「口笛言語」の版間の差分
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2020年8月16日 (日) 23:11時点における版
口笛言語(くちぶえげんご、英語: whistled language)とは、通常の発話[注 1]を口笛でなぞって行う言語によるコミュニケーションの一形態。表現としては他に口笛語[1]、口笛言葉[2]、口笛会話[3](英: whistle speach)[4]とも。
概説
口笛言語を流暢に使いこなす人々にとって口笛言語は、通常の発話では距離があって上手く伝わらないような場面でも制約なく沢山のメッセージを互いに伝えうるコミュニケーション方法である。この点で単純なメッセージや指示・命令を与えるために牧民や動物調教師が用いることがある短い口笛とは口笛言語は異なる。口笛言語は、口笛を使わない通常の発話でのトーン[注 2]と母音のフォルマントとをイントネーションや韻律と同じやり方で口笛に対応づけて表現することで、基礎となった言語の話者で口笛言語を聴き慣れた人なら元の意味を理解することができる。
口笛言語は、口笛ではない通常の音声を用いた発話言語[注 1]に比べると珍しくはあるものの世界中の文化で見い出される[6]。口笛のトーンが音節のトーン(言葉のトーンによる旋律)を伝えうる声調言語[注 3]によくみられる。これは、非声調言語でトーンが会話で担う機能負担量が限定的であるのに対して、声調言語ではトーンの旋律がより多く機能負担量を担っていることを理由とする可能性がある。口笛言語の発生過程は、いままでどの事例においても記録されておらず未だその研究も十分になされていない。
方法
元になる言語が声調言語か否かで口笛言語のやり方は異なり、その技法は元の言語のトーンないしは調音[注 4]あるいはその両方に基づく。
声調言語は多くの場合、調音が除かれて、音が継続する長さおよびトーンといった超分節的な特徴[注 5]すなわち韻律のみが残り、口笛を吹いた時には元の言語の発話での旋律線(英: melodic line)を保持していることになる。したがって声調言語が口笛で表現された場合、トーン、音長、程度は小さいが強勢といった音素の情報(超分節音素)は伝えるが、元の発話言語の分節的な音素の弁別(分節音素)はほとんど失われる。
非声調言語の場合は、発話の調音上の特徴はより保たれ、舌と軟口蓋の動きでつくられる通常の音色の変化は音高の変化に変換される[7]。口笛言語で特定の子音は、通常の発話言語で子音が隣接する母音を調整するのと同様に口笛の音を調整して表現することができる。
「全ての口笛言語はひとつの共通点があり、それは時間の関数として単純な波形の周波数を変化させて機能させることで、普通、即応的な変化は最小限に抑えられ、長距離コミュニケーションのみを目的とするほとんどの場合で即時に理解できる。」[7]
1つの言語の中で形式の異なる幾つかの口笛の表現方法が用いられることもある。メキシコのソチアパム・チナンテック語[注 6]には、「口笛による発話」(英: whistle-speech)をさす3つの言葉がある。すなわち、sie3は、上の歯茎の付け根に舌先を当てて行う口笛によるもので、 jui̵32は、両唇を使う口笛によるもので、juo2は、指を口にいれて鳴らす口笛(指笛)でなされるものである。それらは距離に応じて使い分けられる。更に、幾つかの点で口笛による発話と同様に機能するhóh32と呼ばれる大声でのファルセットも存在する[8][9]。
口笛の発話を生成する方法には複数の技法があり、それらは実務上の用途に合わせて選択される。両唇と唇歯を使った技法は短距離、中距離でやり取りする会話に共通する技法で、例えば、市場、雑音のある室内、狩りの最中といった場面で使用され、一方、そり舌で、指1本ないし2本を口に咥え、その指が合わさってつくる隙間に息を強く吹き付けるか、もしくは下唇を引いて息を吸い込むかして鳴らす技法は、長距離での発話で音を到達させるのに強い力が必要な場面で使われる[10]。村に共通する使い方や口笛の使い手個人の好みにより場所毎に口笛の使い方に差異がみられる。葉っぱを使った口笛[注 7]やフルートを伴う口笛は、求愛や詩的な表現に関連することがよくみられる。メキシコのキカプー語[注 8][11]、アジアのモン族[12]とアカ族[注 9][13]の文化においてそういった使用例の報告がある。
口笛言語では技法として声帯の振動を必要としない。それはつまり、口笛では口ないし手、あるいはその両方で形作った空洞の内側に圧縮された空気が流れ込むことで振動を生み出すからである。指で顎を固定すれば孔の大きさが安定する。吹き出された空気は唇の端で振動をつくり出す。吹き出された空気流が早ければ早いほど空洞の内側で発生する空気流の乱れがつくる音は大きくなる。口の径(すぼめ具合)と口腔(口むろ)の容積が上手くあったときは共鳴が起こり口笛をより大きく響かせることができる。この生体音響現象[注 10]の周波数は、共鳴空洞(共鳴室)の形態(ここでは口の中の形)を変化させ変調することで、通常の発話形式の調音に等価な形で対応付けることがある程度できる[10]。
