「一貫性の原理」の版間の差分

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また、「ローボール・テクニック」(特典除去法)と呼ばれる手法も「一貫性の原理」を利用している例である。これは、悪い条件を隠しておき、顧客が購入を決定した後で条件を出すという手法である。中古車ショップなどで掲げられている金額が車体本体の価格のみで、[[自動車重量税|重量税]]などの諸経費が含まれていないことが購入を決めた後で判っても、一度購入すると決めた後ではその決定を覆してまでキャンセルしようとはなかなか考えない。購入を決めた後で、手違いにより[[在庫]]がないと伝えられ、ワンランク上の商品なら多少金額が上乗せになるが在庫があると伝えられると、仕方がないとして購入してしまう。こういった手法を指す言葉である。[[不動産業]]をはじめ多くのビジネスで広く「[[おとり広告]]」というこの心理を利用した販売テクニックが利用されてきた。「ローボール・テクニック」という名前は、キャッチボールで、初めは取りやすい高さの低い球筋のボールを投げ、徐々に高い球筋のボールに上げていくと、高い球筋のボールでもキャッチできるようになるという話に由来する<ref>{{Cite book|和書|title=なぜか買ってしまうマーケティングの心理学|author=重田修治|publisher=PHP研究所|isbn=978-4569667911|date=2007-03-02|accessdate=2011-02-12|pages=p.139}}</ref>。
 
こうした心理は、[[詐欺師]]や[[宗教]]の[[勧誘]][[テクニック]]としてもしばしば利用される。これに対抗するには、自身の行動は一貫性を保とうとしているだけではないか、後出しで知った情報をそのままに時間だけ遡ったとしたら、最初の要求を受け入れていただろうか、と自問自答するのがよいとされている<ref>{{Cite book|和書|title=影響力の武器 - なぜ、人は動かされるのか|author=ロバート・B・チャルディーニ|others=社会行動研究会|publisher=[[誠信書房]]|date=2007-09-14|isbn=978-4414304169|accessdate=2011-02-12}}</ref>。
 
== 脚注 ==