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== 必要十分条件 ==
二つの条件 ''p'' 、''q'' に対して、「 ''p'' を満たすものは全て ''q'' も満たす 」 というとき、「 ''p'' は ''q'' である為の'''十分条件'''である 」 あるいは 「 ''q'' は ''p'' である為の'''必要条件'''である 」 という。また、「 ''p'' は ''q'' である為の十分条件であり、''q'' は ''p'' である為の十分条件である 」 というとき、「 ''p'' は ''q'' である為の'''必要十分条件'''である 」 あるいは 「 ''p'' と ''q'' とは'''同値'''である 」 という。
 
また、「 ''p'' は ''q'' である為の十分条件であり、''q'' は ''p'' である為の十分条件である 」 というとき、「 ''p'' は ''q'' である為の'''必要十分条件'''である 」 あるいは 「 ''p'' と ''q'' とは'''同値'''である 」 という。
'''例 1'''  自然数変数 ''n'' についての条件 ''p''(''n''), ''q''(''n'') を次のように定める。
 
===例 1===
'''例 1'''  自然数変数 ''n'' についての条件 ''p''(''n''), ''q''(''n'') を次のように定める。
* ''p''(''n''): ''n'' > 10
* ''q''(''n''): 2''n'' > 20
そのとき、''p''(''n'') は ''q''(''n'') である為の必要十分条件である。すなわち、''n'' > 10 は 2''n'' > 20 である為の必要十分条件である。
 
===例 2===
'''例 2'''  実数変数 ''x'' についての条件 ''p''(''x''), ''q''(''x'') を次のように定める。
* ''p''(''x''): ''x'' > 0
* ''q''(''x''): ''x''<sup>2</sup> > 0
そのとき、''p''(''x'') は ''q''(''x'') である為の十分条件である。しかし、−1 は ''q''(''x'') を満たすが ''p''(''x'') を満たさないので、 「''q''(''x'') を満たす実数は全て ''p''(''x'') を満たす」 とはいえない。よって、''q''(''x'') は ''p''(''x'') である為の十分条件ではない。従って、''p''(''x'') は ''q''(''x'') である為の必要十分条件ではない。
 
===例 3===
'''例 3'''  ¬、⇔ を論理演算とし、命題変数 ''A'' 、''B'' についての条件 ''p''(''A'', ''B''), ''q''(''A'', ''B'') を次のように定める。 ( ¬ は集合 { 真、偽 } から集合 { 真、偽 } への 1 つの写像である。⇔ は { 真、偽 }×{ 真、偽 } から { 真、偽 } への 1 つの写像である。''A'' 、''B'' は { 真、偽 } の元の変数である。)
* ''p''(''A'', ''B''): ¬( ''A'' ⇔''B'' ) = 真
* ''q''(''A'', ''B''): ( ¬''A'' )⇔''B'' = 真