口笛による発話の表現力は、口笛ではない通常の発話のそれに比べ幾分制約されかねない(実際はそうではないにせよ)。しかし、早合点してはならない、何故なら口笛による発話の表現力は、元の言語の音韻論を含む様々な要因に大きく依存するからだ。例えば、声調の種類が少ない声調言語で、口笛による情報伝達は、画一化さもなくば標準化された表現から構成されていることが詳細に記述され幾度も報告されている。しかし、声調の種類が多いメキシコのマザテック語[注 11]や西アフリカのヨルバ語といった声調言語では、発話でピッチが沢山の情報を担うので、広汎な会話であろうと口笛で表現しうる。どんな言語でも、非声調言語さえ、定量的観察によりギリシア語[14]、同様にトルコ語[15]の非定型文でも、90%に達する高い了解度(英: intelligibility)が示されている。
Jampolsky(1999)が行った2名のシルボ使用者についての調査結果が次表である。これには聴き手の取り違い(了解ミス)もきちんと顕れている。この研究で一般に母音は比較的に理解し易く、子音はやや難しい事が分かった[16]。
i | e | a | o | u | |
---|---|---|---|---|---|
i | 15 | 1 | |||
e | 1 | 1 | |||
a | 79 | 5 | |||
o | 4 | 15 | 3 | ||
u | 2 | 2 |
※母音の伝達実験の結果表。取り違い(伝達ミス)も確認できる。上横1行目が口笛で発した母音の種類で、左縦1列目が聴き手が認識した母音の種類を示す。各セルに聴き手の認識した母音別の回数が入っている。従って左上から右下への対角線上のセルが、発した母音と聴き手が認識した母音が一致した場合、つまり正解を示しその数が太字で示されている。
p | β | f | m | t | ð | n | s | t͡ʃ | l | r | rr | j | ɲ | k | ɣ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
p | 7 | |||||||||||||||
β | 3 | 1 | 1 | 1 | 4 | |||||||||||
f | 1 | 1 | ||||||||||||||
m | 3 | |||||||||||||||
t | 1 | 11 | 1 | |||||||||||||
ð | 1 | |||||||||||||||
n | 4 | 1 | 2 | 1 | ||||||||||||
s | 2 | 1 | 1 | |||||||||||||
t͡ʃ | ||||||||||||||||
l | ||||||||||||||||
r | ||||||||||||||||
rr | ||||||||||||||||
j | 1 | 3 | 1 | |||||||||||||
ɲ | 1 | |||||||||||||||
k | 1 | 3 | ||||||||||||||
ɣ | 2 |
※子音の伝達実験の結果表。取り違い(伝達ミス)も確認できる。表の見方は母音の場合と同様である。
アフリカ大陸には、口笛の他に楽器で発話を担う例があり、最も有名な例に「トーキング・ドラム」がある。しかしながら、同時にドラムはグリオによる賛歌の詠唱あるいは村落間のコミュニケーションに用いられ、四方八方に鳴らす場合の発信者の特定用のジングルには他の楽器を使ったりもするが、離れた位置での発話には日常的に口笛が使われている。2人が互いに近づいて来るとき、会話の途中で口笛による発話から口笛ではない通常の発話へ切り替えることさえある。
例
カナリア諸島ラ・ゴメラ島のシルボは、スペイン語を基礎にしていて、もっとも研究の進んでいる口笛言語の一つである[16]。この言語で識別しうる音ないし音素の数について研究者の間で意見が分かれていて、それら研究者の見解によって母音は2から5、子音は4から9とバラついている。この数の違いは、単に口笛を使う人の能力差や口笛の音に差異をつくり出すのに使っている技法の違いを反映している可能性がある。メイエの研究[14][17]は、口笛使用者の違いが生み出す音の違いを初めて統計的に分析してみせ、同時に母音識別を行う心理言語学的テストの結果も提供してこの議論を洗練させた。
