「フィルム」の版間の差分

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: 防水透湿性能をフッ素系フィルムで付与している。
 
== 用語特性 ==
; カール
: フィルムが反り、またはひとりでに巻いた状態になる現象。多層フィルムや剥離ライナーと貼り合わせたフィルムでは成型後の各材料に残留した応力や熱収縮の差異で生じやすい。これらを予防するには製造時の張力(テンション)を調整して対応する。また、単体でも吸湿などによりカールが生じることがある。また、キャスティング機の温度設定でもカールの極性を変化させることができる。
; ガスバリア性
: フィルムが常温の気体を透過させる性質。単位:ml/m<sup>2</sup>・day・Mpaまたはfmol/(m<sup>2</sup>・s・Pa)で表示され、対象のガスとしては[[二酸化炭素]]、[[窒素]]、[[酸素]]で評価されるのが一般的。JIS K-7126およびASTM D1434-82で規定される。
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; 透湿性
: フィルムが[[水蒸気]]を透過させる性質。単位:g/m<sup>2</sup>・day・40℃,90%RHで表示され、JIS Z-0208、JIS K-7107、ASTM E96-94で規定される。
; ピンホール
: フィルムに角や突起を当てたり、折り曲げたり[[摩擦]]させたりするなどの外的な力が加わると生じる微細な穴。
; 保香性
: フィルムが香りの成分を透過させず維持する性質。ガスバリア性とはほぼ相関するが、必ずしも一致しない。また、香りの成分とフィルム素材の相性によっても効果が異なる。例えば、保香性が高いとされるPETフィルムとPCフィルムについて、[[バニラ]]香料は前者が高く後者は低い。これが[[醤油|しょう油]]の香り成分ではまったく逆の結果となる。
 
== 製品リスク ==
; カール
: フィルムが反り、またはひとりでに巻いた状態になる現象。多層フィルムや剥離ライナーと貼り合わせたフィルムでは成型後の各材料に残留した応力や熱収縮の差異で生じやすい。これらを予防するには製造時の張力(テンション)を調整して対応する。また、単体でも吸湿などによりカールが生じることがある。また、キャスティング機の温度設定でもカールの極性を変化させることができる。
; ピンホール
: フィルムに角や突起を当てたり、折り曲げたり[[摩擦]]させたりするなどの外的な力が加わると生じる微細な穴。
; ブロッキング(''Blocking'')
: ロール状で保管されているフィルムの層が固まってしまうトラブル。経時変化や劣悪な保管状況などにより発生することがある。
 
== 取引単位 ==
; 嗹(れん)
: 包装フィルム業界で使われる独特の単位。面積500 m<sup>2</sup>を1嗹とし、基本的にフィルムの幅を問わない。
<!-- 滑り性、ヘイズ -->
 
== 脚注 ==