「新保守主義 (アメリカ合衆国)」の版間の差分

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アーヴィング・クリストル(『コメンタリー』元編集長、{{仮リンク|アメリカンエンタープライズ公共政策研究所|en|American Enterprise Institute for Public Policy Research}}上級[[フェロー]]、[[タカ派]]雑誌『[[ナショナル・インタレスト]]』の出版者)によれば、ネオコンは、「リアリティに襲われたリベラル」である。
 
=== ネオコンとイスラエルの関係 ===
ネオコンを支えているのは[[共和党 (アメリカ)|共和党]]の親[[イスラエル]]([[シオニズム]])政策を支持するアメリカ国内在住の[[ユダヤ人|ユダヤ]](イスラエル)・[[ロビー活動|ロビー]]である。アメリカのユダヤ系市民はアメリカの総人口3億人に対して600万人に満たないが、その内富裕層の割合が多くアメリカの[[国防]]・[[安全保障政策]]に深く関わっている。歴史的に数多くの差別を受けてきた経緯からかつてはリベラル派の民主党支持者が多かったが、民主党の[[ビル・クリントン]]政権が進めた[[中東]]政策に対する不満から、共和党に鞍替えしている有権者が多い。共和党の掲げる中東の[[民主化]]政策が結果的にはイスラエルを利することになるからである。また、同時にイスラエルの[[右翼|右派]]政党[[リクード]]も共和党と利害が一致しているため手を結ぶことが多い。このような経緯から、[[2001年]]に登場した共和党[[ジョージ・ウォーカー・ブッシュ|ジョージ・W・ブッシュ]]政権には数多くのネオコンが参入しており、[[アメリカ同時多発テロ事件|同時多発テロ]]以降の強硬政策を推し進めた。
 
=== アメリカ合衆国の保守合同 ===
=== ネオコンの軍事・外交政策 ===
[[image:BushWolfowitz-050316.jpg|thumb|right|300px|現在のネオコンの代表的人物とされるウォルフォウィッツ[[アメリカ合衆国国防副長官|国防副長官]]とそれに理解があるとされるブッシュ大統領]]
ネオコンは、[[自由主義]]・[[民主主義]]・[[グローバリゼーション]]([[アメリカニゼーション]])を理想に掲げ、[[自由民主主義]]は人類普遍の価値観であると考え、その啓蒙と拡大に努めている。その例として、旧ソ連の[[色の革命]]や中東の[[アラブの春]]と呼ばれる[[ドミノ理論|ドミノ現象]]への関与があげられる。また、[[西半球]]での勢力回復を目指して{{仮リンク|アメリカの裏庭|en|America's Backyard}}と呼ばれる[[中南米]]での反米左派政権がドミノ現象で倒れた{{仮リンク|保守の波|en|Conservative wave}}を支持しており、中南米の[[親米]]右派勢力とのつながりも指摘されている。
 
また、ネオコンは[[軍事戦略]]において、元トロツキストで[[ランド研究所]]の重鎮[[アルバート・ウォルステッター]]の[[予防戦争]]や[[限定戦争]]などの議論に強い影響を受けている。
「緊急事([[アメリカ同時多発テロ事件|同時多発テロ]]など)にはアメリカの国防に何ら寄与しない」として、ネオコンの[[ジョン・ボルトン]]などは唯一の超大国アメリカはそれ自体が「世界の警察」(Globocop<ref group="α">[http://www.nytimes.com/1995/07/03/opinion/essay-where-is-globocop.html Essay;Where Is Globocop? - New York Times]</ref><ref group="α">[http://www.nytimes.com/1992/08/16/opinion/l-bosnia-is-serbo-croatian-for-arms-bazaar-globocop-160492.html Bosnia Is Serbo-Croatian for Arms Bazaar;Globocop?]</ref><ref group="α">[http://www.newsweek.com/playing-globocop-193746 Playing Globocop - Newsweek]</ref><ref>[http://online.wsj.com/news/articles/SB20001424052748703312504575141744210163602 Max Boot:ObamaCare and American Power - WSJ.com]</ref><ref group="α">[http://www.atimes.com/atimes/Middle_East/EF14Ak01.html Pentagon steps closer to 'GloboCop' role - Asia Times Online]</ref><ref group="α">[http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/06/22/AR2010062201999.html Time to get tough on defense spending - Washington Post]</ref><ref group="α">[http://www.spiegel.de/international/world/the-reluctant-globocop-what-is-nato-s-role-a-616547.html The Reluctant Globocop:What Is NATO's Role? - SPIEGEL ONLINE]</ref>)であるとし、[[湾岸戦争]]のような[[国際連合]]の[[集団安全保障]]措置に批判的である。[[国際連合安全保障理事会決議|国連安保理決議]]による事前承認のない[[先制的自衛権]]行使での単独の[[制裁戦争]]と予防戦争を主張しているが([[ブッシュ・ドクトリン]])、{{仮リンク|単独行動主義|en|Unilateralism}}的であると批判されることも多い。「[[有志連合]]」は、[[武力行使容認決議]]ではなくて[[国際連合安全保障理事会決議1368]]を根拠として[[集団的自衛権]]に基づいた[[多国籍軍]]として注目されたが、アメリカ合衆国はこの有志連合を恒久的に維持する姿勢を現時点では見せていない。
 