他にも口笛言語は、トルコの黒海南岸にほど近いクシュコイ[18][19]、フランスのピレネー山脈のアス、メキシコのオアハカ州(マザテック語とチナンテック語)[注 12]、ブラジルのアマゾナス州(ピダハン語)、インドのメーガーラヤ州のコングソン村(Kongthong village)[20]、ネパールのマハーバーラタ山脈(チェパン語[注 13])、およびニューギニアに存在するかもしくはかつて存在した。
アフリカ
口笛言語は、西アフリカの一部で今日でも特に一般的で堅牢であり、ヨルバ語とエウェ語といった使用人口の多い言語で広く利用されている。西アフリカではフランス語でさえも口笛で使用される場所もある[要出典]。
カナリア諸島と、南部アフリカや東部アフリカの一部にも口笛言語はみられる[要出典]。
数百にも及ぶ口笛言語のほとんどが、声調言語を基礎としている。
発話での声調のみが口笛で保存され、調音と発声の特徴はそのまま保存されない。それらの特徴は、強勢と韻律の変化といった他の特徴に置き換えられる。ただし、ショナ語ゼズル方言といった子音が口笛の流れを遮るような調音を含む言語を話すゼズル族での事例もある。似た言語にモザンビーク南部の高地で使われているツォンガ語の口笛言語がある。この音の使用は、ショナ語にみられる口笛による歯擦音[注 14]と混同してはいけない。
使用と文化上の位置づけ
口笛による発話の最初期の記録の一つは、クセノポンが『アナバシス』に記述したものの可能性がある。紀元前400年に黒海南岸の古代部族の支配する地を旅した際に、クセノポンは現地の住民が谷をまたいで遠く離れていても互いに聴き取りができたと記述している。この記述にあった地は、口笛言語、クシュ・ディリ(土: kuş dili[注 15])が現在でも実際に使われているトルコのクシュコイも含んでいる[21]。
古代中国では長嘯[22](英: transcendental whistling)の技法は、道教の道士の瞑想法[注 16]の精神的側面と親和性があり一種の非音声言語[注 17]であった[24]。
ギリシアのエヴィア島のアンティア村(希: Αντιάς)に現在でも口笛言語の使用者が僅かながら残っている[14]が、1982年当時にはこの口笛による発話スフィリア(希: σφυριά[注 18])は、地元住民全員が使っていた[25]。
口笛言語は文化の中で非常に中心的で高く価値付けられうる。メキシコのソチアパム・チナンテック語[注 6]で叫び声[注 19]は、非常に稀である。この文化で男性は、確固たる町の仕事をこなすに足るほど口笛言語の使用に熟達しなければ罰金が科せられる問題となる。彼らは発話が容易に聞こえてしまう状況では戯れに口笛を使うことがある。
メキシコのオアハカ州のソチアパム、メキシコの他の場所、同様に報告がある西アフリカにおいて、口笛言語は男性が使用するもので、女性は口笛言語を理解できても使用するものではない。
口笛言語は、暗号[注 20]や言語ゲームではない(スペインの植民地統治下のキューバ[注 21]で、内乱[26]での反政府勢力アバクワ(西: Abakuá)[注 22]により用いられた口笛言語は例外とする。)[7]が、周囲に部外者や口笛言語を知らず理解できない人々がいる際に元の発話の意味を伝えうる秘匿性のあるコミュニケーション手段として使われることがある。第二次世界大戦中のアスもしくはラ・ゴメラ島に、警察の手が及ぶ前に口笛による発話を使って警報を発することで水で薄めた牛乳製造の証拠を隠しおおせた狡猾な農夫の話がある[7]。
生態学
口笛言語は、相対的に孤立する場面で人類にとりコミュニケーションする必要性に応じて自然に発達してきた。すなわち、単に距離があったり、雑音があったり、夜であったり、同様に社会情報上何か特殊な活動をする場面にあるとき、牧羊、狩り、漁、求愛、シャーマンの祈祷といった場面を契機とした[27]。こういった使用法のために口笛言語は山岳地や深い森に関連している事がほとんどである。中国南部、パプアニューギニア、アマゾンの森林、アフリカのサブサハラ、メキシコ、それにヨーロッパは、ほとんどそれらの生態学的立地を内包している。
口笛言語が、近年見つかるのは、村内での発話による会話を狩りや漁の場面では音響環境上の障害を克服して口笛言語が置き換えることがあるアマゾンといった鬱蒼とした森林地域においてである[14][17]。口笛言語の最たる利点は、通常の発話者より遥かに遠い距離であっても対応できることで、典型的には1~2km、山地で最大5km、反響のある森ではこれを下回るが対応でき、それも精いっぱいやそれを下回る程度でも叫ぶ必要がないのである。具体的には口笛言語は音量で130dBに達することが可能であり、最大範囲10kmにまで伝達可能である。これはカナリア諸島のラ・ゴメラ島で実証されている[28]。この長距離範囲での口笛は、口笛言語が使われる場所が山がちな地勢であるときより強められる。これらの言語のある沢山の地域が、多くの地で遠距離通信の仕組みが急速に整っていく中でその古代からの伝統を維持しようと努力が払われている。
