「古代ギリシア語の文法」の版間の差分

 
====時制の作り方====
副時制を作るには、語頭に「[[加音 (インド・ヨーロッパ語)|加音]]」(augment)([[:en:augment|en]])を加える。加音は通常、ἐ- (''e-'')となる。例:κελεύω(''keleúō''、「私は命令する」、"I order")、未完了過去:'''ἐ'''κέλευον('''''e'''kéleuon''、「私は命令した」、"I ordered")<ref>Smyth. A Greek grammar for colleges. [http://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.04.0007:smythp=428 § 428].ff</ref>。語頭が母音の場合は長母音となり、音自体が変化することもある。例:'''ἄ'''γω('''''á'''gō''、「私は導く」、"I lead")、未完了過去:'''ἦ'''γον('''''ê'''gon''、「私は導いていた」、"I was leading")。加音が現れるのは直説法のみで、その他の法や分詞・不定詞には現れることはない。
 
現在完了と過去完了を作るには、語頭に「畳音」(reduplucation)([[:en:reduplucation|en]])を加える。これは、語頭の子音と母音ε (''e'')の結合形を語頭の前に付けるものである<ref>Smyth. A Greek grammar for colleges. [http://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus:text:1999.04.0007:smythp=439 § 439].ff</ref>。例:(現在・現在完了の順に)γράφω, '''γέ'''γραφα('''''gé'''grapha''、「私は書き終えた」、"I write, I have written")、λῡ́ω, '''λέ'''λυκα(''lū́ō, '''lé'''luka''、「私はたった今、解放したところだ」、"I free, I have freed")、διδάσκω, '''δε'''δίδαχα(''didáskō, '''de'''dídakha''、「私はたった今、教えたところだ」、"I teach, I have taught")。畳音ができない動詞では加音となる。例:(アオリスト・現在完了の順に)ἔσχον, '''ἔ'''σχηκα(''éskhon, '''é'''skhēka''、「私は持ったところだ」、"I had, I have had")、(現在・現在完了の順に)εὑρίσκω, '''ηὕ'''ρηκα(''heurískō, '''hēú'''rēka''、「私は見つけたところだ」、"I find, I have found")。畳音(完了時制では加音も)は直説法に限らず動詞の全ての法に現れる。
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