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活字を鋳造する際の鋳型となる活字母型(ぼけい)の製造を長年にわたって手がけるとともに、組版環境の時代変化に合わせ、[[写植]]用書体の提供や、自社によるデジタルフォント開発を行ってきた国内有数のフォントベンダーである。現在にいたるまで国内各新聞社の標準となっている新聞本文の「扁平活字」や、小学校教科書用の「教科書体」、[[ユニバーサルデザイン]]の概念を取り入れた「UDフォント」を生み出し普及させたことでも知られる<ref name="iwata">[https://iwatafont.co.jp/100th/index.html 100周年記念ページ] 株式会社イワタ、2020年</ref>。
 
== 歴史 ==
[[岩田百蔵]]が[[1920年]]、「'''岩田活版母型製造所'''」として[[東京市]][[京橋区]][[木挽町]]に創業した<ref name="iwata" />。活字メーカーである東京築地活版製造所や秀英舎(現・[[大日本印刷]])の母型製造を皮切りに、昭和に入ると[[中華民国]]や[[満州国]]の新聞社などから大量受注した母型生産を手がけて急成長<ref name="iwata" />。[[1933年]]には、日本タイプライターが開発していた万能活字鋳造機([[1934年]]発売)用の母型を開発製造した<ref name="iwata" />。
 
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[[1947年]]、[[東京都]][[大田区]]に新工場を開設。株式会社化して商号を「'''岩田母型製造所株式会社'''」に変更した<ref name="iwata" />。[[1950年]]に国内母型業者では初めて[[ベントン母型彫刻機|ベントン母型父型彫刻機]]を導入し、電胎母型製造と並行してベントン彫刻母型による新書体の開発を開始。大手印刷会社に大量納入した。[[1955年]]には事務機部門を設置してタイプライター用活字の製造販売を開始<ref name="iwata" />。[[1966年]]には小学校教科書向けの「'''教科書体'''」(岩田教科書体)を開発し、業界の標準書体となった<ref name="iwata" />。
 
[[1960年代]]以降、活字に代わり[[写植]]による組版が普及してきたことを受け、自社の明朝体、ゴシック体や新聞書体、教科書体を写植用書体として写植機メーカーの[[写研]]、[[モリサワ]]、[[リョービ]]に提供するとともに、ベントン用アナログ原字をベースにデジタルフォント開発を行うデジタル文字部門を自社内に開設し、[[1979年]]には日立製作所中央研究所から48ドットゴシック体のJISコード一式を初めて受注した<ref name="iwata" />。
 
さらにワードプロセッサの普及など、デジタルフォントの需要増を受けて[[1988年]]、デジタル文字部門を「'''株式会社イワタエンジニアリング'''」([[山形県]][[天童市]]、現・山形事業部)として独立させ、独URW製フォント作成ツール「IKARUS」を導入してドットおよびアウトラインフォントの制作を開始<ref name="iwata" />。明朝体とゴシック体をハイデルベルグPMT(現・ハイデルベルグ・ジャパン)、教科書体をリョービに提供したほか、新規開発を含む多くの書体を[[1996年]]以降、PostScript、CID、TrueTypeなどの各フォント形式で「イワタ書体ライブラリー」として発売している。
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== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
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== 外部リンク ==
*[http://www.iwatafont.co.jp イワタ]
*[http://webfont.fontplus.jp/ Webフォントサービス FONT+(フォントプラス)]
 
{{デフォルトソート:いわた}}
[[Category:活字業者|いわた]]
[[Category:書体デザイナー|いわた活字業者]]
[[Category:千代田区の企業|いわた書体デザイナー]]
[[Category:千代田区の企業]]
[[Category:1920年設立の企業]]