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『'''HOTEL'''』(ホテル) は、[[石ノ森章太郎]]作画の『[[HOTEL]]』を原作とし、[[TBSテレビ|TBS]]によって製作された日本の[[実写]]映像化作品シリーズ。主演は[[松方弘樹]]<ref>
== 概要 ==
それまで主にサスペンス系やアクションものを手がけてきた[[近藤照男プロダクション]]が制作。コメディ
原作は東堂克夫(松方)を中心にストーリーが展開するが、ドラマは[[東京]]プラトンに中途採用の新入ホテルマンとして赤川一平(高嶋)が入社するところから始まり、一平を中心にストーリーが展開する。ドラマでは毎回豪華なゲスト出演者が宿泊者やホテルの関係者として出演し花を添えた。
シリーズは基本1クール放送だが、1994年放送の第3シリーズと1995年放送の第4シリーズは2クールで放送された。
== キャスト ==
=== 東京プラトン ===
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; 並木 裕美(なみき ひろみ)
: 演 - [[川越美和]]
: フロントクラーク。第2シリーズ。一平の後輩にあたる。鹿児島生まれ
; 佐藤 圭子(さとう けいこ)
: 演 - [[有森也実]]
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:* 小島勇 - [[角野卓造]]
:* 小島勇の妻 知美 - [[岡本舞]]
:* 矢吹ゆかり - [[川島なお美]]
; スペシャル'94春
:* 葉山亜里沙 - 池上季実子
:* 高須 - [[三浦浩一]]
:* 河本 - [[寺泉憲]]
==== 第3シリーズ ====
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:* [[高月忠]]
:* [[小形雄二]]
:* [[雨宮塔子]]
; 第2話
:* 岡崎 - [[藤岡琢也]]
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| 副題 =
| 放送日 = 1990年1月18日
| 概要 = 赤川は宝石類が入っていた女性客の荷物をロッカーに入れるが、その後その荷物が忽然と消えていた。女性客に責任を押し付けられた赤川はプラトンを辞める決意をする。一方ある老夫婦はルームキーを紛失したと言い出し、ホテル内で何者かが悪戯でルームキーを利用してショッピングした履歴が残されていた
| 備考1 = 横田与志
| 備考1のスタイル = text-align:center;
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| 副題 =
| 放送日 = 1990年1月25日
| 概要 = 赤川は外国客との接客のために英会話の特訓をしていた。ところが、水野は外国客に対してミスを
| 備考1 = 横田与志
| 備考1のスタイル = text-align:center;
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| 副題 =
| 放送日 = 1990年2月8日
| 概要 = それは大阪のある水産会社社長の男性客が[[ブリ]]を持ち込んでプラトンを訪れてブリを[[刺身|お造り]]にしてほしいと頼むことから始まる。男性客は事あるごとにサービスを押し付けるなどサービスにこだわっているのだ。「迷惑すぎる」として他のホテルマンは彼のサービスを断っていくが、赤川だけは男性客にサービスを尽くしていた。そんな時、赤川が高熱で倒れてしま
| 備考1 = 酒井あきよし
| 備考1のスタイル = text-align:center;
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| 副題 =
| 放送日 = 1990年2月15日
| 概要 = 赤川は母親に面影が似ている小谷という女性客にサービスをするが、前回のこともあってそのことで持田に叱咤される。一方東堂は小谷のことを知っているという。彼女は毎年結婚記念日になると、プラトンに泊まっているのだ。ところが、小谷の知り合いである吉野という男性客が結婚詐欺に遭い、それを
| 備考1 = 横田与志
| 備考1のスタイル = text-align:center;
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| 副題 =
| 放送日 = 1990年2月22日
| 概要 = 毎年2月になると、ホテルランキング格付けの季節がやってくる。そんな中、プラトンでヘンチクな客としてやってきたのが元ニューヨークプラトンのチーフでホテル評論家の本山である。本山は数ある評論家の中ではとりわけ評価が厳しいと評判で、どんな卑劣な行為でもホテル全体を評価をする極めて手強い人物。この男のために立て続けに事件が起きるが、やがて佐伯が本山と再会した時に過去の話を打ち
| 備考1 = 酒井あきよし
| 備考1のスタイル = text-align:center;
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* 資本金 - 123億7000万円
* 従業員数 - 750名(うち客室係90名)
== 備考、エピソード ==
=== 制作 ===
* 先述の通り、[[石ノ森章太郎]]<ref>石ノ森はあくまでも作画のみだが、当時、原作担当の大石賢一の名前は伏せられていた。</ref>の同名漫画を原作にしているが、設定と主要人物を拝借した程度で
