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{{Otheruses|フィルムの一種|日本のロックバンド|セロファン (バンド)}}
'''セロファン'''または'''セロハン''' (cellophane) は[[ビスコース]]を原料とする透明な膜状の物質。普通セロファン (PT) と防湿セロファン (MST) の2種類がある<ref name="morimoto" />
 
== 歴史 ==
 
[[1908年]]に[[スイス]]の[[ジャック・ブランデンベルガー]](Jacques Edwin Brandenberger, [[1872年]]-[[1954年]])が連続フィルムの製造試験機を開発<ref name="morimoto" />。さらに多価アルコールによりフィルムに柔軟性を与えることができることがわかり、[[1912年]]に連続フィルム製造法を発明した<ref name="morimoto" />。
 
== 種類 ==
様々な分類があるが、通常、普通セロファン (P.T.) と防湿セロファン (M.S.T.) の2種類に大別される<ref name="morimoto" />。普通セロファンの組成は、再生繊維素70〜90%、多価アルコール(柔軟剤)2〜20%、水分6〜15%である<ref name="morimoto" />。防湿セロファンは普通セロファンに防湿塗装を施したものである<ref name="morimoto" />。
 
== 製法 ==
主な原材料は、[[木材]]を粉砕して作る[[パルプ]]である。[[木綿]]、[[麻]]などの植物性繊維からも作ることは可能である。
 
まず、パルプを[[水酸化ナトリウム]]などの[[アルカリ]]と[[二硫化炭素]]で溶かして[[ビスコース]]を作る。その後スリットに通して、薄く成型したものを、[[硫酸]]などの酸で中和してセルロースに戻すことによって製造される。なお、ビスコースを、スリットではなく、ノズルから射出して繊維状にし、中和したものは[[レーヨン]]である。
 
== 用途 ==
透明で細菌を通さないため、食品のパッケージなど、包装材料として使用される。光沢がよいこと、[[飴]]などをねじって包んだ場合に勝手に解けないこと、手切れ性と呼ばれる、端を持って左右に引っ張ると裂ける性質があり開封しやすいこと、紙の原料として[[リサイクル]]できること、などの特長がある。しかし、熱でそりやすい、水に濡れると強度が下がるなどの問題があるため、近年は[[ポリプロピレン]]フィルムなどに置き換えられている例が少なくない。また、[[水蒸気]]の透過性は高いので、表面に[[ポリ塩化ビニリデン]] (PVDC) を塗布して、バリア性を持たせた防湿セロファンも作られている
 
* [[1930年]]に販売が開始された[[セロハンテープ]]の基材として、耐水性をもたせたものが使用されている。
* 水分はよく通すが、[[ウイルス]]を通さないために[[人工透析]]用の膜としても利用される。
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