「フラウト・トラヴェルソ」の版間の差分

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キーの付いたトーンホール以外は直接指でふさぐため、必然的にトーンホールの大きさが限られ、小さな音量しか出すことができない上、全体にややこもった暗い感じの音ではあるが、多様な音色を持ち、繊細で豊かな表現が可能である。音域はD4からE6までというものが一般的であるが、B6までの[[運指]]が知られており<ref name="OneKey"/>、A6あたりまでは出しやすい楽器もある。いわゆるD管であるにもかかわらず、楽譜は実音で記譜されたため[[移調楽器]]ではない。長調について考えると、D-dur([[ニ長調]])、G-dur([[ト長調]])、A-dur([[イ長調]])は比較的大きな音量で演奏できるが、それ以外の調では[[クロスフィンガリング]]によって出す弱々しく不安定な半音が多くなるため、演奏は容易ではない。つまり、[[五度圏]]の図で D-dur(ニ長調)から遠い調ほど演奏が困難になっていく。
 
1キーフルートは、今なお古楽器愛好家のために復元楽器が多数製作されている。いわゆる[[アイリッシュ・フルート]]トラヴェルソの生き残りであり、こちらはキーの無いシンプルなものが多いが、クラシカル・フルートのような多キーのものも作られている。
 
== 構造 ==