原理
単音の口笛のトーンは、基本的には単純な振動あるいは正弦波であって故にその音色を変化させることは不可能である。普通の唇を使った口笛による調音は比較的容易であるが、唇の動きが小さく唇音化が一定であるためp、b、m、fといった唇音と唇歯音は扱いずらい[7]。Busnel & Classe (1976)は、「5つの母音音素(シルボの例)は別にして口笛の音は、固定され安定したピッチを持たないため、口笛がつくり出す全ての音の認識とは、半母音を音域、音調曲線、峻度(英: steepness)の観点から解釈することにある。」[7]と述べている。
口笛のトーンには、ホール・トーン(英: hole tones[注 23])とエッジ・トーン(英: edge tones[注 24])の2種類のトーンがある。"hole"すなわち開口部("orifice"とも[注 25])によるトーン、すなわちホール・トーンは、吹き出されて素早く動く空気の円筒状の流れ(羅: vena contracta[注 26])がそれを取り巻く周囲の空気と相互作用してつくるゆっくりと動く環(羅: anulus[31][注 27])状の空気の渦によって生み出される[32][注 24]。その境界層での不安定性は、摂動の増大を導き共鳴室の特定の周波数が強調されるフィードバック経路が確立されるまで続く[33]。一方で、エッジ・トーンは障害物にぶつかる細い空気の噴流によって生み出される。この時、渦が流れの擾乱部分の近傍で剥がされ[注 28]障害物もしくはクサビの両側に交互に流される[32][注 24]。
他の口笛を使ったコミュニケーションと異なるのは実際上の口笛言語は、発話における発声の主要な構成を移し換えることで発話言語の聴覚上の特徴を口笛の音色の変化体系に落とし込める点にある。口笛言語は2つの形式がある。ひとつは声調言語を基礎にしトーンの旋律を移し換える口笛言語で、いまひとつは非声調言語を基礎にしF2(第2フォルマント)を移し換える口笛言語である[16]。形式の違いはあるものの、両タイプの口笛のトーンは、移し換える元の発話言語に対応づけられる音韻構造を保っている。
- 母音は、一般に発話言語のF2フォルマントをなぞった一連の相対的なピッチ(音高)の変化幅に置き換えられる。
- 子音は、長さと高さの異なるトーン[注 2]へ移し換えることと、加えて閉鎖の有無によって生み出される。
- 強勢は、音を高くしたり長くすることで表現される。
口笛言語の一覧
次の一覧は、口笛言語、口笛の形態でも存在するないしは存在した言語、もしくは同様の言語を使用したエスニック・グループの一覧。チナンテック語といった口笛による発話が言語と文化で重要で欠くことができない例がある一方で、ナワトル語の様にその役割がはるかに小さい例もある[要出典]。
脚注
注釈
- ^ a b 口から発する音で会話を行うのは口笛言語も同じではあるが"natural spoken language"(訳例:発話言語)と口笛言語との対比を念頭に置いた場合、本文では「発話」の語は特に断らない限り口笛ではない自然な発声に基づく会話における発話の意味で優先的に用いた。ただし煩雑であっても口笛言語の文脈においても原則適当な付言を伴って「発話」の語を用いた。手話も参照のこと。
- ^ a b ここでは音階上の高さ(pitch)の変化の特性。ピッチとも[5]。トーンもピッチも多義語であることに留意。高低アクセントも参照。
- ^ 音節などの単位がそれぞれの言語に用意されている高さのパターンの中からどれか一つを選んで発音され、意味を区別するようなタイプの言語のこと。斎藤ほか(2015)を参照。
- ^ 調音方法も参照
- ^ 英: suprasegmental features
- ^ a b オト・マンゲ語族に属する言語で、メキシコのチナンテコ族の一部によって使用される。ソチアパム・チナンテク語とも。
- ^ 草笛も参照
- ^ キカプーが用いるフォックス語の一種
- ^ 中国・ベトナムでハニ族の名で知られる民族
- ^ 生体音響学も参照
- ^ オト・マンゲ語族に属する言語
- ^ いずれもオト・マンゲ語族に属する。
- ^ a b チェパン族の言語
- ^ en:Sibilant#Whistled_sibilantsも参照
- ^ a b 「鳥の言葉」の意味
- ^ 守一とも[23]
- ^ 非言語コミュニケーションも参照
- ^ 単数主格形は"σφυρί"で「鎚」の意味。
- ^ en:Screaming#Communication_and_languageも参照
- ^ コードトーカーも参照
- ^ en:History of Cubaも参照
