「平復帖」の版間の差分

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陸機の[[詩]]や文章は在世当時から現在に至るまで高い評価を得ているが、『平復帖』を書き残していることにより、陸機は[[書道史]]上でも欠くことのできない人物となっている。本帖は木簡の風趣があり、そのためか[[比田井天来]]は好んでこれを習ったが、[[鈴木翠軒]]は、「余り高尚なものではない。[[書法#用筆法|運筆]]が狭くなり、一種の奇癖が着くから長く習うべきものではない。」と評している。
 
[[中国の書論]]中での陸機の書の評価は特に優秀というほどではない。たとえば、[[中国の書家一覧#王僧虔|王僧虔]]の『[[中国の書論#論書 (王僧虔)|論書]]』には、「彼は[[呉 (三国)|呉]]の国の人なので、その書の良否を比較するものがない。」<ref>『[[s:zh:論書 (王僧虔)|論書]]』(陸機書,呉士書也,無以校其多少。)</ref>としかなく、[[中国の書家一覧#庾肩吾|庾肩吾]]の『[[中国の書論#書品 (庾肩吾)|書品]]』では、「中下品」(18人)に入り、[[中国の書家一覧#李嗣真|李嗣真]]の『[[中国の書論#書後品|書後品]]』では、「下上品」(13人<ref>『[[中国の書論#書後品|書後品]]』の下上品13人([[陸機]]、[[袁崧]]、[[李夫人]]、[[謝チョウ|謝朓]]、[[中国の書家一覧#庾肩吾|庾肩吾]]、[[蕭綸]]、[[王褒 (南北朝)|王褒]]、[[斛斯彦明]]、[[銭毅]]、[[房彦謙]]、[[殷令名]]、[[張大隠]]、[[藺静文]])([[s:zh:書後品|書後品]])</ref>)にランクされている([[中国の書論#書人ランク一覧 (書後品)]]を参照)。これについて[[比田井南谷]]は、「筆意が素朴で高い響きをもっていると思われる。その点から考えると、古人の批評より高く評価すべきであろう。」と述べている。
 
== 脚注 ==
431,635

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