「J-10 (航空機)」の版間の差分

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第1期生産分は、ロシアの[[リューリカ=サトゥールン AL-31|AL-31FN]](Su-27搭載エンジンの派生型)[[ターボファンエンジン]]を搭載する。AL-31Fは[[アメリカ合衆国空軍|米空軍]]の[[F-16 (戦闘機)|F-16]]中・後期型に搭載されている[[プラット・アンド・ホイットニー_F100#派生形|P&W F100 F100-PW-229]]にほぼ匹敵し、同じ単発機であるラビや、[[サーブ 39 グリペン]]を大幅に上回る推力および[[推力重量比]]を発揮する。中華人民共和国はロシアに対しこれまですでに180基のAL-31FNを発注していると伝えられ<ref name="青木"/>、2013年には、寿命が延長されて推力が向上したAL-31FN シリーズ3の供給契約を結んでいる<ref>[http://www.salut.ru/ViewTopic.php?Id=2189 FSUE “Gas-Turbine Engineering RPC “Salut” has successfully completed the first phase of engine longevity and performance bench tests in view of future deliveries of a new version of AL-31FN Series 3]</ref>。
 
一方で、[[1982年]]にアメリカより入手した[[CFMインターナショナル CFM56|CFM56-3]]をベースに[[WS-10 (エンジン)|WS-10]](アフタバーナー時最大126kN)が開発されたが、性能面ではAL-31FNとも遜色がなかったものの、寸法が大きすぎ、また制御システムに問題があることなどから採用には至らなかった模様で、量産型には採用されなかった<ref name="青木">{{Cite book|和書|author=青木謙知|authorlink=青木謙知|editor=『Jwings』特別編集|year=2013|month=3|title=戦闘機年鑑|edition=2013-2014年度版|publisher=イカロス出版|isbn=978-4-86320-703-5|ref=青木2013}}</ref>。搭載するための研究自体は続けられておりJ-10Bの試作5号機がWS-10Aを搭載して試験を実施している。しかし、故障が多く信頼性の面で大きく劣るため、単発のJ-10に搭載できるようになるには更なる成熟が必要だとされている<ref>[http://www.wantchinatimes.com/news-subclass-cnt.aspx?id=20150809000086&cid=1101 J-10B still needs Russian engine after domestic engine fails]</ref>。なお一部の機体にはSU35Su-35と同じく可変ノズルが装備されていることが確認されている。
 
=== アビオニクス ===