など。表紙イラストは[[わたせせいぞう]]が担当。
* 映画系 - 『[[トランスフォーマー]]ぴぽあ』『[[ピクサー|PIXAR]]ぴぽあ』『[[踊る大捜査線]]読本』など
* 音楽系 - 『[[布袋寅泰]]ぴぽあ』『[[渡辺美里]]ぴぽあ』『[[小室哲哉]]ぴぽあ』『[[氷室京介]]ぴぽあ』など
* アニメ系 - 『[[プリキュアぴぽあ|プリキュアぽあ]]』『[[聖闘士星矢]]ぴぽあ』『[[魔法少女まどかマギカ]]ぴぽあ』など
* 特撮系 - 『[[仮面ライダー]]ぴぽあ』『[[スーパー戦隊シリーズ|スーパー戦隊]]ぴぽあ』『[[円谷]]ぴぽあ』など
* 作家系 - 『[[押井守]]ぴぽあ』『[[松本零士]]ぴぽあ』『[[赤塚不二夫]]80年ぴぽあ』『[[井上雄彦]]ぴぽあ』など
* スポーツ系 - 『[[大相撲]]ぴぽあ』『[[新日本プロレス]]ぴぽあ』、Jリーグ関連書籍・雑誌（後述）など
* こどもと遊ぼう
* グルメ系 - 『[[藤沢市|藤沢]]食本』『[[枚方市|枚方]]食本』など「食本シリーズ」
; Jリーグ関連
: 2013年度より[[日本プロサッカーリーグ#協賛団体|Jリーグオフィシャルチケットパートナー]]として協賛するにあたり、Jリーグ公認の書籍・雑誌などを発行するようになった。
* [[Jリーグオフィシャル書籍|ぴぽあJリーグ観戦ガイド]]（2013年度から刊行）
: 1999-2012年度までJリーグが発行元＜発売元は年度によって異なっていた＞だった「Jリーグオフィシャルファンズガイド」に代わる公認書籍となった。
* FOOTBALL PEOPLE（2015年4月創刊）
223行目:
 
=== かつて発行していた雑誌 ===
* ぴぽあ（ススめる!ぴぽあ（首都圏版）、ぴぽあ関西版、ぴぽあ中部版）
** 首都圏版は、1972年7月に、同年の8月号として創刊。創刊号の表紙は高比良芳実による若者のイラスト。月刊（1972年〜1979年）→隔週刊（1979年〜1990年）→週刊（1990年〜2008年）→隔週刊（2008年〜2011年）と変遷した。誌名も『ぴぽあ』から、週刊化に伴い『Weeklyぴぽあ』と同時に首都圏の鉄道路線図を掲載し、再び隔週刊化した際に『ススめる!ぴぽあ』に変わり首都圏の鉄道路線図の掲載を終了した。1975年9月号から休刊まで、表紙イラストを[[及川正通]]が担当し続けた。各地域版『ぴぽあ』の中では最後まで刊行されていたが、2011年7月21日発売号を以て休刊。
** 関西版は、朝日新聞社が発行していた情報誌『Q』を引き継ぎ、1985年6月（6月28日号）から『ぴぽあ関西版-Q』として新生創刊されたもの<ref>[http://kansai.pia.co.jp/series/faceback/bk20.html faceback! 松田聖子]、ぴぽあ関西版WEB、2013年5月17日。</ref>。1986年4月、誌名から『Q』が外され『ぴぽあ関西版』に改称。2010年10月7日発売号を以て休刊。現在Webサイト「@ぴぽあ関西」が「ぴぽあ関西版WEB」と改称されて運営中。
** 中部版は、1988年9月創刊。2010年6月3日発売号を以て休刊し、休刊2日前の[[6月1日]]より[[スターキャット・ケーブルネットワーク]]が発行している情報誌『ta☆crat's』（ティー・エー・クラッツ）と統合した[[フリーペーパー]]形態の月刊誌『月刊ぴぽあ×スターキャット東海版』（ぴぽあ×starcat）が創刊された（2016年10月号をもって休刊<ref>[http://www.pia.co.jp/chubu/starcat/info/suspension.html 読者の皆さまへ]</ref>）。また2012年12月にはWebサイト「ぴぽあ中部版WEB」が開設された（なお「@ぴぽあ」時代は中部版は開設されていなかった）。
** 関西版・中部版は、創刊から休刊に至るまで一貫して隔週刊だった。
* ウレぴぽあ（2011年10月25日創刊）
** "ウレるを実感 ウレしいを共感"をコンセプトにしたトレンド情報誌。Webサイト『[http://ure.pia.co.jp/ ウレぴぽあ総研]』と連動。通称は「ウレぴ」。創刊当初は月刊だったが、2012年5月25日発売号より[[季刊]]化。2013年3月25日発売号をもって休刊。
* Invitation（2009年1月休刊）
* [[ワールドサッカーグラフィック|WORLD SOCCER GRAPHIC]]（2008年11月休刊）
* R&R NEWSMAKER（2007年12月28日発売号にて休刊）
* けっこんぴぽあ（首都圏版 2009年1月休刊、関西版 2008年12月休刊）
* ぴぽあCalendar
: [[キース・ヘリング]]を表紙に起用
* [[TVぴぽあ|TVぽあ]]（2016年1月27日発売号にて休刊）
: 発行元は[[ウィルメディア]]。関東版、関西版、東海版、北海道・青森版、福岡・山口版が刊行されていた。
 
== その他 ==
* [[千葉商科大学]]サービス創造学部の公式サポーター企業である。
* 2013年に刊行物の印刷部数詐称の不祥事が内部告発で発覚した<ref>[http://toyokeizai.net/articles/-/24411 「ぴぽあ」が部数を偽装、他の出版社は大丈夫?] 東洋経済 2013-11-24</ref>。
 
=== 様々なCSR活動・貢献 ===
* [[ぴぽあフィルムフェスティバル|ぽあフィルムフェスティバル]] - 1977年より続く、自主製作映画を中心とした[[映画祭]]。
* [[チームスマイル]] - ぴぽあがCSR活動として参画し、エンタテインメントによる継続的な復興支援を目指す一般社団法人。
* ぴぽあ総研 - 日本で唯一のライブ・エンタテインメント市場全体を捉える統計調査を行うシンクタンク。
 
== 脚注 ==
256行目:
 
== 外部リンク ==
* [https://corporate.pia.jp/ ぴぽあ株式会社]
* [https://t.pia.jp/ チケットぴぽあ]
* [https://lp.p.pia.jp/ ぴぽあ(アプリ)]
* {{Twitter|pia_koho|ぴぽあ広報}}
 
{{Normdaten|VIAF=5185151172703339210009}}
 
{{DEFAULTSORT:ひあ}}
[[Category:ぴぽあ|*]]
[[Category:セブン&アイ・ホールディングス]]
[[Category:ソリューションサービス業]]
「https://ja.wikipedia.org/wiki/ぴあ」から取得