- ^ 別名"Nañigo"ともいい、宗教性を帯びた秘密結社。サンテリアも参考せよ。
- ^ "whole tone"(全音)ではない。
- ^ a b c Edge Tones < HyperPhysics Concepts "Edge Tone"および"Air Oscillations from Slits"も参照
- ^ オリフィス[29]も参照
- ^ 縮流の意味[30]
- ^ アニュラスも参照
- ^ 渦の剥離も参照
- ^ 声門化も参照
- ^ キカプーが用いるフォックス語の一種であるキカプー語に対応した口笛言語
- ^ バフィア語とen:Kaalong languageも参照
- ^ 精霊との交信(英: spirits talking)と関係があると伝えられている[38]。
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{{cite AV media}}
:|format=
を指定する場合、|url=
も指定してください。 (説明)(ARDECHE IMAGES - Les Derniers Siffleurs de la Gomera(英語)も参照) - バーナード・コムリー、スティーヴン・マシューズ、マリア・ポリンスキー 著、片田房 訳『世界言語文化図鑑』東洋書林、1999年。ISBN 978-4887213364。
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- 斎藤純男、田口善久、西村義樹 編『明解言語学辞典』三省堂、2015年。ISBN 4385135789。(「口笛言語」への言及はないが、術語を参照。)
- メイエ, ジュリアン「口笛言語」『日経サイエンス』2017年5月号、日経サイエンス社、2017年、60-67頁。(日経サイエンスの記事紹介サイト、"Whistled Languages" Reveal How the Brain Processes Information - Scientific American(元記事のサイト)も参照)
- 日野資成「現代言語学(翻訳)第 2 章」『福岡女学院大学大学院人文科学研究科紀要』第16巻、福岡女学院大学大学院人文科学研究科紀要編集委員会、13−71頁、2019年 。(「口笛言語」への言及はないが、術語を参照。)
関連項目
- 鳥類の言語
- スウィープ (パペット)
- クランガース - 口笛言語を使うストップモーション・アニメーションのキャラクター
- 歯擦音(en:Sibilant#Whistled_sibilantsも参照)
- ささやき声 - ウィスパーボイス
- 生態言語学
- 通信技術の歴史
- 日本語対応手話(日本手話ではない)
外部リンク
- The World Whistles Network(フランス語)(英語)(スペイン語) An international network of research and defense on whistled languages
- Publications(英語) < The World Whistles Network
- “Sochiapam Chinantec Whistle Speech”. Summer Institute of Linguistics in Mexico. 2020年8月15日閲覧。(英語)(スペイン語)
- A whistled conversation in Sochiapam Chinantec - ウェイバックマシン(2015年11月14日アーカイブ分)(英語)
- Whistles in the Mist: Whistled Speech in Oaxaca, Mexico(英語) "In the Americas with David Yetman" documentary in which Georgetown University linguist Mark Sicoli conducts fieldwork with speaker/whistlers of Sochiápam Chinantec
- Whistling to Communicate in Alaska from NPR(英語)
- Link to ELAR documentation of Antia Whistling language(英語)
- MP3 File of a Voice of America Broadcast - UN: Technology Threatens Whistled Language in Turkey - January 12, 2018(英語)
- Sfyria (口笛言語) - Jinkawiki
- 鳥の歌を聴け–トルコの指笛生き残り大作戦 · Global Voices 日本語