「春分点」の版間の差分

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新しい赤経の基準について記述
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'''春分点'''(しゅんぶんてん、{{lang-en-short|vernal equinox}})とは、[[黄道]]と[[天の赤道]]との2つの交点([[分点]])のうち、黄道が南から北へ交わる方の点(昇交点)のこと。この点が[[赤経]]0時かつ[[黄経]]0度であり、この点を[[太陽]]が通過する瞬間が[[春分]]となる<ref>[http://www.nao.ac.jp/faq/a0301.html 質問3-1)何年後かの春分の日・秋分の日はわかるの?] 国立天文台、よくある質問</ref>。(公転している地球から見て、太陽が動いているということ)
 
春分点は[[黄道座標]]や[[赤道座標]]の原点である(後述のIAU2006歳差章動理論も参照)。[[天球]]上における春分点の位置は、地球の[[歳差]]によって西向きに移動する。その周期は25800年である。[[太陽太陰暦]]の[[二十四節気]]の定め方のひとつである[[定気法]]でも春分点を基準とする([[平気法]]では[[冬至]])。
 
== 春分点と星座 ==
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なお、'''アクエリアン・エイジ''' (Aquarian age) を直訳すると、「[[宝瓶宮]]生まれの人の時代」<!--あるいは「水道局員の時代」-->という意味になる。
 
== IAU2006歳差章動理論 ==
従来は、赤経の基準は前述のとおり[[春分点]]、すなわち天の赤道と黄道が交わる点を赤経0hおよび黄経0°と定めていたが、これは赤道座標系は黄道を定めなければ自分自身では基準(赤経0h)が定められないことを意味する。
 
この問題に対し、[[国際天文学連合]]は「IAU2006[[歳差]][[章動]]理論」により、ICRS(国際天文基準座標系、International Celestial Reference System)を導入して黄道がなくとも赤経を定められるようにした<ref>{{Cite web|url=https://www.nao.ac.jp/contents/about-naoj/reports/report-naoj/11-34-2.pdf|title=片山他『暦象年表の改訂について』国立天文台報第11巻, 57-67 (2008)|accessdate=2020/9/22|publisher=国立天文台}}</ref>。ICRSは、はるか遠方の電波天体(主に[[クエーサー]])によって定められる。この定義の変更は2009年1月1日より適用され、新理論による各天体の視黄経は旧理論より常に50ミリ秒角大きい(例えば[[二十四節気]]が時間にして1.2秒早まる)。
 
== 参考文献 ==