「ペレンノール野の合戦」の版間の差分

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映画『王の帰還』でもこの戦いは描かれているが、いくつかの点において異なっている。これは数個の勢力が同時に各地で活動したため、重要なシーンを最後の戦闘に集中させるためにストーリーを転換したこと、および映画という手段に由来する限界によると思われる。
=== 攻城戦の描き方 ===
* 原作では、城内の非戦闘員は既に退去しているが、映画では非戦闘員も主に市街地に多数残っている。市街戦の凄惨さを描くためであると思われる。
* モルドール側の攻撃は主に投石と攻城櫓によって行われる。映画版では後者も一定の成果を発揮しており城内では投石攻撃の被害が発生し攻城櫓のいくつかは城壁に兵力超え侵入させることができた(迎撃されて全滅したように思われるが)。原作の描写では城壁は超えられないほどに高いとされているが、これに完全に忠実になると物理力による攻城戦は不可能になってしまう。城門の突破など原作でモルドール軍があげた戦果はアングマールの魔王の力によるところが大きく、彼のもたらす「恐怖」やガンダルフの神秘的な力は映では描きにくいという点もあるため、あくまで物理的な軍事力による攻撃でモルドール側が有利に戦いを進めたと描くしかなかったのであろうと思われる。
* ゴンドール側も投石によって破壊された城壁の石を、塔に設置した投石機で投げ返しそれなり一定の戦果をあげる。一方的に攻撃にさらされていた原作とは大きく異なる。
* 原作ではアングマールの魔王が馬に乗って城内に入る場面があるが、映画で侵入してきたのはトロルとオーク、東夷などだった。このため、守備兵も逃げることなく応戦する。
* 原作では城門が突破され魔王とガンダルフが対峙しただけで援軍が到着し、ここで攻城戦は終わるが、映画では敵が第1環状区になだれ込み、市街戦が行われる。このため守備兵は第2環状区以内に退却する。これも先述した理由と同じで、戦闘シーンを描かなければゴンドールの劣勢を映像で表現し難いからであると思われる。
* 原作では主戦場がペレンノール野に移った後に、城内の守備兵が城門付近の敵を蹴散らして城外へ打って出る。しかし映画ではこれが描かれず、最後まで城内に立てこもったままである。先述したように原作と違って城内にかなり侵入されているということが原因と考えられる。
 
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