=== ネオコンとイスラエルの関係 ===
==== 対ロシア政策 ====
ネオコンを支えているのは[[共和党 (アメリカ)|共和党]]の親[[イスラエル]]([[シオニズム]])政策を支持するアメリカ国内在住の[[ユダヤ人|ユダヤ]](イスラエル)・[[ロビー活動|ロビー]]である。アメリカのユダヤ系市民はアメリカの総人口3億人に対して600万人に満たないが、その内富裕層の割合が多くアメリカの[[国防]]・[[安全保障政策]]に深く関わっている。歴史的に数多くの差別を受けてきた経緯からかつてはリベラル派の民主党支持者が多かったが、民主党の[[ビル・クリントン]]政権が進めた[[中東]]政策に対する不満から共和党に鞍替えしている有権者が多い。共和党の掲げる中東の[[民主化]]や親イスラエル政策が結果的には中東唯一の民主国家と主張するイスラエルを利することになるからである。また、同時にイスラエルの[[右翼|右派]]政党[[リクード]]も共和党と利害が一致しているため手を結ぶことが多い。このような経緯から、[[2001年]]に登場した共和党[[ジョージ・ウォーカー・ブッシュ|ジョージ・W・ブッシュ]]政権には数多くのネオコンが参入しており、[[アメリカ同時多発テロ事件|同時多発テロ]]以降の強硬政策を推し進めた。
{{Main|新冷戦}}
[[オレンジ革命]]など俗に旧ソ連圏で「[[色の革命]]」と呼ばれるドミノ現象もネオコンの援助があったと言われる。特にネオコンにとって敵国だったソ連の後継国である[[ロシア]]、とりわけ、[[ソ連崩壊]]を悲劇と断じて旧ソ連圏を勢力圏として維持すべく[[イラク戦争]]以降アメリカの一極支配体制に異議を唱えるロシアの[[ウラジーミル・プーチン]]政権に対しては批判的である。また、[[冷戦]]終結時に[[ミハイル・ゴルバチョフ]]氏と約束した[[北大西洋条約機構|NATO]]の東方拡大の抑制を破り、NATOへの東方拡大を実現させ、ロシアを念頭にした[[東欧ミサイル防衛構想|ミサイル]]等の設置も進めている。ネオコンは、[[バルト三国]]や[[ポーランド]]等の周辺の[[反露]]感情の強い国への支援を行ってきた。ロシアの近隣国であり、歴史的なつながりもより深い[[ウクライナ]]、[[アゼルバイジャン]]、[[グルジア]]、[[モルドバ]]には反露同盟としての[[GUAM]]を結成してネオコンが関与しているとされる。また、ネオコンの出自には[[冷戦]]時代の[[タカ派]]だったヘンリー・M・ジャクソンのような{{仮リンク|冷戦リベラル|en|Cold War liberal}}や[[リチャード・パイプス]]らの{{仮リンク|チームB|en|Team B}}に所属した者が多く、ロシア系や[[東ヨーロッパ|東欧]]系をルーツに持つ人が多いことから[[新冷戦]]にも攻撃的な姿勢を持っている。
 
[[2014年]]に起きた[[2014年ウクライナ騒乱|ウクライナの政変]]にも[[ジョン・マケイン]]ら共和党のネオコンが深く関与しているとされており、ロシア側が[[ロシアによるクリミア・セヴァストポリの編入|クリミア編入]]に至った経緯として、[[不凍港]]である[[クリミア半島]]にNATO軍の基地が設置され対露牽制の拠点とされることへの懸念があったとされる。
 
また、民主党の[[バラク・オバマ]]政権、[[ヒラリー・クリントン]]陣営にも[[ロバート・ケーガン]]や[[ビクトリア・ヌーランド]]らのようなネオコンに類似もしくはほぼ同一とされる[[リベラルホーク]]と呼ばれるタカ派勢力が存在し、冷戦リベラルの流れを汲むリベラルホークはネオコンと共に[[2016年アメリカ合衆国大統領選挙におけるロシアの干渉|トランプ政権とロシアの関係]]を厳しく追及しているなど反露強硬姿勢を貫いている。ただし、トランプ政権でもジョン・ボルトンのような旧ブッシュ政権でネオコンとされた人物も[[国家安全保障問題担当大統領補佐官]]などに起用されており、[[2018年]][[4月13日]]に起きた[[シリア]]の[[バッシャール・アサド]]政権への軍事攻撃もボルトンの影響とされ<ref>{{Cite news|url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29412960V10C18A4000000/ |title=シリア攻撃にボルトン氏の影 イランや北朝鮮を威嚇か |newspaper=[[日本経済新聞]]|date=2018-04-15|accessdate=2019-01-13}}</ref>、イランへの攻撃計画準備を国防総省に指示した際は物議を醸し<ref>{{Cite news|url=https://mainichi.jp/articles/20190114/k00/00m/030/137000c |title=イラン攻撃計画を準備 米紙、ボルトン氏が昨年要請 |newspaper=[[毎日新聞]]|date=2019-01-14|accessdate=2019-02-15}}</ref>、一時トランプ大統領が対イラン軍事行動を決定した際も後押しした<ref>{{Cite web |date=2019-06-21 |url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46405460R20C19A6EA2000/ |title=トランプ氏、イラン攻撃寸前で撤回 |publisher=[[日本経済新聞]]|accessdate=2019-06-22}}</ref>。
 
== ネオコンと深い関連のあるとされている著名人 ==