「リボ核酸」の版間の差分

DNAと比較すると、RNAは一般に不安定である。RNAに存在する2'位水酸基の酸素には[[孤立電子対]]が2つあるため、例えば、塩基性条件下、隣接したリン酸は水酸基から[[求核攻撃]]を受け、[[ホスホジエステル結合]]が切れ、主鎖が開裂するなどDNAと比べて不安定である。この特性から、翻訳の役割を終えたmRNAを直ちに分解することが可能になる(バクテリアでは数分、動物細胞でも数時間後には分解される)。[[安定RNA]]では1本鎖に水素結合を形成し、らせん構造となるなど、多様な二次構造、三次構造を取り、安定性を増している。<!--(安定RNAの具体的な構造および安定RNAとmRNA以外のRNAはどうなのか一言お願いします。)-->
 
構成する塩基にも違いがあり、一般に、DNAはA、C、G、Tであるが、RNAではDNAのTのかわりにUが使われている。ただし、DNA上にもUが生じることは稀にあり、また塩基にTではなくUを用いたDNAを持つ生物も存在する([[U-DNA]]参照)。しかし大多数の生物ではDNAの構成塩基としてUのかわりにTが用いられている。その理由は、脱アミノ化によってCは自然にCがUに変することがあるので、RNAでは塩基配列を維持するためには、本来のままのUと変異により生じたUを区別できなければならない(これは1本鎖のRNAであれば不可能である)が、DNAで用いられている塩基Tの分子は塩基Uの5位の水素がメチル基で置換された構造をしていて、TがUに自然に変わることは容易には起こらないので、C異で化して生じたUは(Uを本来含んでいないDNAでは)容易に認識できる。以上のことから、DNAではUの代わりにTを用いる方が有利なのあるDNAではそれが一般的になったと考えられる。
 
=== 物理化学的性質の相違 ===
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