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[[マレー語]]は、[[インドネシア]]・[[スマトラ島]]東部の方言が[[シュリーヴィジャヤ王国]]の繁栄と共に[[マレー半島]]にまで広まり、マレー商人の活躍に伴って15世紀ころからインドネシア各地、[[インドシナ半島]]海岸地方で用いられるようになり、[[東南アジア]]における共通語として発達した言語である。例えば東南アジアの最東に位置するフィリピンにおいても、交易のためマレー語を話す者が多く、フィリピンに到達した[[フェルディナンド・マゼラン|マゼラン]]が、現地人にマレー語を理解できる者がいた事から、世界を一周した事を確認した逸話がある。
 
マレー語は現在、マレーシアと[[シンガポール]]の国語である。また[[ブルネイ]]では標準マレー語が公用語となっており、一般には語彙の90%が一致する[[ブルネイ#言語|ブルネイ語]](ブルネイ・マレー語)が主に話されている。
 
のちにインドネシアになる地域([[17世紀]]以降[[第二次大戦]]までは[[オランダ領東インド]])では、海峡マレー[[ジャワのほか]]、[[スンダ語]]など数多くの地方語が話されていたが、[[宗主国]][[オランダ]]からの独立を求める[[民族主義]]運動によって海峡マレー語がインドネシア民族の共通の言葉「インドネシア語」として採用され、独立後に[[国語となった。教育や放送はインドネシア語]]で行われるため普及しているが、母語率は現在でも1割程度であり、多くインドネシア国民にとって新しい言語ある。選定時に民の半数がジャワが母語であったが、すでに優位な[[ジャワ人]]がますます優位になってしまうこ、ジャワ語には複雑[[敬語]]表現があり難解、かつ自由平等の観点から「インドネシア語」には選ばれなかった。
 
元々は同じ言語であったマレー語とインドネシア語は、植民地時代の宗主国言語の流入(マレーシアはイギリス英語、インドネシアは[[オランダ語]])や地方語の流入(インドネシアでは話者数最大のジャワ語からの流入が多数)、地域による表現の違いなどにより、現在では多くの差異がある。
 
=== サンスクリット・パーリ語 ===