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#「英語では主語が重視される。」
#「英語では主語を重視する。」
上の2つの文は、意味的には同じである。このうち2では、主語「英語を使う人々が」を入れることができる(英語に直訳するには主語Theyを入れなければならない)が、日本語ではそんなものを入れない。つまり「主語なし文」の方が自然であり、話題「英語では」が必須である。話題は[[語順]](文頭にもってくるなど)や、日本語の助詞「は」などで標識される。
 
日本語では「は」を用いた文が普通の談話に必須である。話題を含む文は主語優勢言語にもあるが、基本的に重要ではなく、話題であると明示する必要もない(ただし話題を主題と一致させる傾向があり、行為対象を主語にする[[受動態]]などがその例である)。
 
話題は主述文から切り離して表現することができる(「何々については、・・・」といった表現:この場合、主述文が話題に対する陳述部となる)。特に話題優勢言語では、話題であることが何らかの方法で明示され、「象は鼻が長い」といった"二重主語文"(実際には「象は」が話題、「鼻が」が主語である)も用いられる。
 
話題は文全体で共通であることが多い(少なくとも独立節内では共通である)。普通の談話では、話題は文脈から理解できるものであって、その意味で「既知の情報」である。例えば[[小説]]の冒頭でいきなり「山椒魚'''は'''悲しんだ」([[井伏鱒二]]『[[山椒魚 (小説)|山椒魚]]』)と話題の形で出すことによって読者の驚きを文学的に狙うこともある。
 
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