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[[ファイル:Hermodr.jpg|thumb|right|250px|18世紀のアイスランド語写本『[[SÁM 66]]』に描かれた、[[ヘルモーズ]]がバルドルの奪還のためヘルヘイムに来、[[ヘル]]と[[バルドル]]が彼を迎える場面。]]
{{Commons|Category:Hel (location)}}
'''ヘルヘイム'''({{lang-non|Helheim}})は、[[北欧神話]]に登場する世界のひとつで、[[ロキ]]の娘・[[ヘル]]が治め、[[ユグドラシル]]の地下にあるといわれる死者の国。[[ニヴルヘイム]]と同三層構造の世界の視され番下の層である。
 
時に「ヘル」(『[[アルヴィースの言葉]]』第32節<ref>『エッダ 古代北欧歌謡集』102頁。</ref>など)、「{{仮リンク|ニヴルヘル|en|Niflhel}}」(『[[ヴァフスルーズニルの言葉]]』第43節<ref>『エッダ 古代北欧歌謡集』48-49頁。</ref>など)とも呼ばれる。
 
ヘル(ヘルヘイム)は霧の世界である[[ニヴルヘイム]]の一部だが、ニブルヘイム全体と同一視されることもある。
 
注意すべき点は、英語のヘル(地獄)とは違い、北欧神話のヘル(ヘルヘイム)は、あくまで[[ヴァルハラ]]に行か(け)なかった一般的死者(病気や老衰や無抵抗で殺された者=「藁の上の死」という不名誉な死に方をした者)が赴く冥府であり、[[刑罰]]がある[[地獄]]ではないということである。
 
ニブルヘイムの中央には、煮えたぎるフウェルゲルミルの泉があり、怪物ニーズホッグがいる。泉からは、スヴォル川、グンスラー川、フィヨルム川、フィンブルスル川、スリーズ川、フリーズ川、シュルグ川、ユルグ川、ヴィーズ川、ギョッル川、が流れ出ている。
 
このうちギョッル川には、(暗く深い谷から続く先にある)黄金の橋が架かっており、モーズグズという処女の門番が見張りをしている。死者達は皆この橋を渡ってヘル(ヘルヘイム)に赴く。
 
ヘル(ヘルヘイム)はそこからさらに下って北方にある。そこに女神ヘルの住むエリューズニルという巨大な館がある。館は高い垣根で囲まれており、入り口には大きな門があり、ガルムという怪物の番犬がいる。
 
ヘル(ヘルヘイム)のさらに下には、ニヴルヘルという冥界があり、悪い人間が死後に送られるとされる。
 
 
 
== 脚注 ==