* 赤川一平役には二世タレントとはいえ新人俳優であった[[高嶋政伸]]を起用したが、その経緯は『[[MOGITATE!バナナ大使]]』で高嶋が出演するコントコーナーを見た[[近藤照男]]から本作のオーディションに誘われたことに始まるという。オーディションには、高嶋自身が大好きな[[渥美清]]主演の喜劇映画「列車」シリーズを手がけた[[瀬川昌治]]監督もおり、監督に同シリーズへの熱い思いを語ったところ「この子で行こう」と一発合格。高嶋は「やっぱり映画って見とくもんだなって思いました」と振り返った。高嶋の演技は青臭さは残るもののバイタリティあふれる物で、共演者達とともに「若者の奮闘」を体現している。赤川のナレーションでの決まり文句「姉さん、事件です」や宿泊客に「申し訳ございません」と謝罪するシーンは[[関根勤]]にものまねされるなど話題になったが、これらは原作漫画には存在しない。
* 本作は世界規模の一流ホテルを舞台としている事から、外国人の客や従業員も多数登場する。第5シリーズ序盤までは本編中で外国人と英語で会話する際には字幕スーパーが付いていたが、第5シリーズは長期の海外ロケで日本語を話す機会が少ない事に加え、英語を話すことが不得意な出演者がいるということが判明したので、第5話「天才とバカの関係」から外国人のセリフは日本語で吹き替えられるようになった。しかし、その事は放送開始後に決まった為、その回から数回は、高嶋ら日本人の出演者は英語で撮影されたものを本人が日本語で吹き替えた。その影響で、完成作品はかなり不自然な物となっている<ref>第5シリーズ 第5話「天才とバカの関係」では[[リップシンク]]がズレているシーンが顕著である。</ref>。
=== 撮影 ===
* ロケに使用したホテルは貸切などはせず、営業中で客が少ない時間帯に撮影した為に待ち時間が多かった。北山役の[[小野寺丈]]によると待機中に客に本物のホテルマンと間違われて荷物運びをさせられた事も少なくなかったという<ref>小野寺が後年、私的にヒルトンに来館した際に明かしているが、その際も当時の癖が抜けずについ荷台を押してしまったとのこと
*撮影の本番中、宿泊していたと思われる客がカメラに気付き、動揺しているシーンが実際に放送されたことも多々あった<ref>第1シリーズ 第5話『サービス』</ref>。
*他のドラマにも言える事ではあるが、本作は基本的に順撮りではない。そのため、カット毎に出演者の髪型が安定しない事もあった<ref>第2シリーズ後半で髪型を変えた[[伊藤かずえ]]演じる影山涼子などが該当</ref>。また、大原社長の出番は、当時既に大御所だった[[丹波哲郎]]のスケジュール調整の都合上常にまとめ撮りだった為、本編の内容を全く把握してなかったと東堂役の[[松方弘樹]]に暴露されてしまった事がある<ref>第4シリーズ放送前に組まれた番宣特番より。</ref>。
*ヒルトンでの撮影時は周辺で通勤シーン等も撮影されたが、[[東京ディズニーランド]]が隣接するという場所柄注意深く撮影が行われた。セリフとして「ディズニーランドは…」というのは特に問題なかったが、パークの外観が映り込んでしまうと商業撮影に該当しディズニー側への許諾が必要となる為、極力パークが映り込まない
=== その他 ===
*一平役の高嶋と北山役の小野寺は、2017年に東堂役の松方が逝去した際に追悼コメントを出した。高嶋は第1回の放送後、松方が高嶋の実家に電話をかけ「[[高島忠夫|先輩]]<ref>父である忠夫の事。</ref>、どう思いました?政伸、良かったですよね?」と松方が父の忠夫と連絡を取っていた事、その後シリーズのヒットに息巻いていた政伸に対し「高嶋、お前、天狗になってんじゃないか? [[高島忠夫|お父さん]]に比べたらお前なんて全然だぞ。もっともっと人生しろ、人生しなきゃ良い役者にはなれないぞ」と叱責された事を共演時のエピソードとして語った<ref>[https://www.sanspo.com/geino/news/20170127/geo17012711410020-n1.html 高嶋政伸、『HOTEL』で共演した松方弘樹さんへの追悼文]</ref>。小野寺は松方について「絵に描いたような昭和の大スター」だとし、松方を飲みに誘った所「俺は行けないけど、これで呑んで来いよ」 と30万円の入った封書を渡された事を印象的なエピソードとして挙げ、「後輩俳優だって 惚れ込むのだから、女性にモテますよ。」とシリーズ降板の切掛となった松方のスキャンダルに触れながらも「何処にいてもスターの風格が漂い、お逢いするまでは怖い方だと思っていたけど、誰に対しても分け隔てなく接して下さる、とても気さくな方でした。
*[[和田豊]]が現役時代に宿泊客の役で出演していたことがあったが、セリフはなかった<ref>[http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20111123-867394.html 和田監督、三谷作品で武将役!?]「[[日刊スポーツ]]」2011年11月23日付 2011年11月24日閲覧</ref>。
*シリーズ以外に、2時間のスペシャル版も放送された。こちらでは海外ロケや[[ハウステンボス]]など他のホテルが登場する事が多く、ヒルトンの出番は少なかった。また、2003年に中島料理長役の[[名古屋章]]が死去した際は、中島料理長が活躍する'93秋スペシャルが名古屋の追悼番組として放送された。
*現在ではお仕事ドラマの金字塔と称される本作だが、番組終了後に沖田の自殺
*2006年11月1日に第1シーズンのDVDが[[ポニーキャニオン]]から発売され、その後も続々と発売されたが、松方が降板した2000年代のスペシャルのみ未ソフト化で再放送も行われていない。また、主題歌が権利問題で未収録になっている。詳細は後述。
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