「バルス (レーダー)」の版間の差分

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'''バルス'''(ロシア語:Барс)は、[[ロシア]](旧[[ソビエト連邦]])の全天候型マルチモード機上[[レーダー]]である。 {{仮リンク|V・V・チホミーロフ記念機器製作科学研究所|ruen|Научно-исследовательскийTikhomirov институтScientific приборостроенияResearch имениInstitute В.of В.Instrument ТихомироваDesign}}が[[Su-27 (航空機)|Su-27]]や[[MiG-29 (航空機)|MiG-29]]のような[[マルチロール機]]用に開発したものである。名称は、ロシア語で「[[ヒョウ]]」を意味する。
 
== N011 ==
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== N035 ==
N035 [[イールビス-E]](ユキヒョウ)レーダーはバルスレーダーファミリーの中で最も強力なレーダーであり、N011Mの直系の子孫であり、コスト節約と開発期間短縮のためにN011Mの多くの部品を採用している。
 
N035と前身のN011Mとの違いは、受信チャンネルがN011Mのオリジナルの3からN035では4に増えていること。新しい送信機EGSP-27は、10kWのピーク出力を提供することが可能なチェルノーク進行波管のアップグレード版を組み込んでおり、その結果、N035のピーク出力は20kWに増加し、平均出力ピークは5kW、連続波照射は2kWとなった。新たな5010-35.01デジタルプロセッサーと新たな5010-35.02インフォプロセッサーが使用され、N035はN011Mの2倍の帯域幅を持っている。ノイズレベルはN011Mの3dBから3.5dBに向上し、3平方メートルの典型的な空中目標に対して、有効距離は400kmを超える(正面)。0.01平方メートルのステルス目標に対しては、正面からの有効距離は90キロを超える。
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== バルス-29 ==
TV・V・チホミーロフ記念機器製作科学研究所は、MiG-29用に改造されたN011Mレーダー「バルス-29」を展示した。バルス-29は、MiG-29戦闘機の機首に取り付けられるほど小型でありながら、ソフトウェアとハードウェアの90%までをオリジナルのバルスレーダーと共有している<ref name="Russian Avionics">{{Cite web|title=Russian Avionics|url=http://defblog_ravio.rediffblogs.com/|archiveurl=https://web.archive.org/web/20040611151147/http://defblog_ravio.rediffblogs.com/|archivedate=2004-06-11|accessdate=2004-06-11|publisher=}}</ref>。
 
バルス-29は、5m<sup>2</sup>のRCSを持つ目標に対して120kmの探知範囲を持ち、[[捜索中追尾]]モード使用時には、15目標同時追跡、4目標同時交戦ができる。レーダーの平均出力は1kWである。