「嫉妬妄想」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし |
|||
11行目:
**志向性嫉妬に関する妄想もあるとは思われるが、おそらく被害妄想としてあつかわれていることが多いのではないかと推測される。
*そういう事情もあってか、精神科領域で発表されている論文は、ほとんどが配偶者の不義を疑う内容の妄想である。事典等にも愛情嫉妬に関する妄想を念頭においた定義付けがなされている。たとえば「夫(妻)が浮気をしている、あるいは夫(妻)には情婦(夫)がいるという妄想的確信。」<ref>加藤正明・保崎秀夫・笠原嘉・宮本忠雄・小此木啓吾編『精神医学事典-嫉妬妄想』、弘文堂、1975年268頁,</ref>
*シェファードは、「嫉妬妄想という名称は、嫉妬をしているという妄想内容ではないため、不適切であり、不合理にも疑われているのは
*小久保,<ref> 小久保享郎「嫉妬妄想について-分裂病者における共同体感情の障害についての考察(1)」.精神医学 8巻 479-483頁, 1966年. </ref>倉持<ref>倉持弘著『女性の幻覚と妄想』金剛出版、1984年、75頁</ref>もこの意見に賛意を表している。
*また、統合失調症ほどに病状が進行せずパラノイア
*オセロー症候群と呼ぶ人もある。<ref name=" Todd,J. 1955"> Todd,J. and Dewhurst,K.: The Othello Syndrome. J. of Nerv. and Ment.Dis.122:367-374,1955 </ref><ref>関根義夫「Othello 症候群—閉経を 迎えた中年女性の一例」柏瀬宏隆編『『精神科ケースライブラリーⅨ 精神科領域の症候群』1998年、</ref>シェイクスピアの『[[オセロ (シェイクスピア)|オセロー]]』におけるオセローが、嫉妬妄想に基づいて妻の[[デズデモーナ]]を殺害したのであるが、これに関連付けたものである。
==臨床的特徴==
|