「広橋兼宣」の版間の差分

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== 経歴 ==
[[大学寮]]の実体が無い時代であったとはいえ、文筆を業とした[[広橋家]]の出身でなおかつ[[後円融天皇]]の生母[[広橋仲子|崇賢門院]]の義理の甥<ref>崇賢門院[[広橋仲子]]は、兼宣の祖父[[広橋兼綱]]の[[猶子]]。</ref>にあたることから、3歳で[[学問料]]を与えられ、5歳で[[紀伝道|文章得業生]]となるなど破格の扱いを受ける。
 
[[応安]]5年/[[文中]]元年([[1372年]])に元服し、翌年には僅か8歳で叙爵されて[[治部省|治部権少輔]]に任ぜられた。[[永徳]]3年/[[弘和]]3年([[1383年]])に[[蔵人]]、[[嘉慶 (日本)|嘉慶]]2年/[[元中]]5年([[1388年]])に[[弁官|右少弁]]兼[[文章博士]]となりその年のうちに左少弁に転じた。[[明徳]]元年・/元中7年([[1390年]])に右中弁となる。[[南北朝合一]]後の[[応永]]元年([[1394年]])には[[正四位|正四位下]]蔵人頭([[頭弁]])に任ぜられ、[[弁官|左中弁]]に転じる。応永2年([[1395年]])に右大弁、応永4年([[1397年]])に左大弁、応永6年([[1399年]])[[造寺司|造東大寺長官]]を歴任後、応永7年([[1400年]])に[[参議]]に任ぜられた。
 
応永8年([[1401年]])[[従三位]][[中納言|権中納言]]となり[[武家伝奏]]に任ぜられる。応永14年([[1407年]])に[[兵衛府|左兵衛督]]・[[検非違使|検非違使]][[別当]]を兼ね、応永15年([[1408年]])に[[大宰権帥]]を兼ねる。応永17年([[1410年]])に[[正二位]][[大納言|権大納言]]に任ぜられ、応永30年には([[1423年]])に従一位大納言に任ぜられた。応永32年([[1425年]])に出家するが、その直前に[[准大臣]]に任ぜられた。准大臣任命直後には、自亭に「裏築地」を造営して物議を醸した(後述)。
 
武家伝奏として[[室町幕府]]との交渉にあたり、その様子は日記『[[兼宣公記]]』に記されている。また、娘は[[後花園天皇]]の乳母となった。没後、[[内大臣]]を贈官されている。