「はやぶさ2」の版間の差分
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記者説明会資料を元に加筆。 |
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== 地球帰還後の運用 ==
地球帰還後は、2031年7月に小惑星{{mp|1998 KY|26}}を接近探査する拡張ミッションに挑む予定{{R|JAXA20200915}}。
地球帰還後も、探査機本体は軌道制御能力を持ったまま深宇宙飛行を継続する予定。ミッション終了後のはやぶさ2を活用すれば、新たなミッションを立ち上げるよりも低コストで科学的・工学的な成果が見込めることから、拡張ミッションが検討されている。はやぶさ2自体は木星軌道の近くまで到達できる能力があるが、電力事情や観測機器の能力に合わせて、引き続き地球近傍小惑星を対象に探査目標を検討していた{{R|jiji20200109}}。拡張ミッションでは以下の3点が目標として設定されている{{R|uchukai57-4}}。▼
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# 太陽系長期航行技術の進展
# 高速自転天体探査の実現
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; EAEEAシナリオ (Earth - Asteroid - Earth - Earth - Asteroid)
地球帰還後、2026年7月に{{LoMP|98943|{{mp|2001 CC|21}}}}をフライバイした後、2027年12月と2028年6月に地球をスイングバイし、2031年7月に{{mp|1998 KY|26}}を接近探査するシナリオ{{R|uchukai57-4}}。
2つのシナリオを比較した際、EVEEAシナリオは設計前提の太陽距離範囲 (0.85～1.41au) を逸脱する期間が長く、また金星スイングバイに失敗した際に目標天体への軌道計画が成立しない危険性が高いなど、ミッションの実現性がより低いと評価され、よりリスクの低いEAEEAシナリオが選定された{{R|JAXA20200915}}。
目標天体の{{mp|1998 KY|26}}に到達するまでの間にも様々な科学観測が計画されている。巡行期間となる2026年7月までの間は、[[黄道光]]観測と[[太陽系外惑星]]観測が実施される予定。黄道光の観測では、光学航法カメラONC-Tによる観測を定期的に実施して星などの天体が写っていない宇宙空間の明るさを測定することで、黄道光の原因となる[[惑星間塵]]の地球近傍での分布を明らかにする{{R|JAXA20200915}}。また、太陽系外惑星は、同じく光学航法カメラONCを用いた長時間の観測で光量の時間変化を調べることによるトランジット法での検出を目指す{{R|JAXA20200915}}。
== 達成された世界初 ==
2019年12月19日の記者説明会<ref name="JAXA20191219">{{Cite web|url=http://www.jaxa.jp/projects/files/youtube/sas/20191219_hayabusa2.pdf|title=小惑星探査機「はやぶさ２」記者説明会|publisher=JAXA|format=PDF|date=2019-12-19|accessdate=2020-01-21}}</ref>では、7つの世界初が示された。
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|date=2020-07-21|accessdate=2020-07-22
|publisher=宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所}}</ref>
<ref name="JAXA20200915">{{cite press release
|url=https://www.jaxa.jp/projects/files/youtube/sas/20200915_hayabusa2_0916.pdf
|title=小惑星探査機「はやぶさ2」記者説明会
|date=2020-09-15|accessdate=2020-09-16
|publisher=JAXA はやぶさ2プロジェクト}}</ref>
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