「栄養繁殖」の版間の差分

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[[Image:Bryophyllum daigremontianum nahaufnahme1.jpg |thumb|right|
カランコエ((コダカラベンケイ''KalanchoëKalanchoe daigremontiana'')の葉の周辺から芽生えた新しい個体。]]
 
'''栄養繁殖'''(えいようはんしょく、英語:vegetative propagation )とは、[[植物]]の[[生殖#無性生殖|無性生殖]]の1つ。'''栄養生殖'''(vegetative reproduction )とも呼ぶ。
 
植物の繁殖様式の1つとして観察され、特に[[種子]]繁殖力が低い高次[[倍数性|倍数体]]では一般的な繁殖様式である。
[[農業]]でも[[作物]]の[[種苗]]増殖生産に広く用いられており、[[イモ]]類や[[イチゴ球根]]の例がある。以下は主に農業(園芸)の観点から、栄養繁殖について記述する。
 
 
=== その他 ===
; 葉(は、leaf)
: 一部の植物では、葉の周辺部に芽(不定芽)が作れ、植物体ができに成長する。 例:[[カランコエ]]
 
; 零余子(むかご、珠芽 brood bud, 鱗芽 bulbil, 肉芽 aerial tuber)
: 根でも茎でもない、ヤマノイモ属に特有の器官。 例:[[ヤマノイモ]]などヤムイモ類。
 
; [[球根]](きゅうこん、bulb)
: 塊茎・球茎・鱗茎・塊根・根茎・担根体の総称(園芸用語)
 
 
== 園芸で用いる栄養繁殖 ==
野菜(蔬菜)・果樹・花(花卉)の[[園芸#生産園芸|園芸]]各分野や、ガーデニング(家庭園芸・造園)で栄養繁殖による増殖が広く行われている。
前記の栄養繁殖器官を種苗として用いるほかにも、[[挿し木]](葉挿しを含む)、[[取り木]]、[[茎伏せ]]、[[株分け]]などの手法がある。また、[[1980年]]代から、[[組織培養]]によって作成された[[クローン]]苗も一部では利用されている。
 
[[接ぎ木]]は、[[果樹]]など[[種子]]での増殖が難しい[[木本]]植物の増殖にも用いられる。このような木本植物の[[接ぎ木]]は、一種の人為的な栄養繁殖と捉えることができる。
 
 
== 種苗管理上の問題 ==
栄養繁殖は短かい期間に同じ[[遺伝子型]]の作物を増殖させることができるが、一度[[ウイルス]]に感染すると、そのウイルスを保持したまま増殖することになる。ウイルスに感染した作物は収量や品質が劣るので、対策が必要になる。多くの作物ではその特性に変化がおきないように公的機関が大元になる種苗(原々種・原種)を生産し、それをさらに増殖した後に一般に配布する。一度ウイルス感染が起きてしまったものに対して、組織培養によるウイルスの除去([[ウイルスフリー]]化)が行われることもある。
 
 
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