「タジキスタン」の版間の差分

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ラフモン大統領の長期政権によって、[[上海協力機構]]に加盟してロシアや[[中国]]と関係を強化し、[[アメリカ合衆国]]とも友好を築き、[[日本]]を含む各国の手厚い支援や国連活動によって、[[21世紀]]に入ってからは年10パーセントの高成長率を維持しているようである。和平後のマクロ経済成長は順調で負債も順調に返済していたが、[[2006年]]に中国が[[道路]]建設支援を目玉に大規模な借款を行ったために、タジキスタンのマクロ経済指標の状況は[[アフリカ]]諸国並みであり、将来にわたる世界不況に対する不安が残っている。特に、もともと資源・産業の多様性は乏しいうえ、[[富の再分配|所得の再分配]]がうまく機能せず、国民の大多数は年収350ドル未満の生活を送っている。旧ソ連各国の中でももっとも貧しい国のひとつであるが、近年の[[ロシアの経済|ロシア経済]]の好転により、[[出稼ぎ]]労働者からの送金額が上昇したことから、公式経済データと実体経済との乖離、および出稼ぎ労働者のいない[[寡婦世帯]]における貧困の深化が問題となっている。特に、[[ロシア語]]の話せない村落部出身の男性は、ロシアでの出稼ぎ先では低賃金肉体労働しか選択肢がなく、過酷な労働による死亡、[[後天性免疫不全症候群|AIDS]]若しくは[[性感染症]]の持ち込み、あるいはロシア国内での[[重婚]]による本国家族への送金の停止など、都市部・村落部を問わず社会的問題は単純な貧困を超えた現象となりつつある。
 
[[2011年]][[1月12日]]、タジキスタン下院は、中国との国境画定条約を批准し、[[パミール高原]]の約1,000平方キロメートルが中国に割譲されることになった。アフガニスタンへの支援に適している地政学的重要性から[[インド]]が海外初の軍事基地を設置しているほか<ref>"India to base planes in Tajikistan". The Tribune, India. 2003-11-15.</ref><ref>"India's foray into Central Asia". Asia Times. 2006-08-12. </ref>、[[中国人民解放軍]]の駐留基地も[[ワシントン・ポスト]]は衛星写真や現地取材などをもとに報じている<ref>{{Cite web |date= 2018-08-28|url= https://www.washingtonpost.com/world/asia_pacific/in-central-asias-forbidding-highlands-a-quiet-newcomer-chinese-troops/2019/02/18/78d4a8d0-1e62-11e9-a759-2b8541bbbe20_story.html?utm_term=.15a5efde3637|title= In Central Asia’s forbidding highlands, a quiet newcomer: Chinese troops |publisher= [[ワシントン・ポスト]]|accessdate=2018-08-30}}</ref>。
 
=== 近況 ===