削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
2ちゃんねる成功の理由について
39行目:
 
翌[[1999年]]5月、米国留学中に「[[あめぞう|あめぞう掲示板]]」の避難所として[[匿名掲示板]]「'''[[2ちゃんねる]]'''」を開設{{Refnest|「「2ちゃんねる」ができたのは1999年の5月30日とする説と、同年5月16日とする説がある。開設者である私も日にちは覚えていないのだが、1999年の5月、アーカンソー州の片田舎の大学の中で「2ちゃんねる」のスクリプトが作られ、「2ちゃんねる」として公開されたことは確かである。」<ref name="whitepaper2001">インターネット協会(監修) 『インターネット白書2001』 インプレス 2001年7月1日 pp.204-205</ref>}}<ref group="注">あめぞうへの設立書き込みが5月30日。Internet Archiveでの2ch.net最古版は[https://web.archive.org/web/19991111085830/http://2ch.net/ 11月11日]。</ref>。7月22日、2ch.netを取得<ref>[http://www.whois.com/whois/2ch.net Whoisでの"Creation Date: 1999-07-22 08:39:48"]</ref>。
 
西村は2ちゃんねるが成功した理由について次のように語っている。
 
{{Quotation|1999年、「あめぞう」という掲示板サイトをヒントに、僕は「2ちゃんねる」を開設した。匿名で書き込める掲示板には、たくさんのユーザーが集まり、最盛期には1000万ユーザーを超えた。
 
ただ、当時の法律には、ネット管理人にとって不利な条件が揃っていた。たまたま僕だけが続けた。僕は掲示板というオープンな場を提供したにすぎない。もし、公園で通り魔事件が起きたとして、公園を造園した人や管理している人が捕まるだろうか。殺人予告がハガキで送られてきたとして、ハガキを作った人や郵便配達の人が逮捕されるだろうか。悪いのは事件を起こしたり、犯行予告を書き込んだ犯人だ。ネット管理人もそれと同じ感覚だった。だから僕は、何か事件が起きたら、その都度、ルールを作ることを提案していた。ユーザーたちが議論して、意見を出し合って、集合知に落ち着くだけだと思っていた。しかし、当時の裁判では理解されなかった。
 
2ちゃんねるのシステム自体は、誰でも作れる。同じスクリプトは誰でも書けるし、似たようなウェブサイトは存在していた。ただ、なぜそれが面白いかの感覚はちゃんとわかっていた。だから、長く続けられた。成功の要因はそれだけだ.
 
それに、2ちゃんねるを潰したとしても、2ちゃんねる的な場所は存在し続ける。需要がある限り、サービスは形を変えて残り続ける。イタチごっこになるだけだ。
 
2ちゃんねるが成功した理由は、「匿名で自由に書き込みたい」という欲望があったからだ。ネーミングや機能が優れていたからではない。「2ちゃんねる的な場所」は、ないと困る人がいる。「匿名で何かを吐き出す場所」は、絶対に未来永劫、なくなることはない。|ひろゆき『1%の努力』([[ダイヤモンド社]]) - エピソード3 「なくなったら困るもの――『ニーズと価値』の話」より抜粋}}
 
=== 2000年代 ===