「生殖器」の版間の差分

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形成される[[配偶子]]の大きさに差がある場合、大きい方を形成する構造を'''雌性生殖器'''(しせいせいしょくき)、小さい方を形成する方を'''雄性生殖器'''(ゆうせいせいしょくき)と呼ぶ。[[動物]]のように[[卵]]と[[精子]]を形成する場合には、卵を形成する側が雌性、精子を形成する側が雄性である。これは個体の雌雄とは無関係である。
 
生殖器は、有性生殖を可能にするための器官であるから、種内ではその形質は安定している。他方、生殖に関するしくみは、一般には通常の生活には利用しない部分であるから、その生物の生活活動での[[自然選択]]を受けにくいと考えられる。そのため、その構造は基本的には変化しにくい。高等植物で、花の構造や雌しべの内部構造などが重要な分類上の特徴とされるのは、ここに理由がある。その意味では、[[カール・フォン・リンネ|リンネ]]が雄しべの数などを用いて分類したのも、見当はずれではない。
 
それと同時に、種ごとの特異性を示しやすい。特に、[[昆虫]]など[[外骨格]]の発達した動物では、その部分がキチン質でできており、しかも雌雄の生殖器がうまくかみ合う形になっている。種が異なると細部の構造が異なるので、交尾が成立しないようになっており、種間交雑を妨げる物理的な障壁として働く。各分類群の分類で、種の区別にこの部分を利用する例は多い。