「代数方程式」の版間の差分

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代数方程式の根を論理的に特定する方法としては、「数値的解法(近似[[アルゴリズム]])」によるもの、「代数的解法([[四則演算]]と[[冪根]]を付加する操作の有限回の組合せ)」によるもの、「超越的解法([[楕円モジュラー関数]]、[[超幾何級数]]への代入、四則演算の有限回の組合せ)」によるものなどが挙げられる。後者 2 つは「解の公式」と呼ばれるものを提示する方法である。また、数値的解法は[[数値解析]]とも呼ばれ、代数方程式のみならず、たとえば[[指数関数]]や[[対数関数]]を含む方程式など、一般の[[方程式]]にも広く用いられるものである。
 
4 次以下の方程式には代数的解法による解の公式があることが知られている。5 次より高次の方程式にも超越的方法による解の公式が存在する。よく誤解されていることであるが、一般に言われる「五次方程式は一般には解けない」というのは、代数的解法による解の公式が存在しないことを指しており、全ての代数的数が、考えている代数方程式の係数から、四則演算と冪乗根を取る操作を有限回繰り返すだけで得られるわけではないということである。これは[[パオロ・ルフィニ|ルフィニ]]や[[ニールス・アーベル|アーベル]]により示された事実である。その意味で代数的数全体の集合は広い。代数的数という名前に惑わされがちだが、代数的数は必ずしも代数的方法で得られるものばかりではない。
 
しかし、[[エヴァリスト・ガロア|ガロア]]が楕円モジュラー関数を用いる超越的方法では一般的解法が存在することを予言し、その遺書に書き残している。ガロアの死後、[[エルミート]]は、楕円モジュラー関数による五次方程式の解の公式を導いた。
 
なお、アーベルも[[モジュラー方程式]]の研究を行っていたことから、彼にも解の公式のアイディアがあったであろうと考えられている。エルミートから現在まで、5 次より高次の方程式の解の公式は様々に提案されている。