「ヴィーラ 踊るONE MORE NIGHT!」の版間の差分

めらる
(めらる)
[[ラジニカーント]]は{{仮リンク|スレーシュ・クリシュナ|en|Suresh Krissna}}と{{仮リンク|パンチュ・アルナーチャラム|en|Panchu Arunachalam}}と共に[[テルグ語映画]]『[[:en:Allari Mogudu|Allari Mogudu]]』を鑑賞し、同作のリメイクを製作したいという意思を2人に伝えた{{sfn|Ramachandran|2014|pp=153–154}}。これに対し、クリシュナは映画の内容を気に入らなかったため、「自分が監督するのは不向きである」として反対した。ラジニカーントは「2人の妻」が登場するコメディ映画の製作を希望したが{{sfn|Ramachandran|2014|pp=153–154}}、クリシュナは『Allari Mogudu』がラジニカーント主演作に共通する価値観と合致せず、ラジニカーントが重婚のキャラクターを演じることをファンは受け入れないだろうと考えた。これに対し、ラジニカーントは内容の一部は変更可能であると反論している{{sfn|Krissna|Rangarajan|2012|pp=95–96}}。クリシュナは『{{仮リンク|バーシャ! 踊る夕陽のビッグボス|en|Baashha}}』の企画を進めようとしたが、ラジニカーントから『[[:en:Annamalai (film)|Annamalai]]』と内容が似ていた場合、観客から失望されるとして反対した。クリシュナはラジニカーントの意見を受け入れて企画を一時棚上げしたが、『Allari Mogudu』のリメイクには同意しなかった{{sfn|Ramachandran|2014|pp=154–155}}。
 
その後、ラジニカーントとクリシュナは[[ハイデラバード (インド)|ハイデラバード]]のタージ・バンジャラ・ホテルで脚本について話し合った。2人は10日間かけて脚本の概要をまとめ、クリシュナは内容をラジニカーントのスタイルに合わせた形に修正し、新たなロジックを追加した。クリシュナは最終草案をアルナーチャラムに渡し、彼は内容を気に入り脚本の変更を受け入れた{{sfn|Krissna|Rangarajan|2012|pp=97–99}}。クリシュナによると、脚本は『Allari Mogudu』よりも「感情的な深み」を持ち、ラジニカーントが演じるムトゥヴィーラッパン(ムトゥ)は彼によってコントロールできない事態が原因で重婚することになった敬虔な人物として構築された。彼はムトゥが2人目の女性ルーパと結婚するが、最初の妻デヴィへの想いを忘れない誠実さを持ち、2度目の結婚は母親から勧めらる形になると語っている{{sfn|Krissna|Rangarajan|2012|pp=100–101}}。劇中でムトゥがデヴィから贈られた紐を外すことで彼女への想いを封印するシーンは、アルナーチャラムのアイディアで取り入れられた{{sfn|Krissna|Rangarajan|2012|p=101}}。
 
『Allari Mogudu』では2人目の妻の主人公への想いは性的な欲求だったが、『ヴィーラ 踊るONE MORE NIGHT!』では性的な欲求は二次的なものになっている。クリシュナは「脚本が輝きを放つまで、何度も脚本を練り込みました。最終的に脚本は基本的なプロットのために、ほとんど『ヴィーラ 踊るONE MORE NIGHT!』は新作に近いものになりました」と語っている{{sfn|Krissna|Rangarajan|2012|p=101}}。製作にはアルナーチャラムの妻ミーナ・パンチュ・アルナーチャラムが経営するP・A・アート・プロダクションが参加した。脚本家としてクレジットされるのはアルナーチャラムのみとなり、『Allari Mogudu』の脚本を手掛けたP・サティヤナンドは「原案」としてクレジットされた。撮影監督にはP・S・プラカーシュ、編集技師にはガネーシュ=クマール、美術監督にはマギーが起用された。アクション指導はラージュ{{Sfn|Krissna|Rangarajan|2012|p=128}}、ダンスシークエンスの振り付けは{{仮リンク|ラグラーム|en|Raghuram}}が担当している{{Sfn|Krissna|Rangarajan|2012|p=108}}。『Allari Mogudu』に出演していた[[ミーナ (俳優)|ミーナ]]は同じ役(デヴィ役)で起用され{{sfn|Ramachandran|2014|p=155}}<ref name="NST" />、『Allari Mogudu』で[[ラムヤ・クリシュナ]]が演じた2人目の妻役(ルーパ役)には{{仮リンク|ロージャー (女優)|en|Roja (actress)|label=ロージャー}}が起用された{{sfn|Ramachandran|2014|p=156}}{{sfn|Krissna|Rangarajan|2012|p=101}}。[[ボリウッド]]俳優の{{仮リンク|マヘーシュ・アーナンド|en|Mahesh Anand}}は悪役ハリッチャンドランに起用され、タミル語映画デビューを果たした<ref name="NST" />{{sfn|Krissna|Rangarajan|2012|p=129}}。
 
=== 批評 ===
『ヴィーラ 踊るONE MORE NIGHT!』は賛否両論となった。ラジニカーントのファンは『Annaamalai』と異なり、ムトゥがヒロイズムに欠けるキャラクターだったことに失望した{{sfn|Krissna|Rangarajan|2012|pp=3, 130}}。{{仮リンク|インディアン・エクスプレス|en|The Indian Express}}のマリニ・マンナートは、前半のラジニカーントのコメディシークエンスを賞賛したが、ムトゥがデヴィの死を知る経緯には「説得力が欠けている」と批評し、彼女は「脚本の内容は急降下し、後半にデヴィが戻ってきても回復することはなかった」と批評している。また、後半のラジニカーントのコメディシークエンスは強制されたように感じ、「この段階での彼のキャリアを考えれば、より意味のある役柄を果たせたかも知れない」と述べ、映画音楽については高い評価を与えている<ref name="IE review" />。[[ニュー・ストレーツ・タイムズ]]のK・ヴィジインはアクションシークエンスと主演女優の演技、イライヤラージャの音楽を賞賛したが、ハリッチャンドランの存在については「メインストーリーとほとんど関係がない」「ラジニカーントのアクション志向のファンを喜ばせるためだけの存在だった」と批評している<ref name="NST" />。{{仮リンク|マヌシ|en|Manushi}}は「監督は死んだと思われた妻を生き返らせたり、2人の妻を一緒に行動させたり工夫を凝らしています。ラストシークエンスは粗雑で練り込み不足、そして悪趣味でした」と批評している<ref>{{Cite magazinejournal |year=1995 |title=Double standards |url=https://books.google.com/books?id=0XiyAAAAIAAJ |magazine=[[Manushi]] |publisher=Samta |issue=86 |pages=4–5}}</ref>。
 
== 反響 ==