「画面アスペクト比」の版間の差分

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→‎DVD-Videoの画面サイズ: ただし1タイトルごとに収録ピクセル数・アスペクト比は1つであり、プレーヤーまたはテレビで表示方法を変える。その他細かい修正。
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== DVD-Videoの画面サイズ ==
[[DVD-Video]]の場合もテレビと同様にノーマル、ワイド、[[レターボックス (映像技術)|レターボックス]]の3種類の画面サイズで映像が収録されており<ref>ただし1タイトルごとに収録ピクセル数・アスペクト比は1つであり、プレーヤーまたはテレビで表示方法を変える。</ref>ほぼテレビの画面サイズ規格に準拠している。映像信号の出力先テレビがノーマル(4:3画面比率)かワイド(16:9画面比率)かによって出力情報を変化させている。
 
16:9の映像はテレビと同様に映像信号の伝達路規格が4:3サイズを基準にしているため、記録方式もレターボックス方式かスクイーズ方式で行なわれる場合が殆んどである。なおスクイーズ信号は[[RCA端子|RCAケーブル]]、[[S端子|S映像ケーブル]]を使用しないと出力されないためワイドテレビにDVDプレイヤーをつなぎスクイーズ記録されたDVDを視聴する場合はこれらの対応ケーブルの使用が条件になる。
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横縦比は4:3。テレビの場合と同様[[NTSC]]の標準画面サイズである。DVDソフトでは【4:3】の表示がついている。4:3テレビの場合そのまま表示され、ワイドテレビの場合はテレビ側の設定によって「ノーマル」(左右を黒枠として中央に4:3画像を映す)、「フル」(4:3画面全体を均等な割合で左右に引き延ばし画面いっぱいに表示する)、「ジャスト」(画面を左右に引き延ばすときに中央部の伸張を少なくしそのぶん左右端よりの伸縮を多くすることで引き伸ばしによる不自然感が少ない画像に見せる)などが選択できる。
 
DVDや[[デジタル放送の一覧|デジタル放送]]での[[標準画質映像|SDTV]]のアスペクト比の説明に見られる720x480720×480704x480704×480などの数値はそれのみを見ると4:3(4:3 =640x480) 640×480)にはなっていないが、これはテレビ・PC・DVD記録などで画面全体を構成する一つ一つの点([[画素]]を参照)の縦横比([[アスペクト比]]のピクセルアスペクトを参照)が異なることによる。<!--なお、4:3用の映像の多くは704x480704×480として記録されている場合が多く、720x480720×480の解像度を目いっぱい使った記録はワイド映像(16:9)用の場合(スクイーズ)に多く利用される。-->
 
例:NTSC-J準拠のSDTVのピクセルアスペクトは横:縦=10:11なので、704x10/11704×10÷11=640となる。この様にピクセルアスペクト比が10:11で作成された映像データファイル(DVDに記録された映像データなど)をピクセルアスペクト比が1:1のPCなどで再生する場合は、通常のテレビで見る場合より若干横長になる<ref>たとえば[[MPEG]]ファイルなどを直接再生ソフトで見た場合が想定される。ただしPCの画面上での見え方は再生するソフトウェアの機能に依存しており、再生する映像データの規格情報をどこまで考慮しているかで異なる。PCの[[オペレーティングシステム|OS]]である[[Microsoft Windows|Windows]]に標準装備されている[[Windows Media Player]]を使用した再生では、DVD-Video規格の映像ソフトウェアの再生時以外は機能の一つとしてある手動での意図的なアスペクト比変更をしないかぎりは1:1としてしか表示されない(あくまでPC上での[[映像信号|AV]]データファイルの再生を前提にしたソフトウェアであるため)。一方、一般の市販提供されているAV再生ソフトにはピクセルアスペクト比10:11を前提にしたものもある。</ref>。ただし、DVDビデオ再生やテレビ放送視聴用のソフトウェアなどはそれらの映像データをDVDビデオや放送映像信号としてみる上ではピクセルアスペクト比の補正機能があるために通常のテレビで視聴する場合と同様に正しい画面比率で見られる。
 
=== ワイド ===
横縦比は16:9。テレビの場合と同様、ビスタサイズとほぼ同じ比率でHDTVの標準画面サイズである。DVDソフトでは通常【16:9】の表示がついている。DVDプレイヤーの出力先をノーマルテレビに設定すると、上下に黒枠が付いた状態(レターボックス)で出力する。出力先をワイドテレビに設定すると左右に圧縮した画像にスクイーズ信号を付与して出力する。ワイドテレビはスクイーズ信号を検出すると画像を横方向に引き延ばし、フルモードで表示する。そのため、ノーマルテレビでの表示に留意して【16:9 LB】(ワイドテレビ出力時が16:9、ノーマルテレビ出力時がレターボックス)と2つの表示を並べて表示しているDVDソフトもある。
 
<!-- 勘違いされやすいが、16:9は[[黄金比]]ではないので注意(黄金比は無理数比である) -->
 
=== レターボックス ===
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S端子の場合はS1端子はレターボックス信号に対応していないため、S2端子を使用する必要がある。
 
DVDに収録した映像を16:9画面サイズの画面に表示させる方法には[[レターボックス (映像技術)|レターボックス]]と[[スクイーズ]]の2通りがあり前者は上下に黒枠を付けることで16:9画面を収録するのに対して、後者が16:9画面を左右に圧縮して収録している。ノーマルテレビで観た場合の画質は両方式とも全く同じだが、ワイドテレビで観た場合は後者の方が高画質となる。従って、16:9表示を前提にした映像ソフトの多くはスクイーズ方式で作製される。両方式ともそれぞれ再生機側がレターボックス信号やスクイーズ信号を送出する事で受信側の画面制御を行なうが、レターボックス記録でレターボックス信号無しの場合は16:9表示ではソースの状態に起因する[[額縁放送#原因2. 映像ソースによるもの|額縁状態]]になる(ワイド画面対応の番組を家電DVDレコーダーやHDDレコーダーなどで録画したものは、このレターボックス信号が出ないケースに該当する)。
 
スコープサイズの映像はDVDでもテレビ-Video場合と同様に画面[[アスペクト比]]はテレビの場合と同様に4:3か16:9の2つのみなので、さらに横長のスコープサイズの映像は16:9画面の上下にさらに黒枠を付けた状態で[[スタジオ (映像編集)|オーサリング]]されるものが多い(【16:9 LB】の表示がついているDVDソフトがこれに当たる)<ref>縦横比2:1を超えるワイド画面の視聴方法もテレビ以外の再生方法では幾つも存在している。横方向を圧縮した映像をアナモルフィックレンズを装着したプロジェクターで横幅を広げて映写することでDVDやBlu-rayの解像度を最大限に活かしながらシネマスコープにも対応可能である。また動画変換ソフト[[TMPGEnc]]では縦横比2.21:1(スコープサイズより僅かに縦長の70mmサイズに近い。整数比に直せば約42:19)のMPEGやWMV方式の動画が作成可能で、縦横比21:9の「ウルトラワイド液晶モニタ」も2012年以後複数のモデルが発売されている。</ref>。
 
== 注・出典 ==