「PlayStation (ゲーム機)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
40行目:
=== 開発の経緯 ===
; 任天堂との共同開発がスタート
: [[任天堂]]の[[スーパーファミコン]]に[[パルス符号変調|PCM音源]]を提供する事業の仕掛け人だった久夛良木が、同事業に引き続き、スーパーファミコンの[[CD-ROM]]ドライブ拡張機器「スーパーファミコン CD-ROMアダプタ」の共同開発事業の約束を取り付けたのに端を発する。‘92ファミコンスペースワールド会場でスーパーファミコンCD-ROMアダプタは発売延期が決まると同時に32ビットCPUを搭載する仕様変更が発表された<ref>{{Cite book|title=WEEKLYファミコン通信|date=1992年9月25日|year=1992年|publisher=株式会社アスキー|page=8}}</ref>
: 久夛良木は1987年6月16日から2泊3日にわたるソニーと任天堂の合同合宿に、スーパーファミコン開発が一段落した1989年頃にも提案している。当時の任天堂はCD-ROMに消極的で「ソニーさんでやってください」と返答している。しかし丸山茂雄によれば久夛良木は京都の任天堂本社に通っている間中「CD-ROMでやるべきだ」と粘り強く進言し続けた結果、任天堂側が面倒くさくなって「どうにもならないと思うが、CD-ROMをやっていい」とOKを出したという<ref name=":0">{{Cite web|title=「久夛良木が面白かったからやってただけ」 プレイステーションの立役者に訊くその誕生秘話【丸山茂雄×川上量生】|url=https://news.denfaminicogamer.jp/interview/ps_history|website=電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない?|accessdate=2020-08-11|language=ja}}</ref>。この時期になるとCD-ROMドライブが十分安価に手に入る時代になっていた<ref>麻倉怜士『ソニーの革命児たち〜世界制覇を仕掛けた男たちの発送と行動〜』IDGコミュニケーションズ、1998年、p.48,132、滝田誠一郎『ゲーム大国ニッポン 神々の興亡 2兆円市場の未来を拓いた男たち』青春出版社、2000年、p.195、[https://www.ign.com/articles/2001/04/06/dragon-quest-vii-reaches-quadruple-platinum 幻のスーパーファミコン用CD-ROMアダプターと単独路線] CNET Japan、2012/09/10)</ref><ref>ハドソンがソニーへ接触を試みたことがあるが、新ゲーム機の企画提案ではない([[平林久和]]『[http://hisakazuhirabayashi.blog95.fc2.com/blog-entry-970.html 急にハドソンのことが語りたくなった -]』、滝田誠一郎『ゲーム大国ニッポン 神々の興亡 2兆円市場の未来を拓いた男たち』青春出版社、2000年、p.180-184)。
 
65行目:
: ソニーがプレイステーションを開発していた時にナムコも同じように次世代ゲームマシンの開発を行っていた。ナムコのゲーム機開発は1980年代の終わりから始まっており、開発の中心にいたのはナムコの研究開発部隊を率いていた石村繁一。アーケードにおいては、最先端の3D技術分野でもあったが、家庭用ビジネスにおいては、ファミコンやスーパーファミコン参入当初の絶対的な優位性を失いつつあった。そんな当時のナムコにとって、独自のアーケードのヒット作を家庭に持ち込むことは悲願だった。1993年、ナムコの幹部数人はソニー本社に招かれプレイステーションの原型たるマシンスペックを見て驚きナムコの技術者は家庭用ゲーム機の開発を中止した。そして、ソニーが開発するハードに全面的に協力する意向が固まるまで時間はかからなかった。<ref>{{Cite book|title=WEEKLYファミ通 No.800 PlayStation誕生前夜|date=2004年4月16日|year=2004年|publisher=株式会社エンターブレイン|pages=51,52}}</ref>
: 中村和幸も「ほかとは違うものを造りたがる人間は多いのは確か」と言うように、ナムコはもとより、音楽面、デザイン面で他社より自由な発想で抜き出ている作品が多い。数々のミュージシャン、アーティストなどナムコで働いていたエピソードを持っている。<ref>{{Cite book|title=MONTHLYファミ通WAVE|date=1999年3月1日|year=1999年|publisher=株式会社アスキー|page=19}}</ref>
 
=== サードパーティーの取り込み ===
; 3Dゲームの可能性を体現